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不倫をする人の特徴

世の中にはいろいろな研究があるものです。それは心理学でも同じです。

だいたい,キーワードを打つとそれに関連する心理学の研究が行われているものです。人間が行うことであれば何でも研究対象になりますので(動物を扱うこともありますが),人間の何かの行動の研究は,世界中で誰かが行っているものです。もし検索に引っかからなかったら,むしろチャンスですね。

では,結婚の満足度や不貞行為(浮気,不倫)に性格は関連するのでしょうか

そんな論文も,当たり前のように出版されています。今回は2つの論文を紹介してみましょう。

結婚生活満足度と不倫の可能性

最初はこの論文です。

この研究では,少なくとも1年以上の結婚期間がある107組のカップル,214名が調査対象になっています。夫の平均年齢は26.7歳,妻の平均年齢は25.5歳です。今の日本の平均初婚年齢(男性31歳,女性29歳)から考えると若いカップルですね。

調査に参加したカップルは,ビッグ・ファイブ・パーソナリティを測定する質問紙と,結婚生活の質を測定する尺度に回答します。そして,カップルのひとりひとりが別になって,「結婚相手が不貞行為をはたらいている可能性」(いちゃいちゃする,激しくキスをする,デートする,一晩ともにする,軽い浮気,真剣な浮気)について回答しました(0%から100%の11段階)。その後,自分自身がそれらの行動をする可能性についても回答しました。

その結果,パートナーの協調性と勤勉性は,本人の結婚生活満足度にプラスに影響しています。また本人の勤勉性と結婚生活満足度は,本人の不倫の可能性を低める方向に影響していました。


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