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楽しさを共有する

今までの私はあまり、誰かと何かを共有することに重きを置いて来なかった。
自分が好きなものを人に勧めることも苦手だったし、相手が好きなものを好きになる傾向は強かったけれど
共有する、とはなんとなく違うベクトルの感覚だった。
恋人や友人が好きなコンテンツに興味を持っても、例えばアーティストだったり
アニメや漫画だったりしても、それを聴いたり読んだりはするけれど
相手に伝えてどうこうしよう、とはあまり思わない方だった。

私が最近復帰したゲームを彼が始めた。
元々そのコンテンツで知り合ったこともあって
復帰する時に声をかけたけれど、気分が乗らないからとその時は一緒にはやらなかった。
ただ、最近急に「やろうか」と言ってくれて二人で一緒にそのゲームで遊ぶことが増えた。
「急にどうしたの?」と聞いたら「かおりさんと楽しいを共有したくなった」と言われた。
私が楽しそうに彼以外の人達とゲームをしていたから、少しヤキモチを妬いてくれたみたい。

嬉しかったのは、拗ねたり制限したりするのではなく、自分も一緒にやって共有したかったって思ってくれたこと。
同じように、彼がやっていて私がやっていないゲームがある。私はいつも拗ねるばかりで、建設的な感情で動けたことがなかった。
だから純粋に、すごいなって。
共有すれば拗ねることも、制限することも無く、尚且つ一緒に楽しめて楽しさが倍増していく。
そう教えてくれた彼のことが、また好きになったのでした。

彼となら楽しいを共有して、好きを分かちあっていける気がします。

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