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【後編】2023秋・4泊5日東京遠征滞在記録【ケジメをつけろ!】

前書き編はこちら。

前編はこちら。


11/13(月)(3日目)

昨日の罪悪感を未だ抱えながら目覚める。
……また寝坊してるよコイツ。今度はスマホの充電忘れからの電池切れによるものだった。この日は特に誰とも会う約束をしてなかった事は、不幸中の幸いだった。いよいよ俺は大丈夫なんだろうか…

この日の予定は葛西臨海水族園に行くだけ。後は部屋でゆっくりして昨日の疲れを取ろうという算段であった。
しかしこの時期の水族館などの施設は、幼稚園や小中学校の行事による団体利用でかなり混むらしい。故に開園直後すぐに入れるようにと時間を組んでいたのだが…見事に計画倒れである。
仕方なく1時間半くらい遅れて出発。川崎の左端の方から千葉のすぐ側までと結構距離はあるが、1時間半足らずで行けるのだから、やっぱり首都圏の交通網は優れてるよなぁ。東京駅の構内でめちゃくちゃ歩いて京葉線に乗り換えなきゃいけないのはやっぱりめんどくさいが。

葛西臨海公園駅の下にバーキンがあるのを初めて知った。
めちゃくちゃ美味いし、地元に無くて滅多に食べられないので釣られそうになったが、さすがに今回は我慢。
この時はあんまり食欲も無かったし。
葛西臨海公園のシンボルであるやたらデカい観覧車。乗った事は無いがきっと良い眺めなんだろうな。
これも臨海公園水族園お馴染みのシンボル。ここからはお隣のディズニーリゾートだけでなく、遥か遠くには海ほたるも見える。
葛西臨海水族園名物マグロシアター。
これだけでもかなり迫力があるが、いつかまた360°の水槽全体を周回している光景を見てみたいものだ。
ペンギン達。
今回この水族館を訪れたのは、来年初頭以降しばらくの間工事で彼らが見れなくなるためである。
…と思ったらなんか近々この水族園自体も全面リニューアルする計画があるらしい。これも時代の流れか…
今の建物自体は取り壊さず他の用途に利用する方針らしいが、海洋生物の専門的な研究機関にするとかだろうか。自分にはそれくらいしか浮かばない。
外から望遠レンズで撮った海ほたる。
にも言ったけど、ホントよー海のド真ん中に造れたなあんなクソデカ建造物。

結果論ではあるが、この日は予定よりも遅れて正解だったかもしれない。というのも見て回る時間がちょうどお昼時。つまり幼稚園や学校の団体は昼食を取るためにまとめて移動しているため、かえって館内の人の量が少なくなっていたのだ。これは良い知見を得られたと思うし、次回以降の遠征滞在時に活かしていきたい。
そんな感じでいつも通りさくっと見終えてさくっと帰還。そろそろこの起伏に富んだ道程にも慣れてきた…かも。デカい荷物を背負わない限りはそこまで苦ではない。

後はもう部屋でのんびりゴロゴロ。…というつもりだったが、このタイミングでいきなり麻宮さんが配信を始めた。いつもの事ではあるし、正直自分も見る見ないはその時の気分によるが、今回ばかりはさすがに見ることにした。自分の事がどう話され、どう反応されるか、それが気になって気になって仕方ないのだ。そういう性質になってしまったばっかりに。

その際の配信のアーカイブがこちら。(該当箇所の再生時間から再生されるようになってる…はず。一応56:00頃からです)

麻宮さんに自分のことを「おっさんみたいな男」と形容されたのもかなりグサッと来たが、その後の経緯の説明(麻宮さんの説明、そこそこ誇張というか曲解してないすか?!とは思ったけど、これはプライバシーとか明かせない部分もあるために言葉を選んだ結果であるのだろうし、それ以前に実際に金を借りた側であり、その条件も呑んだ自分はそれをどうこう言える立場に無いのだ。別に事実と全く異なる事を言ってたわけでもないし…)で改めて自分のした事を客観的に思い知らされたり、それに対するチャットでの自分に対する間接的な罵詈雑言だったりで、案の定もうメンタルがメッチャクチャに。「ああ、俺はこんなにボロクソ言われるくらいの事をしてしまったんだな、社会的信用を失うってこういう事なんだな」と、それはもう凄まじい罪悪感と自己嫌悪に襲われた。
「そんなに金無いのに同人誌は買うんだw」とか「なんで帰りのバス予約してないんだよ」とか、本当にその通りだよ。傍からパッと見れば酷い罵詈雑言ではあるだろうが、当事者からしてみればチャットのツッコミの方が圧倒的に正しいので何も言い返せないのが余計に罪悪感を掻き立たせる(チャットのコメントの方も半ばネタでの書き込みというのは、一応頭では承知しています)。
しばらくするといつものように配信中での話題もすっかり変わり、自分への罵詈雑言もパタリと止んだ。部屋越しに麻宮さんの配信してる声が聞こえてくる中、それでもなお自己嫌悪を増し完全に塞がった筆者は「やっぱりこのまま帰っちゃあ絶対ダメだ!なんとか滞在中に支払わなければ、本当に人としてダメになってしまう!!」という決心に至る。大袈裟かもしれないけど、自分にとっては本当にそれくらいに重大な心持ちだったんです。そもそも何より、初対面の人にお金を借りたまま帰るなんて、そんな事あっちゃあダメに決まってんだろ!!!!!

