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【エッセイ】満月、綺麗だね。会えるみたいだよ。#12夜

梅雨時なのに、快晴の京都。


よっちゃんが「京都あついでしょ」ってラインくれるけれど、異様なくらい涼しい。

京都とは思えないくらいカラッとしている。

今日は風もあるから、日陰に入ると涼しいくらい。


東山の清水小学校をリノベーションした『The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu』のRooftop Barに行ってみる。


快晴。18時でもまだ日が高く眩しい。19時前にようやく陽が落ちて京都が夕暮れに染まった。

〇〇と来たかった。

〇〇と一緒にこの京都の夕暮れをみたかった。


〇〇といろいろなところに行こうと思っていた。


コロナで結局ハワイも行けなかった。

いっぱいいっぱい行こうと思っていた。

行けるとおもっていた。

〇〇との時間は無限にあると思っていた。


のに。


もう〇〇とは見れない。

もう〇〇とはいけない。


〇〇との思い出はもう更新されない。


サングラスが涙を隠してくれる。

サングラス。これも〇〇と一緒に買い物に行った時に買った。


〇〇がいないのに。


自分だけ美味しいものをたべることに罪悪感を感じる。

自分だけ美しい景色を楽しむことに罪悪感を感じる。


〇〇はしたくても、もうできないのに。

私だけ。

〇〇を置いて。私だけなんて。


何をしても、虚しく思ってしまう。

もう笑える日は来ないように思う。

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