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カミーノ24日目 光射す美しい道を感じる|O Serrallo~Baiona 14.91km

こんにちは!2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。”ありのままの自分”を取り戻しに2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。

当時の日記をベースにした33日間の振り返りnoteです🚶‍♀️

6月26日:ポルトガルの道 海岸ルートを歩き始めて2日目。前日が心身ともに健やかに過ごせてとてもいい状態だったので引き続き海を見ながら進む。出発前にコーチングのセッションを受けて今の気持ちを整理すると、カミーノに「美しい世界」を見出していた。心震えて朝から号泣(笑)

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前回の記事はこちら


9:45 ポルトガルの道 2日目出発

この日は朝7時(日本は15時)からコーチングのセッションをやってから、少し遅めに出発。

フランス人の道のアルベルゲはチェックアウト8時までのところが多かったのだけど、ここは9時半までということでちょっとのんびりしている。自分の気持ちにゆとりがあるから余計にそう感じる。

👇朝のひとりごと

Buen Caminoアプリでルートを見ながら進むのですが、黄色が本ルートで見るからにこの道通った方が近いよなと思うこともしばしば。

本ルートを辿るのが巡礼だという正論はありながらも、この道が近いならショートカットするのもまた巡礼。たぶん”正解はない”。

いきなり何かの工場?が出てきて、歌舞伎町のロボットレストランとかに出てきそうな大きな体が外に置いてあった。雰囲気は田舎のパチンコ屋。

車道から脇道に入って行ったり。

黄色いホタテの目標は家の外壁にあったり、道路にあったり。

今度は海岸の方に入って行ったり。

え…!馬が倒れてる!!!寝てるんだよね・・・?びっくりした。

海風が強いけど、涼しくてちょうど良い。

途中、やらなきゃいけないことがあったので座れる場所を見つけてPCを開く。カタカタやってたら昨日出会ったお母さんが、あなた今日も働いてるの?と笑われるw

このお母さんとはゴールで会えなかったんだけど、ゴールするまでの毎日歩いている時、しかも大体私がPC開いて仕事している時にすれ違うことが多くて、彼女からしたらいつも仕事してる人に見られていたと思う笑

さてまた歩き始める。

海と山を交互に歩く

海に沿って歩いたかと思えば、いきなり山に入って行ったりして、海と山が一緒にあるのって日本みたいだよね。

プエルトリコからきた老夫婦がゆっくり2人で歩いているところに遭遇。
どこからきたのか聞いても、プエルトリコがうまく聞き取れず何度も聞き返す。

奥さんが足を痛めていてゆっくり進んでいる中、旦那さんの方は自分のペースで前に進む。夫婦で歩くといってもそれぞれのペースで進みながら、一定の距離で待ったりしていた。

高台に登ると景色が綺麗。上り坂嫌いだけど、この景色見せられたら仕方ないかと毎回思う。

そしてまた海岸へ。

フランス人の道を振り返る

今朝のコーチングセッションで、フランス人の道の振り返りと今の気持ちを整理。

道を歩きながら思うのが、このカミーノの道がとてつもなくきれいで邪念がない、光がさす道だということ。

過去も未来もなく、いろんな世代が交わって、それぞれの人生の話に触れて
過去や未来に行ったり来たりするような体験。

そして自分とも深く対話する時間。

誰も否定をしない空間。

現実とはかけ離れた、ここだけ独立しているような空間。

そう思うのだけど、これこそが私が見ている人生なのかもしれない。

今は現実とかけ離れたと思うんだけど、もしかしたらこのきれいな道は現実にも探せばあるのかもしれない。

世界は残酷だ。けど人生は素晴らしい。

進撃の巨人の「道」みたいだな。

進撃の巨人の特徴の過去・現在・未来が一緒になってる空間。
深いわ、進撃。今更ながら3月に見始めて一気見して相当ハマった。(推しはリヴァイ。かっこいいから。)

そんな話をした後だから、歩きながら進撃の巨人の曲がずっと頭を回る。

「世界は残酷だけど美しい」「戦え!」という強いメッセージ。

でも、それと同時にモー娘。のI WISHも併存する。

サビのフレーズ思い出して聞き直したら、朝の話を聞いてたのかと思うくらいドンピシャな曲でビビる笑

何がドンピシャかというと「誰よりも私が自分のこと知ってるから自分を信じなきゃ!」という部分、ほんとそれだよ。

くだらなくて笑える
メール届いた
なぜか涙止まらない
Ah ありがとう

誰よりも私が
私を知っているから
誰よりも信じてあげなくちゃ!