昨晩の時はすっかり思考から抜け落ちていたが、実は自分の金銭のリソースはまだひとつ残っていた。今のバイトを始めて以来、月3万円ずつの貯金を普段使い用のものとは別口座にしていたのだ。この時点での貯蓄は9万円。
その目的は東京に出るため(現在はちょっと悩み始めている)の引越し等諸々の資金確保である。故に、一定額が貯まりその時が訪れるまでは絶対に手をつけてはいけないお金、というルールを福祉サービスのスタッフの方と決めていた。事実、給料が振り込まれてすぐにそっちの口座に3万円を移す時以外、金勘定の計算には全く含まずにやってきていた。もはやその存在も忘れかけるほどに。

…しかしこうなってしまったからには、そしてその中でその貯蓄の存在を思い出したからには、もはや手段は選んでいられない。『一時的に貯蓄口座から6000円を引き出して支払い、その分消えた貯蓄額は来月分の給与から補填する』。残された選択肢はこれしかない。
当然、これはこれで手をつけてはいけないと決められたお金に手をつける、というルールを破ることになってしまう。それも本来してはいけない事なのは重々理解している。今思えば、それをあまりに意識しすぎていたばかりに、前日の提案時にもその選択を無意識のうちにカットしていたのかもしれない。
しかし、自分の中や自分とスタッフさんの間だけの決め事を破る事自分のブレまくりの芯の中でもずっと変わらず有り続けた、人として絶対に曲げたくないと固く誓ってきた矜恃を破る、更に結果として人間的な信用を失い、それに伴う社会的ハンデを負う事。それらを天秤にかけた時どちらを取るべきかは、もはや自明の理であるはずだ。

すぐに麻宮さんに声をかけ…たいが、配信中なのでそうもいかない。その場に乗り込む度胸も無いため、とりあえずdiscordの方にメッセージを送っておく。
あっという間に返信が来た。配信中なのに申し訳ない。「配信ではネタにしたけど気にしないでいいんだ、こっちは本当に来月で構わないから」との事。だから規格外に大らかすぎますって。
ここまでくるとその厚意を無下にしてしまうような気もして少し気が引けたが、やはりこればっかりは曲げたくない。この行為も自分の中にあるしょーもない自尊心を保つためだけのエゴなのかもしれないが、それでもこれだけは、何がなんでも貫き通さなければならないのだ。

「(前略)お願いします、支払わせてください。」

再びメッセージを送る。

しばらくして、「じゃあ余裕あるんだったら支払ってもいいけど、こっちはどっちでもええで」と返信が。…とりあえずはこれでなんとかなる。重い重い心と肩の荷が降りたのを感じた。
その後のやり取りで支払いは最終日に部屋出る時に、という事になった。「もしかしたらその間に何かあるかも分からんからね」との事だったが、全くもってその通りである。前書きにも書いたが、こういった滞在遠征や旅行では大なり小なり、何かしらのトラブルは必ず起こるもの。それに備えるための用意だって本来はあって然るべきなのだ。今回の一件で、それをようやく身をもって学ぶことができた。
相変わらず物事を学ぶのが遅すぎる…!!けどこれはもう生まれつきそうなのだから、自分でもどうしようもない。自然界であれば、俺のような生まれつき何かしらの異常を持った存在は自然に淘汰されるのだろうし、その事も自然に受け入れられるのだろうにな……みたいな事を、ここ最近はよく考えている。

さて、明日はTwitterの相互くーてんく…くーてんちゃんと会って第2回ロリババア友の会敢行だ。
(第1回については下記記事を参照されたし。)

今度こそは予定通り起きなければ。それと貯金口座から現金も出しておかないと。心が軽くなった事もあり、この日はかなり早めに寝床に着いた。


11/14(火)(4日目)

…よし!今日は予定通り、いやちょっと早めに起きれた!さすがにこの日まで寝坊してしまったらいよいよシャレにならない。
ちょっと余裕を持って準備と朝食を済ませ、駅へ向かう。坂が多い事以外はかなり良い雰囲気の土地だ。初日に義也さんから伺った話だが、一口に川崎市と言っても横に長ーい土地のため、世田谷区などに近い西側の区は子育て世帯が多く、治安も東側ほど案外悪くないらしい。なるほど納得。

