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ひとんちの、話

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日記のような、私的な、できれば極力下世話なことを書きたいマガジンです。
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2019年12月の記事一覧

まだ初めて経験することはある〜精米〜

まだ初めて経験することはある〜精米〜

2019/12/31
早朝。
あたまに残る頭痛の残党どもがえいえいおうと最後の決起集会をひらいたので目が覚める。痛い。気をそらせるためにラジオを聴いてうつらうつらする。

昼まえ。
コーヒーを飲みできる範囲のストレッチをしてすこし人間に戻る。
先日お米を二袋、マンションの不在宅配ボックスに閉じこめてしまった。暗証番号を何度かまちがえたようで、E2と表示があらわれてから扉は開かない。管理会社もお正月

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妄想と現実のはざまで(今年の読まれベスト5)

妄想と現実のはざまで(今年の読まれベスト5)

この一年でよく読んでいただけた記事を5つ振り返ってみる。

【1】一番読まれた記事は『帰りたい注意報』

地元から離れて生活する人たちに届いたのかなと憶測するけれど、映画や本の感想文と違ってシェアされたわけでもない。純粋にツイートから”読もうかな”と思っていただけたことに素直にうれしい。みんな寒くなると寂しくなるからね。

【2】マンガ『生理ちゃん』に共感する会・当日の声

台風上陸にぶつかって延

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風が強くて

風が強くて

2019/12/28
横浜の大さん橋に向かう前に関内あたりの飲食店街をぶらついた。
週末で年末だからどこもしまっていて、その中でもちいさな立て看板を出している店はいくつかあって、わくわくする。

結局、食後に胃腸の調子が悪くなってしまったんだけど。

大さん橋へ向かう。風が強くてお腹が痛い。
小さな子どもたちを連れた人たちが多い。着飾っている子たちは元気に走りまわったりスカートをみずからがばっと上

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松飾りの気配

松飾りの気配

2019/12/25
来月の文学フリマの準備で、昨日は夜遅くまで長くパソコンを見ていた。一番大変な部分はまとめてエリオさんがやってくれているので、ありがたい。画面を見ているだけでも目がギンギンになって眠りが浅かったので、彼女はどれだけ大変なことだろう。

そんなわけで昨夜はあまり深く眠れず、かといって朝も寝坊せずに目覚ましより早く起きてしまった。

変な夢の断片だけ覚えている。
中空に浮かぶエアコ

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新横浜 イベントクイズ

新横浜 イベントクイズ

2019/12/21
朝からウォーキングをする。
毎日最低八千歩は歩きたいのに、十二月は二日しか達成できていない。

横浜アリーナを目指して歩く。
アリーナは朝からグッズ購入のためだろう人たちの長い列ができている。今日のイベント当てクイズを夫とする。

最初、若い女性が目立つ。アイドルファンにしてはうちわが見当たらない。服装から、アニメ系イベントではなく、音楽系イベントだと推測される。2.5次元モ

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とつぜんのお出かけ

とつぜんのお出かけ

2019/12/20
午後の仕事が終わり、ばたばたと帰宅する。買ってあった白菜を圧力鍋でくたくたにしてやろう。豚肉は圧力が下がったら入れよう。がんもどきが残っているから、レンジで温めて生姜を擦って出そう。

帰宅する。ストーブの匂いがする。夫が帰ってきている。

予約を取ってあるんだ、と彼が言う。なるほど。
干しっぱなしの洗濯物を取り込み、カバンとジャケットを替えて外に出る。駅まで足早に歩く。

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巨大満月とUFO

2019/12/18
先週の満月は今年最後の満月だった。
おおきなおおきな満月のことを思い出す。
1992年頃。
東の空に、とんでもなく巨大な、舞台上から吊り下げられたかのような月があったのだ。あまりにも赤くて大きいから、記憶に残っているものの、あれは錯覚だったのかとも思える月だった。

