Atsuko S

IT系の会社でバックオフィス的なおしごとをしています。2022年7月21日からnote…

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IT系の会社でバックオフィス的なおしごとをしています。2022年7月21日からnoteスタートしました。

最近の記事

舞台「ガラスの動物園」優美さに導かれて

タイトルがいまいちなのは自分でも理解している。今回のコロナ禍で「不要不急」と定義づけられる非生産的活動たる芸術は揃って打撃を受けた。舞台はその最たるところでその動向に心が揺れていたために日頃よりアンテナが立っていたところで、かのイザベルユペール主演の舞台「ガラスの動物園」が日本で上演されることをSNSで知って駆け付けるに至った。(普段であれば流れてしまった情報だと思う。)ユペールは現代において最も畏怖・畏敬を受ける俳優であるは間違いないだろう。一方彼女の出演作を私が全て観てい

    • アレクシェービチと横顔と「100分で名著:~戦争は女の顔をしていない~」

      さて、今回はこれを読書記録とするのはどうかとかなり迷ったが取り上げることにする。NHK100分で名著による「戦争は女の顔をしていない」テキストである。 著者スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチについてはその著作より先に2020年のベラルーシの大統領選挙の混乱やそのデモ活動を伝えるニュースのなかで知った。コロナ禍という未曽有の事態を迎えてなお独裁国家は存在しまだ争いがあるのかという不勉強ゆえの戸惑いの中で、同活動を牽引するのがまだ年若い女性であることと精神的指導者にある著者の存

      • 映画「カモン カモン」ただひたすらの一歩と洗練と。

        夏が終わる。季節の変わり目はいつもちょっとした感慨を呼び起こすものだが、夏の終わりは格別なものがある気がする。子供のころの躍動的な記憶や一方でお盆や終戦記念日といったせいなのか、ふと「彼岸」に思いを馳せることになったり混合した不思議な季節だ。 そんなことでまたも予定変更で今回取り上げるのはは、マイク・ミルズの「カモンカモン」全編モノクロームでダイアローグ中心。非常にアメリカ的・・・というか東海岸的でその特有のナイーブな面を丁寧にすくいあげている。 映画「ジョーカー」の怪演以

        • 青年は云う「こんな世の中で生きていくしかないなら」、と。

          りゅうちぇるである。さすがにこの年でいわゆるタレント本を購入するとは思わなかった。けど、彼の世代(いわゆるミレニアルかZか)は何かと我々の以上の世代にはない力強さを感じさせるから大好きだ。怖いもの知らずで純粋なのは若者の特権ではあるが、この世代はちょっと違う。すっかり世の垢にまみれた私の余計な何かを軽やかに揺さぶっていく風の子たちの世代。実はりゅうちぇると同世代のインフルエンサーkemio くんの本も2冊購入している私。こちらも別記事で投稿予定だが、今回はまず本書。 不思議

        舞台「ガラスの動物園」優美さに導かれて

        • アレクシェービチと横顔と「100分で名著:~戦争は女の顔をしていない~」

        • 映画「カモン カモン」ただひたすらの一歩と洗練と。

        • 青年は云う「こんな世の中で生きていくしかないなら」、と。

          エルヴィス もしくは夢の裏側

          日本ではあんまりヒットしなかったらしい映画「エルヴィス」 個人的にはこのタイミングで観ておくべき作品だったとの感が強い。劇場に足を運んでおいてよかった。総じて良い作品部類に入るだろう。オスカーにかかるかは微妙なセンだが、このクオリティまで達しているならオスカー云々なんてどうでもよい。文句なしだ。音楽の神に愛されたとしかいいようのない、稀代のアメリカンドリームの体現者たる青年の物語。薬の過剰摂取によってこの世を去ったことはことに有名で、MJことマイケル・ジャクソンの死の際もよく

          エルヴィス もしくは夢の裏側

          「21世紀の戦争と平和」を令和4年夏に読了する

          同名の書籍あるがこちら三浦瑠璃著作の方である。 発売日まもない2019年に書店で購入した記憶がある。著者の別エッセイ「孤独の意味も、女であることの味わいも」をひとから勧められて読むことになり、おお日本でこういうスタンスで女性が自己表明をする時代になったか、と軽い衝撃と同時にこれまでに日本の論客にはない語り口に接し、一種敬意めいた感慨をもったことから本書を手に取るに至ったのだった。 しかし、数年で世の中変わるものである。これだから存命中の著者の作品というのは恐ろしい。2022

          「21世紀の戦争と平和」を令和4年夏に読了する

          アウトプット、記録するということ

          勤め人としての人事的施策?企画?の流れで、意外にも長いこと手を付けていなかった「アウトプット」というか、端的に言って文字・文章をメインとした「記録」という行為に、今更ながら手を付けることになった。正直noteに書いてみることはイメージにあったものの、手を動かすことは初めて。今回は、勤め人としての業務一環という側面もあるので何より継続を前提を第一目標としていることもあり、まずは「短時間」で書ききるよう内容もテーマも意識してみたい。                        

          アウトプット、記録するということ