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肌の色を理由にからかわれると

南アジア(インドなど)では,肌がきれいであることとカースト(ヒンドゥー教における身分制度)や結婚の見込みにも関連するといわれているそうで,白い肌を追求することがよくみられます。またこのことは,肌の色の不満にも強く関連していそうです。またしばしば,危険な方法で肌を白くしようとする行為も見られるようなので,問題にもなります。

日本でも,時代によって違いはあるのですが「白い肌が望ましい」という価値観には根強いものがあります。白い肌になることを目指すためのグッズや化粧品も,数多く販売されています。

肌の色をからかう

ひとつの例として,今回はイギリスでの調査を分析する論文を紹介したいと思います。イギリスには南アジア地域から多くの人々が移住しています。そして,肌の色がからかいやいじめの対象となることも頻繁に見られるようです。

肌の色をからかわれると,自分自身の肌の色や身体への不満が高まりそうです。また,自分自身の民族としてのアイデンティティや,イギリスに住んでいる自分自身のアイデンティティとの間にも葛藤が生じるのではないかと予想されます。

では実際に,このあたりにどのような関連が見られるのでしょうか。こちらの論文で結果を確認してみましょう(South Asian women in the United Kingdom: The role of skin colour dissatisfaction in acculturation experiences and body dissatisfaction)。

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