人生って すばらしい ほら 誰かと
出会ったり 恋をしてみたり
Ah すばらしい Ah 夢中で
笑ったり 泣いたり出来る

歌詞抜粋

ダークな曲と明るい曲、一見共存しなそうなのに、共存してるのが今のわたしだなと。

私っぽいなと。

そして、自分がとても大切な存在であることを、自分で自分を大事にすることしっかり自分でぎゅっと抱きしめてあげること。

歩きながらそんなことを考えてた。

ハードな山越え

ここから山登りが始まる。結構急な上り坂がしばらく続く。

一歩一歩ゆっくり、ゼーゼーはーはー言いながら

ものすごいしんどいけど、高いところからの景色が最高にきれいだから頑張る。てか、頑張って前に進むしか選択肢がない笑

石畳ならぬ、岩畳。不自然に窪んでいるのはここをみんなが歩いたり自転車をひいているからできたものなのかな。巡礼の歴史は何百年も続くものだからありうるかもしれない。

登りきったところでちょっと休憩。

1人でぶつぶつ、もう無理だよー、上り坂しんどー!とブーブー言いながらも頑張って歩く。

なだらかな下り坂になってきて一安心。

さっき足が悪いと言っていた奥様もこの道を歩くのかと思うと、巡礼というのは本当に幅広い人に開かれている祈りの形だよね。

立派な松ぼっくりがたくさん落ちている。

これはレースじゃない

昨日宿で一緒だったベルギーのナターシャに出会う。チェコのクララと山降りたあたりから合流してバイヨーナまで5キロくらい歩く。

足痛いよね〜。でもこれはレースじゃないからゆっくりいけばいいのよ。

と、私に言われてるのかと思う言葉が飛んでくる。

そう、フランスからずっと、「頑張るな、頑張らなくていい」っていろんな場面でメッセージを受け取っている。

それでもきっと頑張っちゃうから、足痛めて歩けなくなったんだと思う。

そのフランス人の道があったから、今またカミーニャからリスタートできた。なんだか、ようやく私のカミーノが始まった感じ。

この10日間のためのフランス人の道だったし、あれがあったから今楽しめてる自分がいる。

バイヨーナ到着!

出発遅めだったけど、14時には到着。

もう一個先に行こうと思ったのだけど、ビーチがあるからここでストップ。
泳ぎたいー!の気持ちが勝った。

本日の宿:Albergue Estela do Mar

確か17€くらい。ここもタオル・ブランケット付き。

海に入るにはまだ冷たかった

ビーチ行って、泳げるかも!と思ってたけどさすがにまだ寒いw
残念。

足だけパシャパシャ海に入ってみた。

バイヨーナの街はまあまあお店とかあって、なくなった日焼け止めとシャンプーを補充。2in1シャンプーのトラベルサイズなんて普通のお店では売ってないんですよ。

トラベル用の小分けサイズが豊富な日本はすごい。おひとり様文化に適用し過ぎている。

危うく夕食難民に

スーパーで何か買って自炊しようかと思うも、ペペロンチーノの赤唐辛子が見つからず、断念。

バルでサクッと食べるか〜と思うけど19時だと、お店がほぼあいてなく、あいてる店高そうだし危うく夕食難民に。

でも何が食べたいか、スーパー行っても食べたいものがピンとこないし、料理レパートリーないから、メニュー浮かばないし。

ああ、それでも何か食べなきゃ〜
と、あっためて食べるクリームスープと、いい感じの出来合いのパスタサラダ買って食べる。

海外来ると料理力欲しいなといつも思う。

パン屋さん買ったパン美味しかった!

教会にも行ってみる

キリスト像がリアルなんだよね。血が出てる・・・

ようやく始まった私のカミーノ

道が変われば人も変わる気がした。
なんかね、フランス人の道の人たちはどんどんストイックに先に進む人が多かった。22時には宿も消灯で、ほぼみんな寝るし、朝も5時くらいから出発する。

今朝7時に起きたら、ロビーに人が結構いて、宿のチェックアウトが9:30で
ゆるい雰囲気が流れているw

フランス人の道では毎日20km平均で歩いて、時には30km歩く時もあるのだけど、こっちの道は20kmは大変だから15kmにしてるよ!とかいう人もいるし自由な感じがする。

私が800km歩かなきゃという自分にかけた呪いが解けたから、そういう人が目につくようになったのかもしれないが、それにしてもだ。

夜も22:30だけど、共有スペースに人が10人はいてご飯食べたり、しゃべったりしてる。フランス人の道では見られない光景w

面白いね〜

もちろん5時起きとかしてる人もいると思うよ。

明日は私も早く出てみようと思うので、本当にゆるいのかを検証しようと思うw

どうでもいいけど、毎日欲しいと思うのは、握力。

洗濯をして絞るときに全然絞れないw
海沿いで風が結構あるから乾くのだけど、綿っぽいやつは怪しい。

仕事との付き合い方

明日もどうやって仕事をやりくりするかな〜って考えているんだけど、

自分が責任持って、熱を注げない仕事はやりたくない。
それは私じゃなくてもできる仕事。

今後どんなことをしていくのか、今後何を避けるべきなのかというのを考えてみた。

自分の責任が生じないといつまで経っても他責になるし
中途半端にやるから、余計嫌になる。

自分が全力でエネルギーを発散していないことに対しての苛立ちとか
まあ仕方ないよねと諦めてしまう気持ちとかが嫌。

興味あること、自分の使命を持ってやれることに100%全開でエネルギーを思いっきり使いたい。そうじゃないと燻っちゃう。

ああ、そろそろ寝よう。

寝る前にストレッチをするのだけど、毎回、仰向けになって、前ももを伸ばしながら寝落ちする定期。

気づいたら1時間くらいそのまま寝てるからねw
体は疲れてるから、休ませてあげないとねw

膝のサポーターつけてて、昨日あせもらしきものが出来始めたので
今日から外して歩いてみる。

この日のハイライト

@atsumiee

カミーノ24日目ポルトガルの道海岸ルート#スペイン巡礼 #カミーノ

♬ It's a Beautiful Day - Rob Drabkin

今日も一日お疲れ様でした!!

>>次回、朝からひたすら道に迷い続ける調子が悪い日。その日に限って26kmと長い区間。

最後までお読みくださりありがとうございます!

★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド(フリーランス)に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。

Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/

★【連載まとめ】大企業スキルの活かし方ってなんだろう
大企業で培ったスキルに価値を見出したい!と取り組むに至るまでとか、大企業にいた当時の経験を振り返る連載

★大企業スキル勉強会の開催レポート

★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記

★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁‍♀️


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