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妻との関係を改善できる男、フェニックスマンが持つ3つの「マインドセット」

妻から嫌悪感を抱かれようとも、夫婦関係を改善できる男たち。

妻から信頼と尊敬、そして親密感を手にいれることができる、彼らフェニックスマンは、他の男たちと何が違うのか?

前回は、彼らの三つの特徴について書きました。

今回は、彼らがどういったマインドセット(考え方)で妻と向き合っているのかについて書きます。

夫婦関係に悩む男性の参考になれば幸いです。

前回記事でも書いたように、妻から嫌悪感を抱かれている場合、関係性を立て直すことはとてつもなくハードルが高いです。

嫌悪感は脳が本能的に感じているものであり、理屈でどうこうできるものではないからです。

そのため、「簡単にはうまくいかない」という前提条件のもと、少しずつ駒を進める必要があります。

しかし、どれだけ駒を進めても、目に見えるような大きな変化はなく、例え変化があったとしても、遅々とした進捗であるため、多くの男性は心が折れてしまいます。

どれだけやっても意味がない。
所詮、人の気持ちを変えることなんてできないんだ。
妻から嫌われているのに、こんな努力、なんの意味があるんだ。

嫌悪感を抱かれた妻との関係を改善できた男たちは、ぼくも数人しか知りません。

ですが、彼らには驚くほど共通点があるのです。

その三つの共通点をご紹介します。

フェニックスマンは「自分の人生へのコントロール権」を信頼している。

なぜ、多くの男性が妻との関係改善を諦めるのか?

それは、「自分ではどうにもできない」という無力感が原因です。

妻の感情を自分は変えることができない。妻が自分の人生に与えている影響から、自分は逃れることができない。

妻が「あなたが嫌い」と言ったから、妻が「あなたと一緒にいたくない」と言ったから、だからどうにもできない。

だって、妻がそう言ったから。

無力感に苛まれるのもよくわかります。散々、妻から「嫌い」と言われ続け、態度で示され続ければ、誰もが嫌になります。

自分のコントロール外の存在である妻を変えることなんてできない。

自分ができることなんてたかが知れている。

多くの男性はそう思うようになります。

しかし、フェニックスマンは違います。

彼らは、「自分の人生は自分がコントロールできる」と信じています。

自分の行動によって、周囲に影響を与えられることをわかっているのです。

妻の人生を夫がコントロールすることはできません。

ですが、自分の言動の変化により、妻に変化を与えることができると信じているのです。

そして、実際その通りになります。

これは、具体的に「何をしたか?」の話ではなく、考え方の問題です。

「自分の人生の主導権は、妻ではなく自分にある。そのため、自分の言動は自分が決める。自分の人生の中に含まれている夫婦関係に対しても、自分は影響を与えることができ、コントロールすることができる」

そう信じているのです。

だからこそ、フェニックスマンは決して諦めず、心が折れず、妻との向き合い続けることができ、緩やかではあるけれど、妻の感情を変えることができるのです。

さらにいうなら、彼らは夫婦関係が破綻した場合のプランBも考えています。

プランBも想定することで、悲観的になりすぎず、関係性に向き合うことができるのです。

フェニックスマンは他責思考を嫌う。

夫婦関係は「ふたり」の関係であり、そこで起こる問題も「ふたり」が原因です。

明らかな肉体的心理的虐待などを除き、何らかの課題が夫婦にある時、どちらか片方だけが悪いということはあり得ません。

知らぬ間にお互いが悪影響を与え合い、その嵐のような遠心力で二人は遠くへと弾き飛ばされてしまいます。

妻が夫に嫌悪感を抱いているケースでも、「夫に対する不満を夫に言ってこなかった」ことや、「自分で何もかもやり、それができてしまうからこそ、夫に文句を強く言わなかった」こと、そして「夫が悪いと思いながらずっと我慢してきた」など、妻側にとって課題があることも多いです。

夫婦関係を改善できない男たちは、こういった妻側の過ちに目を向けがちです。

何もかも俺が悪いのか?
お前にも責任があるんじゃないのか?
文句があるなら、その時に言えばいいだろ?

夫婦の課題はお互いに原因がある。

それは確かだと思います。

ですが、「夫への恨み」で頭がいっぱいの女性に対して、当事者である夫本人がそれを伝えても、妻は聞く耳を持ちません。

ますます、固く心を閉ざすだけです。

他責思考に取り憑かれた男性は、自らの言動を振り返ることが困難になり、妻と向き合うことができません。

しかし、フェニックスマンは違います。

夫婦の課題はお互いに原因がある。それはわかっている。だが、妻を責めても何も解決しない。

妻が不満を漏らさなかったことには理由がある。今ならばそれが理解できる。

理解できるからこそ妻を責めず、妻のかたくなな心理状況を考慮した上で、次の一手を考えよう。

そう冷静に判断するのです。

自分を責めるでもなく、妻を責めるのでもなく、二人が置かれた状況を理解した上で、どうすれば自分たちは心理的に近づけるかを考えるのです。

そこには他責思考も自責思考もないのです。

フェニックスマンはダサい自分を受け入れる。

妻と向き合うことは、己の弱さと向き合うことでもあります。

自分のことで精一杯で妻をかえりみなかったこと。

夫婦という枠組みに甘え、親密性構築を怠っていたこと。

辛い、悲しいといった柔らかな感情を妻に伝える勇気を持てなかったこと。

妻のことより、自分を優先して生きてきたこと。

時には、認めたくないほどダサい自分に直面することもあります。

こんな自分を受け入れたくない。こんなカッコ悪い自分を認めたくない。

そう思えば思うほど、人は他責思考に取り憑かれ、夫婦関係悪化の原因を妻になすりつけます。

ですが、フェニックスマンは違います。

妻側の課題を理解した上で、自分の言動を客観的に振り返り、自分に何が欠けていたのか、徹底的に受け止めます。

己の振り返りは一人では難しい場合もあるので、信頼できる人間に話を聞いてもらうこともあります。

ダサい自分を誰かにさらけ出す。

男性ならば自死に相当するような苦行です。

数十人の男性と話をしてきましたが、自分の過ちを包み隠さず話せる人はそうそういません。

ダメな自分を認めたくない。ダメなヤツだと思われたくない。人からよく思われたい。

妻から嫌悪感を抱かれているとしても、多くの男性はそう思うのです。

フェニックスマンにはそれがありません。

他者の視点をあまり気にしていないのです。

なぜなら、他者の視点を気に掛けるより、己を冷静に振り返ることの方が課題解決への本質的な解に近いことを、感覚的に理解しているからです。

ダサい自分を受け入れることは苦行です。

ですが、カッコ悪い自分をどれだけ真正面から受け止めることができるか?

「俺はダサかった」

と、正直に認めることができるか?

それが、妻から嫌悪感を抱かれている男性にとって、重要な課題だと思うのです。

死の淵から生還し、妻との親密性を構築しているフェニックスマンたちを見ていると、つくづくそう感じます。

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