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むさしの写真帖

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「写真っていうのはねぇ。いい被写体が来たっ、て思ってからカメラ向けたらもう遅いんですよ。その場の空気に自分が溶け込めば、二、三秒前に来るのがわかるんですよ。その二、三秒のあいだに…
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#写真の楽しみ方

むさしの写真帖

むさしの写真帖

古いデジカメについて書いています。
ただしこれらの記事は2018年前後のものであるので、カメラのほとんどは手許にないのをご承知おきください。

追記: ネタが尽きたので写真、カメラにまつわること。またアラカンおじさんの日常について書いたりします。(2023年霜月朔日)

ジュピター

ジュピター

現像はR09を1:50で希釈。水道水を氷で温度調整し、20℃丁度にして11分。
R09はちょっと変わった性格をもつ現像液なので、これがノーマルだと言い切る事はできないが、コントラストやエッジの立ち方は個人的に好みであった。

ジュピター12について。
対称型の、例えばSWCについているビオゴン38mm F4.5やシュナイダーのスーパーアンギュロン同様に様々な収差はよく抑え込まれている。
描写は特筆

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2014年10月、東山タワーにて

2014年10月、東山タワーにて

台風一過、空気が澄んでよく晴れた日だったので、100km あまり離れた御嶽山を名古屋市内から見ることが出来た。
噴煙が上がる様子が見て取れる。

哀愁の街に霧雨が降るのだ(77回目)

哀愁の街に霧雨が降るのだ(77回目)

今日はどん曇り。時々思い出したように雨が降る。

明後日にようやくエアコンの修理に来るらしいので、作業スペースを確保するために部屋を片付ける。
なにせ3台を一度に取り替えるので3部屋のスペースを確保しなくてはならない。
広い家ではないからモノがギッチリ設置してあるので、空けろと言われてもそこにあったモノを移動させる先がないのだ。
まるでジグソーパズルのようになんとか移動させる。

上3枚はMINO

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サジタルコマフレア

サジタルコマフレア

僕が勝手に「クリオネ」と呼んでいる収差。
『正確には「サジタルコマフレア」と言って、中心から放射線状にグルグルと回転するようなボケが出る事を指す。
もっと言うとコマ収差に非点収差の円周上の流れが加わっている状態』
である。
このボケがレンズの絞り羽根形状などによって円形にボケたり、この様にクリオネの様な矢羽ボケになったりする。
肉眼では絶対にこんな風には見えないので、これを喜んだりするのはマニアな

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Sweet 16(76回目)

Sweet 16(76回目)

キヤノンのEF-S10-22mmF3.5-4.5 USMである。
EF-SなのでAPS-C専用だから35mm換算で16mmの画角になる。
このくらいの広角レンズというと、むかしコシナフォクトレンダーのSuper Wide Heliarを使っていたことがあって、あれは15mmだが、もっぱらM8とかR-D1とかに装置していたので、M8だと19.95mm、R-D1だと22.5mmになる。
なので16mm

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近藤の首(2014年)

近藤の首(2014年)

岡崎は松平氏発祥の地であり家康が生まれた土地であるので、何かと「徳川氏由縁」の物が多い。
まァ、これは良いとか悪いとかの話ではないし、こんなでもなければ取り立てて特徴のある街ではない気がする。
こちらに越して3年余りになるが、そんな「徳川氏由縁」はあちこちで拝見した。

少し前に「岡崎に新選組局長の近藤勇の首塚がある」と言うのを聞いたのである。
鳥羽伏見の戦いで敗れ敗走する新選組は千葉・流山に辿り

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闇に潜むもの(75回目)

闇に潜むもの(75回目)

朝起きたころには日が差していたが1時間もしないうちに雨が降り始めた。
今日は雨模様かと思うと雲間からまた薄日が差す。

今どき何を寝ぼけたことを言ってるのか、と詰られそうだがEOS5Dのいいところの一つにISO800以上を使うのに躊躇うことがないというのがある。

昔からEOSシリーズの高感度は10Dくらいでもいいのだけど、もうこの初代の5Dでもじゅうぶんにいい。
デジタルカメラになってから闇が闇

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ジス・イズ・ア・ペン。なんだ、バカヤロー(74回目)

ジス・イズ・ア・ペン。なんだ、バカヤロー(74回目)

ネタが少ない。
燃やせるゴミの日である。
カメラはオリンパスペンE-P3に14-42mmのキットレンズ。

もう荒井注なんて若い人は全然知らないんだろうな。

そう、オリンパスペンといえばフィルムのも使っていた。

ペンFTにズイコー38mmF1.8。
フィルムはコダックのTMAX400のようだ。
この頃は続けざまに2枚撮るのがマイブームだった。
35mmフィルムひとコマに2枚。
ハーフサイズなの

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なぜ標準レンズが50mmなのか ようか ここのか とうか

なぜ標準レンズが50mmなのか ようか ここのか とうか

カメラレンズの標準焦点距離が50mmの理由はLeitz社のLeicaが由来。世界初の35mmフィルムカメラを発明したオスカー・バルナックはマックスベレク教授と協力してこう考えた。

撮影時のレンズの焦点距離にもよるが、画面のディテールはある適当な距離で観察しないとはっきり見えない。これは、人間の目には解像力の限界があるからである。バルナックはこの欠点をいかにして解決するか自問した。「観察可能なディ

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ブルーのオクスフォードシャツとヒガンバナ(73回目)

ブルーのオクスフォードシャツとヒガンバナ(73回目)

午前がぽっかり空いたので府中郷土の森に行って彼岸花を見てきた。
カメラ爺さん、カメラ婆さん多数。
まあ平日の午前だしね。

花は見頃のようで、とても見応えがある。

曼珠沙華はサンスクリット語のmanjusaka。「天上に咲く赤い花」という意味らしい。
根は有毒で畑のもぐら避けや土葬の頃の墓地に多く植えられていたから、あまり鑑賞してどうのという花ではなかった。

ヒガンバナは球根から発芽する。

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いろめく(72回目)

いろめく(72回目)

落ち着かない。
理由はわかっているが、こればかりは如何ともし難いのだ。
何もかも放り出してしまおうかと自棄を起こしそうになるが、所詮そんな度胸もない。
なるようにしかならないのだ。

陽は昇り陽は沈む。