待ち合わせのため、もう何度目かの大井町駅へ。この辺は何度来てもよく分からん構造をしている。
くーてんちゃんとも無事合流。変わらず元気そうでなにより。しかし合流できたのが最初の目的地へのシャトルバスが出る直前になってしまったので、2人でダッシュしてバス停へ。ギリギリ間に合った…

そんな感じで、今日は開園時間からしながわ水族館を回るところから始まった。

こういう展示では基本ジッとして動かないタイプなのに、やたらアクティブに動いていたタコ。
しながわ水族館の個人的目玉のひとつ、やたらでっかいウミガメ。
その姿はいつ見ても様になっている。
ここの大水槽には、中に設置された4Kカメラを動かせるちょっとしたアトラクションがある。
くーてんちゃんとコインいっこ出し合って動かしてみたが、なかなか楽しいものだ。
クラゲはいいよな…何も考える事なく漂ってるだけで愛される。
さっきのウミガメもそうですが、筆者は特にでっかい水棲生物が大好きです。
コイツはでっかいアロワナ。
でっかいイルカ達。そういやオキゴンドウって今はアクアパーク品川くらいにしかいないのかな…
でっかいアザラシ…がショーでハーモニカを吹いてる場面。
ザラシでもこれくらいの芸は覚えさせられるんだね。
最後、でっかいサメ(シロワニ)。
やっぱりでっかいサメは良いなぁ…

帰りがけにミュージアムショップに寄り、ある物を購入。

ふむ。
個人的には最近始まったアイシナ(I. CINNAMOROLL)の方の垢抜けた雰囲気がそこそこ好みだったり。

実は前日の麻宮さんとのやり取りの中で、(自分が水族館の公式サイトを見てたら出てきた)シナモンの限定グッズの中で何か欲しいものがあれば代わりに買ってきます、という提案をしていたのだ。麻宮さんがシナモンが大好きなのは言うまでもなく知っていたので、せっかく行くしついでに…と思ったのだ。「とりあえずアクキーだけあったらお願い、宿泊費はその分差し引くね」と承ったので、無事に買えて一安心だ。

水族館を後にし、今度は歩いて大森駅まで、更にそこから有楽町へと移動。
次の目的地に向かう前にお昼にしようという事で、ちょうど期限切れ間近のクーポンがあったいきなりステーキに向かった。くーてんちゃんも丁度ガッツリ肉が食いたかったらしいので尚好都合。

リブはミドルに限るのよ!

やっぱ脂身の多い肉は良い。食えるうちに食っとかないとね!

そのまま有楽町のメインの目的地、有楽町マルイで開催されていたイベント『グリッドマンワールド』へ。

いきなり全員集合ビジュアル。圧巻の一言。

自分もくーてんちゃんも、映画『グリッドマンユニバース』で大興奮大感激した部類の人間だったため、せっかく開催期間中だし行くか!となったわけである。
こういう類のアニメイベントに来るのは何気に初めてかも。

新旧3つの姿のグリッドマンの着ぐるみたち。
『電光超人』のものについては最近作り直されたとか。
『電光超人』放送当時のグッズ展示。
自分が生まれるより前なのに、キンググリッドマンの合体玩具とか結構凝っててビックリした。
アニメ『GRIDMAN』のキャラ設定画…とジャンクの再現。
ジャンクの方はぶっちゃけかなり安っぽい作りである。
うわブレッブレじゃん。俺の人としての軸かよ。
アノシラス2代目のパーカー。だからって別に臭くはない。
イベントや『グリッドナイトファイト』の撮影などで使用されたアレクシスや怪獣たちの着ぐるみ。
アレクシスはちゃんと口元が本編同様に光る豪華仕様。
『ユニバース』のアレクシスは本当に良いキャラしてたよね……
新条アカネの部屋を再現したジオラマ展示。
本編だとゴミの山がもっと凄い量になってた…はず。
現在進行形で販売されているグリッドマン関連の合体玩具の展示。
この中だとなんやかんやでダイナゼノン/ダイナレックスが一番好きかも。
『電光超人』のサンダーグリッドマンとキンググリッドマンも近々再び商品化するらしい。よーやるわ…
『電光超人』制作当時に実際に使用されていた着ぐるみ等。
ダイナドラゴンってそういう感じのプロポーションだったのか…
『DYNAZENON』の最終決戦を再現したジオラマ展示。
くーてんちゃんがいい感じに撮ろうと右往左往しながら滅茶苦茶頑張ってたのが、なんだか微笑ましくて印象的だった。というかくーてんちゃん本人はまだ『DYNAZENON』見てないそうからすげーネタバレだけどいいのか…

