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”書くこと”が自己開示の恐怖を消し、夫婦の絆を強める。

心の柔らかな部分をパートナーに見せることは、自分の心が大きく傷つく恐怖と向かい合うことである。

なぜならば、人は社会的な生き物であるため、他者から拒絶されることを本能的に恐れているからだ。

人が他者から阻害されるという心理的苦痛は、身体的苦痛と同じ脳の部位が反応している。

自分を拒絶されることは、身体をナイフで切りつけられることと同じなのだ。

ということを昨日の記事で書きました。

ですが、こんな恐ろしい体験をしたくない人がほとんどだと思うんです。

ぼくだって、実際に涙が出るほどの恐怖を感じています。

この恐怖を乗り越えるいい方法はないものか……。

それは、”書くこと”じゃないかなと、ぼくは思っています。

妻や夫に、本音を自分の口から伝えるのって、すごく怖いんです。

目の前の人から傷つけられるかもしれない恐怖と戦うことですから。

人によってはぼくのように涙が出て、言葉に詰まってしまう人は多いと思います。

妻と話し合いをすると、妻が泣き出してしまって話し合いにならない。

夫と話し合いをしようとすると、夫が黙ってしまい話し合いにならない。

そんな話をたくさん聞きましたが、きっと原因は自己開示のリスクによる恐怖だと思うんです。

これって、直接話すから怖いんですよね。

でも、目の前に相手がいない、たった一人の状態なら、自分の柔らかな思いを言葉にすることはできるはずです。

手紙にしたり、日記を書いたり、アプリの日記を使ってもいいと思います。ぼくの場合、こうやってnoteを使っています。

ある方は、muute(ミュート)という日記アプリを使われています。実際のご感想が下記事にありますので、ご興味ある方はお読みください。

紙やアプリに書くことって、即時的な双方向性がないからいいんです。

その場で相手から回答が来ないから、落ち着いて自分の気持ちと向き合えるんです。

自分の意見をすぐにその場で否定されることはないですから。

正しくは、「自分を否定される恐怖」と向かい合わなくていいからだと思います。

昨日の記事でぼくはこう書きました。

自己開示の恐怖を乗り越え、柔らかな感情を言語化し、相手に伝えることで、ぼくらはもっともっと、近づくことができる。
夫婦の絆を作る”心の脆弱性”とは?

ぼくが恐怖を乗り越えられるのは、妻から信頼されているという実感があるからです。

ぼくらの関係が冷え切ったものになっており、安心して会話ができない状態ならば、ぼくはこの恐怖を乗り越えられなかったかもしれません。

どうすれば、夫婦間の信頼や親密性が薄い状態でも、お互いの柔らかな思いを伝えられるのか?

心理的距離による自己開示リスクの恐怖が存在するならば、まずは紙や日記アプリに書き起こし、それを相手に読んでもらうのがいいと思うんです。

先ほども書いたように、即時的コミュニケーションがない手紙や日記ならば、その場で否定される恐怖感(実際に否定されないにしても、恐怖感は消えない。ぼくだってそうです)をスキップさせることができるからです。

もちろん、相手に読んでもらった後に感想をもらうことにはなりますが、相手からの反応も即時的なものでないので、相手も自分の思いを時間をかけて考えた上で回答をしてくれます。

紙に書く、アプリに書くということは、二人が恐怖をスキップさせ、距離感を縮めることができるいい手法じゃないかなと思っています。

ぼくら夫婦も、4年ほど前に同じことをやりました。

それが世帯経営ノートです。

ぼくは何度もnoteでご紹介していますが、本当にいいツールなんです。上の記事のように、このツールがきっかけでぼくらは距離を縮めることができました。

ぼくが夫婦会議アンバサダーをしているからおすすめするんじゃなくて、本当に素直な気持ちでいいものだと感じているんです。

明日公開のポッドキャスト(アツの夫婦関係学ラジオ)では、世帯経営ノート、そして世帯経営ノートに用いられている夫婦対話メソッド「夫婦会議」開発者である長廣 百合子さんと長廣 遥さんにゲストしてお越しいただきました。

世帯経営ノートとは何か?

夫婦の主語を”わたしたち”にする「夫婦会議」とは何か?

じっくりとお話をうかがいましたので、ぜひ聴いていただけると嬉しいです!

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