ときどき、子どもの頃に見えたもの、聞こえていたものが奇妙すぎて、錯覚だったように思える。
校舎から見える南の空

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忘年会スルーできない野次馬のわたし

忘年会スルーできない野次馬のわたし

2019/12/17
パート先の忘年会だった。

わたしはお酒も飲まないし食事もそんなに食べられるほうじゃないしうるさいのが嫌いだから、本当は参加しないほうが好きだ。
でも飲み会に出て色々なチームの人と話しておくと、しょうもないと人は言うかもしれないけれど、日々の雑務で役に立つ。
情報不足のまま投げられる依頼についてのやり取りや、逆にこちらのミスについてなど、業務のほうれんそうの回転速度が上がるう

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事情があって小田原へ

事情があって小田原へ

2019/12/15
事情があって小田原のカーディーラーにいろいろお願いしているので、ときどき小田原に行く。
在来線の小田原駅の大きな提灯が無くなっていて寂しい。今年の台風でぼろぼろになったのをTwitterで見た。

駅すぐの商店街でお昼を食べる。海鮮丼が美味しかったが入口すぐ横に座っていたため隙間風で腰が冷える。

食後、少し散歩する。
ランチのお店を探しているような様子のヒジャブを着けた女性

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オレンジ色して店番をする

オレンジ色して店番をする

2019/12/14
最近買ったばかりのテラコッタ色のリップセラムを塗っているところを夫が初めて見たようで、くちびるがオレンジだねと言う。初めてメイクした高校生みたいだねと言う。それは悪口ではないか。大丈夫か。

出がけにあわてて鍋を洗う。出がけにいろいろと詰め込みすぎるのにハンドクリームは塗っていなくて、駅のホームで自分のかさかさの指先にがっかりする。
出がけなんて言葉はわたしは実は使わなくて、

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こいしどうの店番、ニラなどの行方

こいしどうの店番、ニラなどの行方

2019/12/12
妙蓮寺の石堂書店さんの前に「こいしどう」というスペースができ、そこのお店番をときどきすることとなった。今日がわたしの店番初日で、充電していったノートパソコンに自分の書きたいものをぽんぽんぽーんと打ちながらお店番をする。三代目石堂さんに「姿勢がきちんとしてますね」と褒められた。姿勢はよく褒められる。そう考えると、人のことを褒めるのに姿勢の良さは簡単で全方位に難のない、良い褒めポ

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年末をぶちまけるな

年末をぶちまけるな

2019/12/11
先日の関西での同窓会で、いま横浜に住んでいると答えると「かっこいいね!」とたびたび返された。横浜といっても赤レンガや旧居留地に住んでいるわけではなく、場末も場末、新横浜に住んでいるのだから、あの日はその説明を一生懸命にした日だった。

年末の新横浜は最悪である。
酔いつぶれた人たちの「年末」すなわち胃の中にあったものがあちこちにぶちまけられている。今すぐスコールよ降れ!大地を

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高級挿絵本の世界展、観に行けず

高級挿絵本の世界展、観に行けず

2019/12/10
昨日、悪寒と頭痛のタネを感じたので急いでドラッグストアに行き、葛根湯を買って飲んで寝た。頭痛をこじらせると何日も寝込むはめになるので、怖い怖いとあせる。

本当ならPちゃんと日比谷図書文化館に『鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界』展を見に行く予定にしていたので、申し訳なくて悲しかった。
日比谷公園も肌寒くて歩くのに良い季節だっただろう。残念。

昨日

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二十人分の暮らし

二十人分の暮らし

2019/12/07
高校の同窓会に出た。
男子が二人しかいないほぼ女子クラスだったので、集まるとかしましさが十何倍にもなってにぎやかすぎる。だからあまり集まりには出ないようにしていたんだけれど、なんとなく今日は行ってみることにした。

ドイツから、ニューヨークから、広島から、関西の近所から、クラスの半分は集まった。

最近なにしてるの?と聞かれ、仕事もほぼしていないから話のネタになるかなと「小説

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