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他人を変えるのは難しい。でもお前が悪いのに自分が折れるのはムカつく。
誰しもが、一度は聞いたことがあるだろう。
「他人を変えるのは難しいから、自分が変わったほうが早い。」
まぁ、確かに正しい。
この文言と邂逅するたびに、「いや本当にそうだよな。他人のことを責める前に、自分で解決する方法をまず見つけなきゃな」とか思う。
だが、この言葉に当てはまるような状況がどういうものか、正確にイメージできているだろうか。
わたしはできていなかったようだ。
それは実際に状況に直面して分かった。
***
モロッコの家の入居日。
事前に大家さんとは対面しており、家電や家具の交渉、掃除のお願い等をしていた。大家さんは心よく引き受けてくれて、わたしもお願いしますと、固く握手を結んでいた。
期待に胸が膨らむ。夢にまでみたモロッコでの一人暮らし。
家に到着して、中に入る。
わたしは愕然とした。なにも準備が進んでいない。。。
掃除もされてない。約束していた家電や家具も、何もかも用意されていない。
しまいにはトイレすら故障したままで使えない状態である。
「は?おれ今日から住むんだよ?おれトイレすら出来ないところに住むの?」とつたないなりに、必死に伝えた。
大家、大爆笑。
立ち会いしていた不動産は、ニコニコしながら「C'est magnifique!(素晴らしいね!)」とか言ってくる。
は?こいつら頭狂ってんのか?
…
わたしはパチギレていた。
あなたが今想像している10倍はすごい剣幕で、2人に詰め寄っていたと思ってくれていい。
流石にやばいと思ったのか、その日のうちにトイレだけは交換してくれた。
しかし、他のモノに関しては「疲れたから、また明日ね!」と言う。
そして次の日も同じことを言う。来る日も来る日も。
ついには1週間経ったが、進展せず。
「早くしてよ」と伝えても、今日は難しい、また明日ね。と言われる。
しかも言い訳を現地語の、モロッコ方言アラビア語で畳み掛けてくるから、聞き取れない。
この人たちを変えるのは、きっと難しいだろう。
じゃあ、自分が変わるべきなのか?
まぁたしかに、自分が変わった方が早いだろう。
だが、この人たちが約束を守らないので、掃除を全て自分でやり、家具家電を自分で買い、自らの時間とお金をかけて快適な生活を手に入れるべきなのか?
はたまた、快適な生活をしたいという自分の欲望を諦めて、この人たちがちゃんとやってくれる時まで気長に待つべきなのか?
….
すっっっっっごい腹立つ!!!!!超負けた気分!!!!!
***
とまぁ、そして現在に至る。
この文言が当てはまる状況というのは、当たり前ではあるが、大抵相手に非がある。
だが相手は非を非とも思っていない。反省は全くしないし、何度言っても、変わらない。
わたしはケチなので、このような状況で自分が折れるということに、すごく腸が煮えくり返ってしまう。
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