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ロックダウンで生徒の動機づけは下がったのか

コロナウィルス感染症の拡大によって,日本でも多くの生徒・学生たちがオンラインで授業を受けるようになりました。それ以前から,オンラインの授業は注目され,実践されてはいたのですが,ここまで本格的に多くの生徒・学生たちがオンラインで活動したというのは,初めてのことだったのではないでしょうか。

そんな中,どれくらい一生懸命に学業に取り組むことができたでしょうか。世界中で自粛生活とオンライン授業が展開して,学業への動機づけを維持するのも大変なことだったかもしれません。



生徒たちの学業の様子

ある意味で,研究者たちにとっては,このような特殊な状況というのは願ってもない貴重な社会状況だ,とも言えます。研究者たちがどれだけ頑張っても,こんなに多くの生徒たち,学生たちが自宅にこもってオンラインの授業を受けるという経験をさせることはできないのですから。

というわけで,コロナウィルス感染症のなかで多くの研究が行われています。

今回もそのひとつを見てみましょう。イタリアとポルトガルの生徒たちの保護者を対象にして調査を行い,子どもたちの学習意欲がどのように変化したかを検討した研究です。こちらの論文です(Parents’ Perceptions of Student Academic Motivation During the COVID-19 Lockdown: A Cross-Country Comparison)。

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