(そういえばくーてんちゃん、同時に来ていた外国人のファンに2回くらい写真撮影を頼まれてたりもしてたな。やっぱり彼……彼女はいいヤツだ。)

『DYNAZENON』のキャラ設定画。
関係ないけど、暦先輩の年齢はちょっと生々しすぎて知りたくなかったな……
各タイトルの劇場総集編と『ユニバース』も含めたポスターまとめ。

写真には撮れなかったが他にも色々展示されてて、とりあえず1700円の価値はあったし行ってよかった!『ユニバース』も配信始まったしいいかげん見直さないとだけど、マジで時間の余裕と気力が欲しい。

ちなみに入場者特典のレプリカチケットはちせ。
個人的には大当たりだったので嬉しい。

さて次の目的地は……と、ここで問題発生。目的地に対して時間が足りなさすぎる!!
この後歩いて銀座のソニーストアに寄ってから市ヶ谷の釣り堀に行って、そこから上野の東京都美術館のローマ展…という予定だったのだが、今からだと市ヶ谷か上野か、どちらかを諦めなければならない。くーてんちゃんはどちらでも良いとは言ってくれてるが、そもそもローマ展の方はくーてんちゃんが時間あれば行きたいと希望を出してくれた場所。企画展なので開催期間も限られている。対して市ヶ谷の釣り堀はいつでも変わらず行ける上、この時間からだと冷え込み始めてちょい厳しそう…という事で、ここは市ヶ谷を切り捨てる事とした。
そもそも市ヶ谷の釣り堀は個人的に東京に来た時必ず行きたい場所、というだけのスポット。無理にくーてんちゃんを巻き込む必要性は無い。明日にでも日を改めて行こう、とこの時は考えていた。

そんな感じで歩いて割とすぐにあるソニーストア銀座へ。ここに来たのはワイヤレスイヤホンの視聴、それだけである。だって普通の家電量販店だと視聴できないんだもん。
くーてんちゃんも車載動画を撮るためのアクションカメラがあるなら見てみたいとの事だったので、それぞれ別れて目当てのブツを見てみる事に。
ソニーのワイヤレスイヤホンだが、ハイレゾ対応でかつノイズキャンセリングも付いてて比較的安価なLinkBuds Sでも結構音質が良い。更に上のグレードのモデルもあるのだが、正直自分にはそこまで音の違いが分からなかったので、将来的に買うならこっちでも全然十分そうだ。

そしてこれは全くの偶然で知ったことだったのだが、ソニーストアの入ってるビルにはなんと、日産の最先端テクノロジーを用いたクルマの展示スペース『NISSAN CROSSING』も入っていた。当然車好きのくーてんちゃんは興味津々。ついでにそっちも見て回ることにした。

こんな感じでカッチョイイスポーツカーが展示されてたりしていた。
試乗できる車両もあったが、確かにこれは惹かれるのもちょっと分かるかも…
丁度窓から見えた、銀座と言えばな例のあのビル。最近だとまたゴジラに破壊されたらしいですね。
しかしこんなところにあったのかぁ、初めて見たよ。

思わぬ収穫も得られたところで、速やかに次の目的地の上野へ。そういやちょうど去年の今頃にも岡本太郎展でここの美術館に来たな…。もしかして来年も何かしらの企画展で訪れるんじゃないだろうか。

上野公園内の道中、国立西洋美術館の敷地内で撮った『地獄の門』。
有名な『考える人』は元々この作品の一部なのだとか。
その『考える人』単品も展示されていた。
自分も考える時とかよく口元に手を当ててます。知るかボケ。

…と、ここで違和感に気づく。どうやらどこかでドリンクホルダーごと飲み物を忘れてきてしまったようだ。あのドリンクホルダー、長いこと愛用してて結構気に入ってたんだけどな……。とはいえ、むしろその程度の忘れ物で済んでよかった!とこの時は思っていたのだが……

そんなこんなで目的地の東京都美術館へ。

ちなみに自分の中のローマ知識はジョジョで軽く見知った程度しか無いです。
岡本太郎展の時とは異なり、元の美術館の意向によりほとんどの作品は撮影禁止。
そんな中で唯一撮影が許可されていたのがこれ…
…とこれ。どちらも柱に巻物のように描かれた壁画の一部らしい。
巨大な柱そのものを絵巻物のようにして出来事を後世に残そうとしていたとは、スケールがまるで違うな…
それが実際に、しかも今よりずっと過去の時代に造られたってのもすごい話だが。

