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夫婦の距離を縮める「コントロールへの恐怖」の理解とは?

夫に、妻に干渉されるのが嫌だ。

自由が奪われ、自分らしさがなくなってしまう。

物理的、心理的にも、夫婦には距離があった方がうまくいくんじゃないか?

そう思ったことはないでしょうか?

夫婦に適切な距離感はあるのか?

その答えは、ある二つのもののバランスだと言われています。

今回のアツの夫婦関係学ラジオでは、「コントロールされることに対する恐怖」についてお話ししました。

参考図書は「夫婦・カップルのためのアサーション」です。

この記事では簡単なまとめを書いています。記事と合わせてポッドキャストも聴いていただけると嬉しいです。(そして、番組フォローもぜひお願いします)

夫婦を結びつけるものは親密性、そして親密性の構築のために必要なものは、「独立した個人であること」と「2人のユニットであること」のバランスであると言われています。

「独立した個人」とは何か?

それはパートナとの関わりを干渉的に感じ、不要であると認識し、心理的に距離を取りたいと願いことです。

よく「夫婦はしょせん他人」と言いますよね。分かり合えない個人と個人の集合体でしかないと。

ですが、そういう人はパートナーと心理的に近づくことが苦手で、近づいてしまうと、お互いが融合し、自分のアイデンティティが消滅する恐怖感を感じているのかもしれません。

パートナーからあえて距離をとる方とお話をしていると、心理的距離の縮め方が分からなかったり、パートナーが距離を縮める気がないことからくる苛立ちや絶望感が背景にあることがあります。

その反動から、自分のアイデンティティを強く持つようになり、さらに距離が広がっていくことが多いです。

逆に、パートナーから距離を取られていることがわかっても、心理的距離を縮めることが上手い人は、夫婦が「2人のユニットであること」を無意識に理解しています。

夫婦はお互いに強い影響を受け合っていますよね。

それはまるで、向かい合っているカメレオンのようです。

怒りで相手の体の色が赤に変われば、自分も怒りに包まれ、体の色が赤くなる。

喜びで相手の体の色がオレンジ色に輝けば、自分も太陽のようなオレンジ色に包まれる。

ですが、夫婦はいつでもお互いが望む形で関われるわけではないので、(今じゃない)と感じることがあり、それがわずらわしさへとつながることも多いですよね。

ぼくも、妻から「今じゃない」「そこじゃない」と何度も言われましたし、ぼくからも「別のタイミングに話したい」と伝えたことがあります。

特に子育てをしていると、ゆっくり会話をする時間を作ることは難しいですから、2人の心を通わせる時間と場所は限られてきますよね。

育児と夫婦の心のケアの両立は難しく、すれ違いが起こりやすくなります。

ですが、「独立した個人であること」と「2人のユニットであること」のいずれかに偏るのではなく、そのバランスを保つための努力が2人の関係性をより良い方向へ導いてくれるのです。

多くの女性は、結婚、出産、育児を経て、アイデンティティの喪失を体験します。

好きで結婚し、好きで子どもを産み、自分の子どもが大切だから育てているのに、以前はあったはずの「自分らしさ」が音を立てて崩れ去る。

その虚しさからの反動で、夫と心理的に距離を近づけることを拒絶する。

そこには、夫側の「妻のアイデンティティの喪失」に対する無理解や、「妻との対話への無関心」が原因として潜んでいることも多いです。

誰かと心理的に近づくことは怖いですよね。本能的な恐怖を感じます。

ですが、ぶつかり合い、お互いの気持ちを受け止め合えるようになると、二人の心には「弾力性」が生まれるのです。

ちょっとやちょっとのことでは揉めなくなり、相手を信頼し、尊敬できるようになります。

ぼくは、この弾力性が夫婦関係の鍵なんじゃないのかなと思っています。

ぼくら夫婦が弾力性を手に入れることができたのは、ここ2〜3年のことだったと思います。

自分らしくあること、夫婦が二人の共同体であること。

これらは一見矛盾するように見えますが、二人の関係性に弾力があれば両立するのではないかなと、思っています。

ポッドキャストでは、なぜコントロールへの恐怖が生まれるのかなど、より深く話してます。ぜひ、合わせてお聴きください。

アツの夫婦関係学ラジオ
#485 “コントロールへの恐怖”の理解が二人を近づける

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