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不真面目に本を読めばいい〜『遅読家のための読書術』を読んで

noteの毎日更新を続けていて、ぶち当たるのが、ネタ切れ。

2年前に始めた雑記ブログが100日継続後挫折したのも、そのあと仕切り直しで始めた特化ブログも20記事でストップしたのも全てネタがつきたから。

インプットしなければ書けないのは当然です。

でも、ネタを仕入れていると書く時間がなくなるし、書けないで悩んでいると、本を読む時間がなくなるし…。

とりあえず買うだけ買った本が増えるばかりで、それも悩みでした。

そんな時にどなたのnoteだったか忘れてしまいましたが
(ホントごめんなさい)
『遅読家のための読書術』
を紹介する記事を見て「これだ!」と思い、早速読んでみました。

著者の印南敦史さんは、1ヶ月に60冊以上読んで複数の情報サイトにブックレビューを書く書評家。

とても読みやすくWEBの記事のような書き方なので若い方なのかと思ったら私より年上でちょっとビックリ。
歳をとると文章が読みにくく、わかりにくいというのは偏見でした。

文章のスタイルに年齢は関係ないのですね。
私も年齢を言い訳にするのをやめます。

さて、この本を読んでまず「おお!」と思ったのが
”SNSやWEBニュースを流し読むように、もっと不真面目に自分の都合のいいように本を読む”という「フロー・リーディング」でした。

フロー・リーディングとは「その本に書かれた内容が自分の内部を流れていくことに価値を見出す読書法」です。

読書の本当の価値は書かれていることの「100%を写し取るのではなく、価値を感じられる「1%に出会う」ことにある。

なるほど。

本をじっくり読む時間がないと嘆くより、自分の都合のいい読み方でたくさんの本を味わった方がいいのです。

私もがんじがらめの「熟読の呪縛」を解いて、多くの本を読みたくなってきました。

では、多読するにはどうすればいいのか。

"本には「速く読める本」と「熟読の必要がある本」の2種類ある"ので
「速く読める本」を選べばいいのです。

これ、ものすごくよくわかります。

子どもが幼い頃、一緒に図書館に行って自分用の本を選ぶとき、じっくり読む小説はあきらめて、途中で中断できるエッセイやノウハウ本を読んでいました。そう、「速く読める本」を選んでいたのです。

子育てに明け暮れていた時、少しでも自分のための時間を持ちたいと本を読んでいた当時の私、がんばっていたね… 

あ、話がそれました。
閑話休題。

速く読める本を選んだらその後どう読むのか。

「呼吸読書法」です。

息を「吸う」ことと本を「読む」ことはとてもよく似ている。つまり本をひたすら読み続けることって、息を吸い続ける苦行と同じようなことです。
(中略)
ただ読むだけではなく「書くために読む」ことへ意識を変えるわけです。

おお、まさに私がnoteに読書感想文を書こうとした気持ちを後押ししてくれる言葉!

そして書く時は
「意識的に引用を多く織り込む」
のがいいそうです。

ということで、この記事は引用多めにしています。

本を読み終えた時に書き出されている引用リストが「その本を読書することによって自分が吸って吐いたすべて」です

納得、納得。

その引用の中で1番素晴らしかったと思ったものが
「1ライン・エッセンス」。

そしてその「1ライン・エッセンス」になぜ感動したのかとひと口メモを書くのが「1ライン・レビュー」。

1ライン・レビューはあとからひと目見ただけで「読んだときの気持ち」を呼び起こすことができます

さて、この本の私の1ライン・エッセンスと1ライン・レビューは。

少なくとも僕個人は「本を読まない人生』より「本を読む人生』のほうがはるかに楽しいと思っています

本を読むのは楽しいから。
自分が知らない世界、知識に出会える喜びを感じたいから。
単純にそれでいいんだと思えてきました。

これからは、もっと不真面目に自分の都合のいいように本が読めそうです。

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