買い物に依存してしまう人の心理的パターン

オンラインで買い物をしていると，ついつい買いすぎてしまいますよね……。本当に困ったものです。

買い物依存

買い物依存と普通の買い物とは，何が違うのでしょうか。ひとつは，購入した商品ではなく，主に購入プロセスと，このプロセスから呼び起こされる感情に焦点が当たるという点にあります。ものを買ったときに，買ったものではなく「買う行為そのもの」に焦点が当たって，買うと嬉しいという感情が沸き起こってくるというわけですね。

とはいえ，買い物依存はまだ明確な障害として認識されているわけではありません。20世紀初頭には，oniomania（オニオマニア）という言葉ができて，強迫的な買い物依存症が話題になったそうです。

oniomaniaの意味・使い方・読み方

構成要素

依存症の構成要素は，顕著であること，気分が変調すること，耐性が生じること，離脱症状が生じること，再発することにあります。買い物依存はこれらの条件にあてはまるとされています。

このような構成要素は，多くの心理変数と関連することが予想されます。実際に何とどれくらいの関連が見られるのでしょうか。トルコ共和国で行われた調査を確認しましょうか。こちらの論文を見てみましょう（The prevalence and psychological relation of problem shopping: data from a large-scale sample from Turkey）。

The prevalence and psychological relation of problem shopping: data from a large-scale sample from Turkey - BMC Psychology