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同じ悩みを持つ人はきっといる~自分はマイノリティだと感じる人へ

「こんな悩みを持つのは、自分だけ」「わかってくれる人なんて周りにはいない」
そう思っていた時期が、僕にはある。

「イップス」という、身体が思い通り動かないスポーツ障害に、12歳から8年間かかっていた。今も治ってはいない。

イップスという症状自体はそこそこ知られているものの、実際に経験する人は極めて少ない。20~30人のチームメイトにはもちろん存在しないし、周りの知り合いにも聞いたことがなかった。

そんな稀有な症状に自分がかかった。

上記のツイートにも記したように、イップスを持つ人には、大きく二つの悩みがあると思っている。

・症状によって引き起こされる、根本的な悩み
・その悩みが周りの人に共有できない、という孤独につながる悩み

特に、後者の悩みは私生活に影響してくる場合が多い。

わかってくれる人はいないんだ、という気持ち。
いざ話しても、理解されないかもしれない恐怖。

僕の場合、イップスでこの悩みを経験したわけだが、これは「マイノリティな悩み」全てに共通することだと思っている。


マイノリティである、という「孤独感」

恋愛の悩み、進路の悩みなど。多くの人が悩むであろう体験については、周りの人に打ち明けることで、共有しやすい。同じ悩みを抱えていることもあるし、相手が過去に経験していることも多い。個人差はあるにしても、相談のハードルも下がるだろう。

しかし、多くの人が経験しない悩みになると話が変わる。

周りに相談できる人がいない、だから一人で向き合う。しかし、一人で向き合うことはエネルギーを使う上に、うまくいくことが少ない。思考がぐるぐると巡り、悪循環に陥ることも少なくない。

症状によって引き起こされる根本的な悩み以上に、マイノリティである、という「孤独感」に、こころ悩まされるのだ。

自分はマイノリティであることを自覚して生きてきたし、その部分に一番苦しんで来た気もする。


ある日、そんな「孤独感」から解放された瞬間がある。

同じ「イップス」を持つ人から連絡が来た日だ。

「経験した人にしかわからない感覚がある、話を聞いてあげれるのは自分だけかもしれない」
「これまでの経験も無駄じゃなかった、悩み続けた自分だからこそ、できることがある。」

イップスであることを8年間隠してきた自分だったが、公にしたのが去年。人に弱さを見せる勇気が必要だったが、それでも伝えてみようと思い、文章をつづった。多くの人に、「そうだったんだ、そんな悩んでいたのは知らなかった」と言われる中、

「実は私もイップスなんだ」と1件のメッセージがあった。

その人とのやりとりは上記のnoteに書いているので省略するが、初めて同じ悩みを持つ人に出会った瞬間だった。

マイノリティだと思っていた自分が、救われる瞬間だった。


マイノリティに見えるけど、そんなことはない

今抱えている悩みは、周りの人には持ち合わせていないマイノリティな悩みかもしれない。

でも、僕自身の体験のように、同じ悩みを持つ人は存在するということ。数自体は少ないかもしれないけど、全国には存在するし、例え同じ症状じゃないとしても、同じ想いを持っていれば、つながりを持つことはできる。

直接的に人でなくても、本でもブログでもいいと思う。自分から伝えるのが難しかったら、見てみるだけでいい。今はカウンセリングサービスも普及してきているから、そこに頼ってみてもいい。
きっとつながりを感じられるから。小さなつながりに救われることだってある。

だから「こんな悩みを持つのは、自分だけ」と悩まないで欲しい。

過去の自分に言ってあげたい言葉だ。



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