写真には残せなかったけど、教皇クレメンス12世の名前を見て同時に噴き出したりしてました。なんでやろなぁ。あと企画展のミュージアムショップでローマモチーフ(某漫画作品ではない)のサウナ関連グッズが売られていたのにも両名ウケてました。確かに実際それなりに縁はあるけども。
月並みな感想でしかないけど、それでもローマの芸術に惹かれる人が多い理由がなんとなく理解できた気がします。一番気にいったのは『古代アッピア街道とアルデアティーナ街道の交差点』って作品でした。なんかわからんけど滅茶苦茶惹かれたんだよ…

上野駅への帰り道、さっきの地獄の門がライトアップされてたのでもう1回撮った。
ちょうど背後にはスカイツリーがそびえているので一緒に収めたかったが、どうやっても樹木で隠れてしまうので断念。

続いて秋葉原へ。ちょっとメロブで受け取るものがあったので寄ったり、ツクモ本店でPCパーツを見て回ったり(例のソニックマザボ、そろそろ無くなりそうで怖いのでこれだけCPUと一緒に早めに手に入れた方がいいかな…)しつつ、夕飯はどこにしようかと街中をぶらぶら散策。
最終的にくーてんちゃんが「ここいんじゃね?」という事で、裏路地にあるなかなかいい雰囲気の鶏白湯のラーメン屋を訪れた。

チャーシューがなかなか見ないタイプだったり鶏団子が入ってたりと珍しい感じだったけど、それもしっかり活かされていて美味しかったです。

腹ごしらえも済んだところで、再び銀座線に乗り込み今度は赤坂へ。なんでもくーてんちゃんがいい感じのサウナ施設を見つけてくれたらしい。その名もサウナ東京。名前が安直すぎる。

オートロウリュやアウフグースのサービスは勿論、水風呂が3種類あって比較的温めな水温のものもあったり、外気浴スペースがひろーく取られていたり。コスパもかなり良い方だ。
サウナは5種類もあるし、地下の休憩所など他の設備もなかなか快適と、全体的にかなりいい感じではあったのだが…水温22度でも結構凍えるものだなぁというのが正直な感想。筆者はサウナにおいては水風呂の温度こそ全てと考えているような人間なので…。かるまるにある温めの水風呂が25度なので、3度ぽっちの差でこうも体感が大きく変わるものなのか….…自分が敏感すぎるだけ?
あとこれはかるまるでもそうなのだが、セルフロウリュの時って杓子のどの辺を持つのが安全なんだろうか…未だに毎回火傷しそうになるんだよなぁアレ。

ところで話は前後するが、赤坂への移動途中にソニックの公式Twitterがこんなツイートをしていた。

いや、まさに今そっちの方へ向かうとこなんですけど!?さすがにこの偶然はビックリした。

もちろん直接現地に赴きました。

閑話休題。サウナでがっつり気持ちよくなり、いよいよ最後のイベント、首都高ドライブへ。
くーてんちゃんの車が止めてある駐車場は大森駅が最寄り駅。そこから道の狭い住宅街を暗い中歩いていく。この狭い道の中よく運転できたなぁ…とか思いつつ(実際本人もかなり苦労したらしいが)到着。

助手席に乗ってみると……あれ、なんか前より車高低くなってない?そういやちょっと前にそんな事ツイートしてたっけ。
後から調べてみたところ、(ヤカラの族車みたいな極端なシャコタンは別として)ちょっとでも車高を下げるとそれだけで見栄えがかなり良くなるので、車の界隈ではちょこちょこ流行ってるらしい。実際、メーカーのカタログに載ってるような写真は大抵市販されるものより車高を下げて撮ってるらしい(くーてんちゃん談)。
で、これについても実際2,3cmくらいしか下げてないはずなのだが、それだけでもこうも乗り心地が変わるものなのか…。結構走行中の揺れが大きくなった気がする。

今回は自分の希望で海岸線沿いを中心に走るルート(詳細なルートは忘れてしまったので前回のような図は省略)。かの有名な大黒PAにも贅沢に2回くらい寄った。けど毎度毎度なんでそこの写真取り損なってんだよ(いい構図が分からなくて…)。
くーてんちゃんが「複雑すぎて地図にも乗ってない箱崎JCTに行ってみたい」とも言っていたのでそっちの方にも寄ってみたが、案の定いつの間にかルートを外れてしまっていた。あるいは既に通り過ぎていた事に気づいていないか……首都高というのは本当に複雑怪奇な世界である。だがそれがいい。

それと今回は自分からの提案で、ドライブ中に流す曲を自分がセレクトしてみた。平井堅とか槇原敬之とかからソニックシリーズの曲まで色々選んでみたつもりだが、くーてんちゃんの好みの琴線にもそれなりに触れてたようでよかった。せっかくだしプレイリストとして保存しておけば記事に載せられたな…
しかし…2人揃って数々の名曲を知った経緯が汚すぎる。NONA REEVESとか、JanneDaArcとか。つーかそういう曲を無意識のうちに選んで流してる俺も俺で毒されすぎだろ。良い曲なのは変わらんけども。

