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魂の約束「手書きでnoteひとり祭り」詩@2333



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『 魂の約束 』

私たちは生まれるとき、神様から魂をいただきました。
みんなその魂を、自分の真ん中においています。

魂は磨けば磨くほど光ります。



漢字の練習を一生懸命しました。
魂は昨日より光ります。

電車でおじいさんに席をゆずりました。
魂は昨日より光ります。

弟におやつをあげました。
魂は昨日より光ります。


あの人にありがとうが言えました。
魂は昨日より光ります。

努力をしたり、誰かや何かにやさしくすることは
魂を磨きます。



けれど
努力をしたり、優しくすることだけでなく
楽しいこと、うれしいことも
魂を磨くことが分かりました。



友達を楽しく大笑い。
魂は昨日より光ります。



誕生日のプレゼント。
魂は昨日よりは光ります。



楽しいことやうれしいことも魂を磨くことを知って
私はなんだかホッとしました。



ある日、掃除をさぼって友達と遊びました。
友だちと楽しく大笑い。
けれどその日、自分の中の魂を見て驚きました。

あんなに楽しく笑ったあとだったのに
魂は、光どころがくもっているのです。


ある日、友だちからネックレスをもらいました。
お店から盗ってきたネックレスだと言います。
ほしかったのものなので
よく考えもせずにそれを受け取りました。


その夜、魂を見てみたら、その日もまた魂は
昨日よりくもっていました。


ある日、一人が言いました。


ねぇ、あの子、はぶかない?
あっという間に、その子はひとりぼっちになりました。
私は、その子をひとりぼっちにさせる側にいました。
その輪の中で私には、急に仲間が増えました。
新しくできた仲間とともに
おもしろおかしく過ごしました。


そんな日々を送る中
私は久しぶりに、自分の魂を見てみました。



私の魂は真っ黒になっていました。
私は、自分の魂の色を見て
とてもおそろしくなりました。


楽しいこと、うれしいことの中にも
魂をくもらせること
魂を濁らせることもあると知りました。


楽しいこと、うれしいことには
2種類あると分かったので
これからは気をつけていかなければいけないと思いました。



毎日魂を磨き
毎日魂の様子を見ているうちに
私は不思議なことに気がつきました。


磨いたつもりのない日でも
魂の輝きが、増しているときがあるのです。


そういう日の一日を振り返ってみると
その日はきれいな夕日を見たり
美しい夕焼けを見たり
そういう日だったことが分かってきました。


映画を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり


そういうことでも魂を磨くことができるのです。



楽しいことやうれしいこと
目にした景色や、聞こえてくるメロディ、あたたかな言葉。
その日その日のなんでもないことも
私の魂を磨き続けてくれたのです。



できるだけ魂を光らせようと、毎日を送っていました。
ある日、私は少しだけ疲れてしまいました。


夢の中で私は、神様に会いました。

夢の中で私は、神様に聞いてみました。



神様、私はいつまで魂を磨けばいいのですか。
私の魂は、いつ完璧になるのですか。


神様は言いました。


あなたは、あなたの最後のひと呼吸まで
魂を磨きなさい。
みんなその約束をして、地上に生まれているのですよ。


でも、神様、磨き終わらないうちに
最後のひと呼吸がきたら
どうすればよいのですか。


心配しなくても大丈夫。
あなたの魂は、最後のひと呼吸のとき
必ず、最高の光を放ちます。


神様、私にはその自信がないのです。


あなたは、毎日魂を磨いています。
だから大丈夫。
最後のひと呼吸のとき
魂はそれまでで一番美しい姿を見せてくれます。
あなたの魂は毎日、昨日より輝きを増しているのです。



ときどき、自分の魂を、離れたところからみてごらんなさい。
あなたの魂があなたの体を越えて
まわりに光を与えていることにも
気づくことができるでしょう。
このごろでは、あなたの魂の輝きで
道を明るくする人も増えてきました。


さぁ、戻って、魂を磨きなさい。
毎日を楽しくうれしく感謝の気持ちで送るのです。
そうするとあなたの魂は
キラキラと光を強くしていきます。


あなたがここに来るのは、まだまだずっと先。
あなたの人生を楽しんでいらっしゃい。



あなたがどんな素晴らしい魂を持って
ここに帰ってくるか
私はそれを楽しみにしています。



目が覚めた私は
それまで気づかなかったことに
気づきました。


昨日より今日。
今日より明日。


私の魂は輝きを増し続け
毎日新しく生まれ変わります。
そして必ず、その日の魂が1番光る魂。


少しの努力、優しい気持ち
そして
うれしいこと、楽しいこと。
日々の中に散りばめられた美しいもの。


神様との約束を思い出したので
私はなんにも心配しないで
毎日を送っていくことができそうです。


なんにも心配しなくても
私の魂は、昨日より光ります。

光り続けます。



( 完 )



***



この詩は2006年に学校の先生であり
詩人だった醍醐千里さんが発表した作品です。
現在は様々な書籍として
販売されているようです。


娘が小学生の間の10年間
小学校で絵本の読み聞かせをしていました。
高学年で絵本を読むときには
一度はこの詩を朗読していました。


小学生の高学年というのは
けっこうないじめが始まったりする
繊細な年代だと思います。
そんな子どもたちにこの詩の朗読で
ほんの少しでも何かを感じてもらえたらな・・・
当時はそんな気持ちで読んでいました。


心を落ち着けたいな・・・と思うことがあり
久しぶりにこちらの詩を手書きしてみることにしました。
ところどころ誤字や訂正でお見苦しい箇所がありますが
そこはご愛嬌ということで・・・笑。
noteの住人さんですから
ご存知の方もたくさんおいでだとは思いましたが
ご存知ない方にはぜひ知ってほしいと・・・。
小学校の中学年くらいから
読んであげられると思います。
いろいろなサイトからダウンロードもできるようなので
よろしかったらどうぞ♪





最後まで
おつきあいいただき
どうもありがとう!



おしまい



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