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ついに認定!アツラエが「健康経営優良法人」に認定されるまでのお話(後編)

アツラエの取締役兼、クリエイティブコンサルティング事業部長の中居です。
前編では、アツラエが「健康経営優良法人(中小規模法人部門)2024」の認定を受けたことをお知らせしました👏👏👏

今回の後編では、アツラエが健康経営優良法人を目指してから認定を受けるまでの2年間の取り組みについて具体的にご紹介します。
これから健康経営優良法人を目指す方の少しでも参考になればと思います。


1年で認定を受けるのは無理でした

前編で書いたように、アツラエが健康経営優良法人の認定を目指したのは2022年4月のことです。まず最初にやったことは、2022年の「認定申請書」(2021年の秋に公開)を経産省のHPからダウンロードして、「アツラエができていること」と「できていないこと」の星取表を作ることでした。

基本的に、健康経営優良法人の申請項目は、前年度のものをベースにして毎年多少の見直しがあるため、前年度の内容を元に対策すれば、認定が受けられると考えていたのです。

しかし、星取表を作り始めてすぐに、認定どころか申請することも難しいことに気付かされました。

経済産業省:健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)認定要件


最新の「健康経営優良法人制度」の認定要件や申請方法は、健康経営ポータルサイトで公開されます。


アツラエが1年目では申請が難しかったポイント

  • 中小規模法人部門では、申請するためには「加入している保険者(健康保険組合連合等)が実施している健康宣言事業に参加している必要がある

  • 1年間の取り組み実績(活動目標・計画を策定し、それを実行したエビデンスと評価)が必要

この2項目は、いずれも達成するには「時間」が必要で、2023年の申請には間に合わないことがわかりました。

①申請するためには「加入している保険者(健康保険組合連合等)が実施している健康宣言事業」に参加している必要がある(大規模法人部門・中小規模法人部門共通)

東京都内の健康保険組合に加盟している場合は、健康保険組合連合会東京連合会が実施している健康宣言事業に参加し、「銀の認定」を受けている必要があります。

アツラエは2020年2月に設立し、2022年度に健康保険組合をより福利厚生が充実したところに変更しなおしたばかりでした。そのため、まずは「銀の認定」を受けるための取り組みを最初に実施する必要がありました。

アツラエは特殊なケースですが、健康宣言事業への参加は任意であるため、参加していない企業も多くあります。健康宣言事業への参加がまずは健康経営優良法人認定への第一歩となりますので、目指される場合は自社の参加状況をまずは確認してください。

②1年間の取り組み実績(活動目標・計画を策定し、それを実行したエビデンスと評価)が必要

健康経営優良法人の認定を受けるには、「健康経営に1年間どのように取り組んだか」の結果を報告する必要があります。
そのため、認定に必要な取り組みを整理し、目標と達成に向けた計画の策定、その計画の実施結果、活動の評価を行う必要があります。

つまり、健康経営優良法人の認定には、最短でも1年以上の期間が必要となります。

健康経営優良法人認定に向けて1年目(2022年度)にやったこと

健康経営優良法人(中小規模法人部門)に向けて、最初の年にやったことは以下の通りです。

  1. 健康保険組合健康企業宣言に参加し「銀の認定」をうける

  2. 健康経営推体制の設置

  3. 「健康経営宣言」(https://www.atsurae.co.jp/health/

  4. からだ・こころ・コミュニケーションの各項目における現状の数値把握

  5. 取得した数値に対する評価と改善目標の設定

  6. 年間計画「健康経営カレンダー」を策定

  7. 各種取り組みの実践

  8. 従業員アンケートの実施と振り返り

また、特別なミッションとして「Wellness Aile」が健康経営優良法人の認定にどのように貢献できるかを探ることもテーマとしていました。

ウェルネスアプリ『Wellness Aile』

そのため、全従業員へのApple Watchの支給(iPhoneは支給済み)とWellness Aileのアカウント払い出しを行い、Wellness Aileを活用した各種活動も計画に盛り込みました。
どのように組み込んでいるかは、前編にて具体的に記載しています。

活動計画を作成するにあたり、健康経営優良法人の申請書がとても役に立ちました。この申請書は活動に必要なテーマが記載されているだけでなく、取り組み例が具体的に選択肢として示されています。

そのため、自社が達成できていない場合の対策が明確に示されており、活動計画を策定するためにとても参考になります。
これから健康経営優良法人の認定を目指す場合は、まずは前年度の申請書を確認することをお勧めします。

健康経営優良法人認定に向けて2年目(2023年度)にやったこと

2年目は、前年度の活動を振り返り、いよいよ認定に向けた申請手続きを具体的に進めました。前年度に設定した改善目標を実現するために以下の活動を行っています。

  1. からだ・こころ・コミュニケーションの改善に向けたコンテンツ配信

  2. 「Wellness Aile」を活用した定期的なイベント開催

  3. Apple Watchからのヘルスケアデータの収集

  4. コミュニケーション活性化のための各種施策の実行(出社推奨日の設定、コミニュケーションランチ制度等)

  5. ヘルスケア、コミニュケーション活性化に対する従業員アンケート実施

また、改めて申請項目を見直した中で、「女性特有の健康関連課題に対応する環境の整備や、従業員が女性特有の健康関連課題に関する知識を得るための取り組み」について整備を進めることにしました。

アツラエでは、従業員の過半数が女性です。にも関わらず、女性のための制度が不足していると気づきました。社内で検討を行い、「婦人科検診補助金制度」の導入を決定し、年一回婦人科検診を受けた場合に検査費用を全額会社負担を行うことにしました。

今後はさらに「女性特有の健康関連課題に関する知識を得るための取り組み」も進めていきたいと考えています。

アツラエが次に目指すこと

このような活動を通して、2024年3月11日、認定に向けた活動を始めてから約2年で認定を受けることができました。

この活動を通して、改めて従業員にとって働きやすい会社とはどういうものなのか、どんな取り組みが必要なのかを学び、実際に制度や取り組みの導入にも至りました。
少しずつではありますが、企業としての成長を実感しています。

次は「ブライト500(上位500以内の企業)」にもチャレンジしたいと考えていますが、そのためには、まずアツラエの企業としての基盤をしっかり整えていく必要があると感じています。

まずは、「ブライト500」にチャレンジできる企業になることを目指し、体制や制度を整えていこうと思います。