あっという間に夜も更け、川崎の方で高速を降りる。次東京で会う時はカービィカフェとかも行ってみたいねーとか話しながら、そのまま麻宮さん宅の近くで降ろしてもらい、くーてんちゃんはそのままその道を通って静岡へ帰っていった(なんでもその日は高速より下通ってった方が早かった…らしい)。
相変わらずなんとも気持ちのいい人だった。Twitter上で破天荒な人ほど案外リアルではまともだったりするものだが、自分の知っている人間の中だと、彼…彼女はその筆頭と言えるだろう。あ、KZR兄貴もだいぶそうか。
次会う時はカービィカフェも含めどんな行程にしようか、既に今から楽しみである。


……とか感慨にふけっていたら再び問題発生。スマホを取り出そうとすると一緒に入ってるはずのイヤホンが無い。他のポケットにも、カバンにも無い。ヤッチマッタ……
オークションで定価よりもだいぶ安く手に入れた上、現状もう既に寿命も間近か…みたいな状態だったとはいえ、そこそこ良いイヤホンだったのでこれはかなりショック。くーてんちゃんの車の中に置き忘れたかもしれないので念のため聞いてみたが、やはり違う。となると今日の行程のどっかで落としたな…。くろさんのように、予備のイヤホンも用意して今後持ち歩くようにした方がいいかもしれない。
つーか一日に2つも落し物してんじゃねーよ!!どんだけ不注意というか注意力散漫なんだお前は!

最終日の明日は昼下がり頃まで特に用事も無く、ゆっくり部屋を出るつもりだったが、こうなっては話は別だ。望みは薄いが、訪れた場所やJRと東京メトロの落し物係に片っ端から問い合わせるしかない。
それと、秋葉原にならイヤホンとかそういったものを中古品含めて取り揃えてるような店もあるんじゃないか?と閃き、調べてみたところまさかのビンゴ!本当にそういう店舗があった上、カラーこそ違うが同じ型式の中古美品が1000円もしない価格で在庫がある事が判明。もちろん落とした方が見つかるのがベストではあるが、アテが全て外れた時はワンチャンに賭けてここに行こうと決めた。
ただ、それと引き換えに今回は市ヶ谷の釣り堀を見送る事となった。こればっかりは仕方ない。そもそも大量の荷物を抱えながら釣りというのもあんまり現実的ではないし、それ以前に寒いし。


11/15(水)(最終日)

かなり遅めの就寝だったので起きるのもかなりゆっくり。東京に来てる時にここまでグッスリ寝れるのはかなり珍しい。
とはいえのんびりしている暇はあんまり無い。カロリーメイトを食したらすぐに昨日立ち寄った場所へ片っ端から問い合わせの電話をかける。東京メトロの遺失物問い合わせ窓口に至っては、ナビダイヤルに加えその後もほぼ自動音声対応で時間を無駄に食い潰すとかいうかなり悪どくふざけた姿勢。他の場所への電話も無料範囲の5分越えがそこそこ重なり、計220円とそこそこの通話料が発生してしまったが、結局どこからも手がかりを得られる事は無かった。ガッデム!

こうなったらもはや秋葉原の例の店舗に着くまでに在庫が残ってる事を祈るしか無い。とりあえずここから直行で秋葉原寄ってから池袋だな…とその場で今日の行程を組み、そこから時間計算をしてようやく帰りのバスも予約。ぼちぼち身支度と荷物整理も始める。結局行きの時とそんなに変わらない荷物量になってしまった。帰り道もまたしんどくなりそうだ…

ちょっとトイレ…とダイニングに出たところ、麻宮さんの部屋から物音がする。あれ?今日は確か昼勤って言ってたはずでは…と思いつつ声をかけると、配信では見慣れないスーツ姿で出てきてくれた。どうやらちょうど今から出勤するところだったらしい。最後に顔を合わせて挨拶できたのは幸運だった。
改めて頼まれていたシナモンのアクキーと残りの宿泊費5450円を手渡し、借金という事態は無事に回避された。一度返してもらってたんだし事実上一時的に借金してたようなもんだろという見方もあるだろうが、部屋を出て帰るまでに支払うべき額を支払えたので、借金ではないという事にして…ほしい。してください。お願いします。ゆるして。
今後の事やちょっと秘密な質問などのやり取りを交わした後、「やっぱこのまま帰るのもちょっと忍びないので、せめてもの礼としてこの辺(ダイニングとか脱衣場とか)の掃除をさせてもらえないでしょうか…」とこちらから提案したところ、「じゃあお願いしようかな」と承諾いただけた。
純粋にお金だけでなく、何かお礼になる事を他にもしておきたかったというのもあるが……無礼を承知で正直に申し上げてしまうと、麻宮さん宅、かなり…いや、めっちゃくちゃ汚かったのだ…(さすがに自分の借りた部屋はキレイに掃除されていたが)。なんか謎のスポンジ材が辺り一面に散乱してるし(使っていた座椅子が壊れたのが原因らしい。けどそれってだいぶ前の話だったような……)、机の上ももうぐっちゃぐちゃだし、配信で言ってたポシャった案件で送られたプロテイン?は袋開きっぱなしで埃被ってるし…。
麻宮さん曰く、「ルームシェアしてた時はもうちょっとマシ……いや、割とこんなもんだったかな…」との事。マジか……ルームシェア、ちょっと不安要素が出てきたかもしれない……つーかこういう状態でも難なく過ごせてた義也さんとか、やっぱ胆力すげーよ。僕もそれくらい図太くなれたらな(悪い意味とか皮肉とかそういう意味合いではないです)。

