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男性向け夫婦関係改善本、目次後半(どうすればいい?)を考える。

「なぜ、あなたは妻から嫌われたのか?」

それが主題となる「男性向け夫婦関係改善本の目次前半」について、昨日は考えました。

今回は後半パートとなる「では、どうすればいいのか?」について考えてみたいと思います。

なんとなく、ぼくの中で答えはあるのですが、うまくまとまり切れていないので、書きながら思考をまとめていこうと思います。

自分はこう思うなど、コメントをいただけるととても嬉しいです。

おさらいのために、前回書いた目次前編をコピペします。


第一部:なぜ、あなたは妻から嫌われたのか?

◾️第一章:恋から愛への移行不具合

・恋のメカニズム

・産後の妻の変化への無理解

・絆を構築する共同体験の欠如

◾️第二章:無から愛の生成不良

・「Who you are? 」ではなく「What you have ?」であなたが選ばれた場合

◾️第三章:夫への恨みの生成過程

・非主張的自己表現の呪いから抜け出せない妻

・攻撃的自己表現によりエスカレートするネガティブループ

・妻の不信感を募らせる、夫の非自己開示

・時限爆弾となる「夫への恨み」

◾️第四章:セックスに関する無理解

・産後にセックスに興味を失う理由(母乳分泌を促すプロラクチンの副作用で性欲減退、性欲減退は育児のための自然プログラム)

・生理周期に伴う性欲の変化

・性に関する夫婦の話し合いの不在


これを踏まえて、「では、どうするか?」を考えていきますね。

まず、妻から嫌われている場合、「なぜ、自分は嫌われているのか?」を正しく理解し、受け入れる必要があります。

現状把握と事態の受け入れ

ですね。

妻の現状を自分勝手に推測し、誤った理解で思い込んでいる人はうまくいかない傾向が高いです。

また、(そうはいってもお前も悪いだろ?)とひねくれている人も、うまくいきにくいです。

かといって、すべて自分が悪いのだと、妻の言うことをなんでも受け入れてしまってもうまくいきません。

多くの場合、妻から恨まれている原因は産後クライシスにあります。数十人の男性と話してきましたが、ほとんどがそうでした。

ですが、産後クライシスというわかりやすい言葉にとらわれてはいけません。そこで妻に対する現状把握を終わらせてはいけないんです。

産後クライシスの根幹にあるのは、「夫から大切に扱われなかった」という寂しさや、裏切られたと感じる激しい傷つきの体験だからです。

現状把握をする際には、「家事や育児の負担」という目に見える部分にまどわされるのではなく、その裏にある妻の本音に迫る必要があるのですが、恐ろしいほど、多くの人はそれができません。

なぜなら、みんな他者に対して強い興味を抱かず、圧倒的に質問が足りないからです。

質問をする際に、自分の都合のいいように妻の想いを解釈してしまったり、妻の怒りや寂しさに触れるのが怖いため、突っ込んだ問いができなかったりします。

妻と心理的に近づくのが怖いんです。

仲が悪いですからね。そう感じてしまうのも仕方ないと思います。

ですが、例えば「これこれこういうことだったのかな?」などと、こちらから妻の気持ちを推測して、ボールを優しくポーンと投げると、三回に一回くらいは受け止めてくれます。

あまりにも見当違いの場所にボールを投げていれば、妻が「そこじゃない」と教えてくれますので、何度も投げているうちに、少しずつ精度が上がっていきます。

また、妻が怒るのは、自分の素直な気持ちを表現して、夫から傷つけられたくないからなんです。今まで、散々傷ついてきましたから。

それがわかると、妻の怒りに引っ張られにくくなります。

現状把握をもう少し分解すると、こうなるかもしれません。


第五章:現状把握と事態の受け入れ

・妻の恨みの根幹を知る

・思い込みにとらわれず質問を恐れない



事態の受け入れですが、自分自身に起こった災難(妻からの恨み)を正面から受け入れることを意味します。

ただ、恨まれた原因が夫側だけにあるのではなく、二人にあるケースもあります。

「夫にどれだけ言っても夫は変わらなかった」という場合、夫に対して攻撃的な主張を繰り返すことで、二人の間にネガティブな感情が渦を巻き、お互いへの恨みがガンガン増していくことがあります。

もしくは、夫から拒否されることが怖いなど、夫に心理的に近づくことへの恐怖がある場合、妻が夫に非主張的な態度を取り続け、心の中に恨みをつのらせていくケースもあります。

また、本当に「夫が自分勝手で、妻の話に全然耳を貸さない」ケースもあります。

人それぞれですので、自分はどのパターンに当てはまるのかを正しく理解する必要があります。

その上で、自分に大きな非がある場合はそれを受け入れ、二人のコミュニケーションに問題がある場合は、その課題を受け入れるのです。

ここで、他人のせいにすると、自主的に夫婦関係を改善しようという気がなくなってしまうので、客観的に自分たちの境遇を分析した方がいいです。

それが難しい場合は、友人、家族、カウンセラーなどに話を聞いてもらうと、自分たちを客観的に見つめやすくなります。

妻との関係を改善するスピードが早い方は、相談相手が多い傾向があります。

兄弟、友人、同僚など、色々な人に話を聞いてもらうことで、客観的に分析するだけでなく、落ち込みやすい気持ちを安定させる効果もあるようです。

なので、受け入れの分解も含めると、第五章はこんな感じになりそうです。


第五章:現状把握と事態の受け入れ

・妻の恨みの根幹を知る

・思い込みにとらわれず質問を恐れない

・客観的に自分たちを見つめる



妻との関係を改善しようとすると、多くの男性は即効性のある魔法のボタンを探しがちです。

「あなたにはこれが足りなかったのだ」

「これさえすればいいのだ」

それは、家事であったり、育児であったり、妻への共感であったりします。

それはそれで重要なのですが、あくまでも手段でしかありません。

目的が定まっていないのに、手段は決められないですよね?

自分たちは、なぜ関係性が悪くなったのか?

どこに原因があるのか?

どこをどのようにすればいいのか?

それは、単に皿を洗えばいい、風呂掃除をすればいい、ゴミ出しをすればいいという話ではないはずです。

大切に扱われてこなかった寂しさの蓄積、家族の幸せより自己実現を優先した生き方、自分たちの家族像を作ろうとしなかったことなど、人それぞれあるはずです。

自分たちは、なぜこうなったのか?

夫にも妻にもそれぞれ言い分はあるはずです。

第六章では、ここを掘り下げます。

自分の柔らかな感情を掘り起こしたり、自分の欠点を見つめることはとてつもなく辛い作業です。ぼくだって涙が出るほど辛いです。

ですが、ここをおろそかにしてしまうと、今後の「では、どうするか?」で導き出した自分の行動を継続できなくなります。

別記事で、第六章についてまた考えてみますね。

自分はこう思うなど、ご意見をいただけると嬉しいです。

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