見出し画像

仕事主義からの脱却。生きがいを増やす

病気になって以前と同じように働く事が難しくなったこともあり、仕事との付き合い方をずっと模索しています。今回は働き方に関する本を紹介しながら、仕事との距離感についてお話しします。

今回紹介する本はこちらです。

静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す
シモーヌ・ストルゾフ (著), 大熊 希美 (翻訳)

静かな働き方

近年、仕事に人生を捧げる仕事主義者が増えているそうです。仕事主義者は仕事に対して給料だけでなく、人生の意味や目的・生きがい・アイデンティティまでも求める人を指します。

これは特に高所得者層に顕著で、お金を稼ぐ必要のない人ほどなぜか仕事に多くの時間を費やしているそうです。これまでの人類の歴史では富を持つ人ほど労働時間が短かったため不思議な現象で、本の中では、昔で言う宗教のような信仰するものが無くなったため、仕事を信仰するようになったのかもといったことが書かれていました。

この本では仕事主義者が仕事主義から脱却していくたくさんの例が紹介されており、仕事との付き合い方や働き方について考えさせられます。

自分も仕事主義者?

この本は読んだ時、キャリアに悩む自分もまさにこれに当たるのでは?と思いました。私は仕事に対してお金だけでなくやりがいを求めていました。もし私が仕事をお金を得るための手段だと割り切ることができたら、キャリアで思い悩むこともないはずです。

「仕事は生活の大半の時間を占める訳だから、仕事を楽しめるようになれば人生は最高であり幸せだ」と病気になる前から言っていた記憶があります。仕事が自分の幸せを左右すると思っていました。

仕事主義者の苦悩

仕事に対してお金以上のものを求めることは悪いことか?という事は一旦置いておいて、事実として私は仕事に思い悩んでいます。

本書では仕事は自分でコントロールできないことがほとんどで、多くの人は理想と現実のギャップに失望し不幸になっていると指摘しています。

皆さんも経験した事があると思いますが、「こういう仕事をしたい」「こういうキャリアを歩みたい」と思っていても、現実はその通りにはならないですよね。病気になりキャリアに悩む人だけでなく、健常者も同じ問題に直面していると思われます。

この仕事主義者のおちいる悩みですが、自己評価とキャリアを結びつけているとさらに深刻なものになっていきます。先ほど書いた通り、仕事は自分でコントロールできないものがほとんどですから、その仕事に自己評価が縛られれば多くの場合、失望し不幸になります。

しかし、ここは声を大にして言いたいですが、仕事はあなたの価値を決めません。

仕事主義者への処方箋

さてここからは仕事主義からの脱却のための方法をご紹介します。この本の内容を読んで「やっぱりそうなるよな」と私は思いました。自分の復職後にたどり着いた結論と全く同じもので、これまでXで何度か書いてきました。

それは、生きがい(やりがいのある活動)を複数持つです。仕事主義者は生きがい=仕事のみですが、これを分散させます。

株で想像すると分かりやすいと思いますが、個別株を1個のみ買い込むのはとても危険で、一般的な投資家は複数の銘柄を保有します。ある株が下がっても他の株でカバーします。ポートフォリオを組むということです。

仕事主義者にありがちなのは、生活の全てを捧げていた仕事が取り上げられ何も残らないというパターンです。仕事ばかりしていた人が定年後に生きがいがなくなり一気に老け込むというのはよくある話です。仕事以外に生きがいを持っていれば、これを防げます。

よく自立とは依存先を増やすことと言いますが、これも全く同じです。

柱が仕事のみである人は、仕事に支配されることになります。仕事が全てでありますから、会社や上司からの影響を強く受けます。一方で柱がたくさんある人は仕事が全てではないので、たとえ仕事が上手くいかなくても他があるので慌てる必要はありません。

今度は1日の時間で考えてみましょう。仕事主義者は1日の多くの時間を仕事に費やします。残業時間が長く、家に帰ったら寝るだけという人は仕事以外の時間がほとんどありません。

一方、仕事以外に生きがいを持っている人は、仕事の比率が低くプライベートの時間(仕事以外の生きがいに充てる時間)を確保していくことになります。

私は後者の生き方が幸せに生きるために必要だと思います。死ぬ時にもっと仕事をしておけばよかった、、、と後悔することはないですよね笑

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は仕事との距離感のお話をしました。仕事にのめり込んでいる、言わば仕事との距離ゼロの仕事主義から脱却することが、人生を豊かにすると思います。そして、仕事主義からの脱却のためには生きがい(やりがいのある活動)を増やすことが大事でしたね。

この生きがい(やりがいのある活動)を増やすは仕事主義に限らず、うつ病から回復を目指す人が、病気後の人生を良くしていく必要なことだと考えています。

うつ病になり病気後の人生に踏み出せない人(病気後の人生を楽しめていな人)は、仕事に関わらず何か1本の柱にすがっている印象があります。

病気になったことで失ってしまったものに焦点を当てるのではなく、それ以外の生きがい(やりがいのある活動)を見つけ増やしていくことが大事だと思います。

今日はここまで!
最後までお読みたいだきありがとうございました。

復職に関する記事をまとめています↓

Xもやっています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?