そんな感じで麻宮さんが出勤するのを見送りつつ、早速掃除にとりかかった。勿論麻宮さんの自室はノータッチ。…ちょうどこの一連の記事を書いてる最中にその自室を掃除する配信をされていたが 、もしかして自分がここの掃除をしたのがきっかけだったりして……というのは、思い上がりも甚だしいか。なんなら徹底的に掃除するためだけにもう一度訪れたいまであるけど。
とりあえず、床に散乱したスポンジ材とかゴミとかを片すところから始める。掃除機では大きすぎて(あるいはヘッドが目詰まりしてる?)吸えなかったので、箒とチリトリで地道にかき集めていく。
その後はテーブル上の整理。明らかに期限切れだったり古い日付の書類や、逆に重要そうな請求書とか、謎の小銭などをそれぞれひとまとめにしたり、放置されていた空き缶やペットボトルなどの明らかなゴミを片っ端から袋に突っ込んでいったり。明らかなゴミ以外はどれを捨てていいか、部外者の自分には判断できないので、麻宮さんが出かけた後はとりあえず同じようなものをひとまとめにする事に専念した。
後は個人的になんとなく気になる細かいところをチマチマ綺麗に整えたりとか、そのくらいでひとまず完了とした。できれば雑巾がけとか、風呂場の掃除もしておきたかったかも。

ところで机の整理中、麻宮さんの本名が偶然目に入ったので記録しておいた。どうする訳でもないが、向こうにも自分の情報を抑えられたのだし、とりあえず。一応。念のため。
…こういう風に、容易に自分の個人情報を抑えられかねない状況でも他人に場を預けられるというのも、麻宮さんを信用しても大丈夫な人と認識している理由のひとつである。単に許容範囲がデカすぎるだけなのかもだが。しかし、仮に騙すつもりのある人だったとすれば、逆にターゲットに自身の身元を抑えられるようなリスクは絶対に避けるはずだ。信用している理由は他にもあるが、ともかくそういった点については自分なりにキッチリ見定められている…つもりではある。
ただそれにしても、『実際に会ったことも無く、一度通話で話しただけの相手の部屋に泊まりに行く』という今回の一連の件は(少なくとも一般的かつ客観的に見れば)あまりに危険度が高い行為だったのは否定できない。義也さんという証人ポジションにいる方ともコンタクトを取れた事で事実かどうかの裏取りもできていたつもりではあるが、福祉サービスのスタッフの方曰く、万一その人もグルだったら…みたいな可能性も無くはなかったわけで。やっぱり今日まで自分が死なずに生きてこられたのは、単に悪運が良かったからというだけなのかもしれない…

ぼちぼち出発する時間だ。荷物を抱え、鍵を締め、キーホルダーを外した上で指定通り鍵を投函口から戻しておく。これでよし。
今回宿泊させていただいたのは、仮に本当に麻宮さんとルームシェアをする事になったらどのような感じになるのか、という事を擬似体験するという目的もあった。繰り返しになるが、こういった事は実際に身をもって学ばなければ真に理解できないのが自分という人間なのだ。
東京に移り住み麻宮さんとルームシェアをするか、それとも普通に一人暮らしを始めるか、あるいは独り立ちはすれど地元に残り続けるか。実家を出るのは確定事項として今の自分にはこの3つの選択肢があるが、それぞれのメリットとデメリットがとても大きい。何を得て何を失うか。その選択をした未来はどうなるか。今後も慎重に見定めていく必要はあるが、その選択肢のうちのひとつをちょっとでも体験できたのは、今後において間違いなく大きな判断材料になるだろう。
改めて。今回の遠征滞在にあたり、麻宮さんには大変お世話になりました。ご迷惑をおかけいたしました。そして本当にありがとうございました。


…やっぱり帰りの上り坂がキツい…!!!実際、ずっと住み続ければ慣れるものなのだろうか。そうでないなら、やはり原付二種は必須かもしれない…


場面は一気に飛んで秋葉原。急いで例のオーディオ専門店の中古品フロアに駆け込む。
…………あったーーーーーーーー!!!助かったーーーーーーーーーーーー!!!!!ここまでイヤホン無しでの移動を強いられたのもそこそこ苦痛だったから本当に助かった!!これからはこの店には足を向けて眠れないな。なんか通販の評判は良くないみたいだから名前は伏せとくけど。
それとこの店の別のフロアでもワイヤレスイヤホンの視聴ができたので、もしかしたら昨日のソニーストアは回る必要は無かったのかも……いや、結果的にホンダの展示場も見れるという棚ぼたな結果になったし、きっとこれでいい。

物珍しさで買う気もないのに店内を物色していたら、思いのほか時間を食ってしまった。急いで池袋へ移動。
この遠征滞在の最後の予定は、大学時代にサークルでお世話になった先輩との食事。しかしそれまでは時間がちょっとあるので、ついでに今回泊まらなかったかるまるにちょっとだけ入りに行こうと考えていたのだ。
…ただ結論から言えば、1時間コースでかるまるはかなり忙しない。時間に追われて入るサウナは、快感よりも焦燥感の方が勝るのでそんなに気持ちよくなれない。これも今回身をもって学んだ事のひとつである。…でもやっぱ気持ちいいのは気持ちいいのだが。うーむ。

自動延長ギリギリのところで急いで退館し、仕事終わりの先輩と無事合流。先日のOB会には参加できなかったものの、せめてこの先輩とは、ちゃんと会って話をしたかったのだ。
本当はちゃんとした飲み屋にでも入るべきところなのだが…如何せんもう金銭面に余裕が無い。やむなく家系ラーメンでもいいですかと掛け合っていたので、近くの町田商店に入った。だから金をかけるべき場面とそうでない場面の見極めをだな…
しかしこの時は偶然にもテーブル席に座れたため、かなりゆったりしたペースで色んな話をする事ができた。今回の遠征滞在の締めにもなるので、今回の遠征滞在であった事とか、あれから今はどうしてるのかとか、これからの事とか。色んな話を聞いてもらえたし、的確なアドバイスも頂けた。普段は気さくでユーモラスだが、頼りになる時は本当に頼りになるとこ、は大学時代の頃から変わらない方だ。
先輩は先輩で今の仕事が結構大変なようだが、それでもなんやかんやいい感じに事を進められているようだ。来年もOB会はやるつもりらしいし、その時こそは、自分も胸を張って参加できるようになっていたいものだ。

いつものやわめ・濃いめ・多めの外道早死三段活用&ライス。こうでなくては。

自分のこれからへのエールを頂きつつ、池袋の駅構内にて先輩と別れ、バスの発車場である東京駅へと向かう。
これは常々感じている事だが、こんな自分でも、人との巡り会いに関してはかなり恵まれているなと思う。リアルでも、ネットでも。最近はこういう風なのでちょっと他人への意識が向きすぎな気が自分でもしなくもないが、それでも、今ある繋がりはこれからも大事にしていきたいなと改めて実感させられる遠征滞在となった。
…そういえば、これも前に麻宮さんに教えられた事の中に入っていたな。むやみやたらに広げていくよりも、狭く深くな関係の維持。自分の性質的にも、その方がきっと合っているはずだ。
人は独りでは狂わずに生きていけない。程よい繋がりと程よい関わり合いが、健全な人生には不可欠なのだ。それが、この一年を通して学んだ大きな事のひとつである。

簡素ではあるが職場へのお土産も買いつつ、無事に予約していたバスにも間に合った。
発車するバス。昨日とは異なる視点で駆け抜ける首都高。遠くに離れていく摩天楼の光。

さらば東京。次は2月のソニックシンフォニーだ!……チケット購入、間に合うかなぁ…


後書きとして書くべきことは山ほどあるのだが、いいかげん文字数がヤバい事になってきてる上、体調も本当に限界なので不本意ながらここで〆させていただきたく。結局前編との同時公開も間に合わなかったしよぉ!!なんだあの唐突な発熱はぁ!
3記事にも渡るロクデナシのクソ長記録を読んでいただき、ありがとうございました。毎週更新についてはとりあえず年が変わるまでは完遂したいです。コンゴトモヨロシク。


そういえばここまで麻宮さんの配信を見ながら書いてて思ったのだが、もしかして自分の借りた部屋にも隠しカメラが設置されてたりしたのだろうか。一応その時にも無いか確認したつもりだが、もし記録されていたらと考えるとやっぱちょっと怖いな…


おしまい。

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