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『社内公募制度』を利用して、ヒューマンアカデミーからヒューマンライフケアに転籍。新しい職場環境で、自分の働き方にも変化が生まれた。

 ヒューマングループには、グループ企業のさまざまな職種に自ら応募できる『社内公募制度』があります。ヒューマンライフケアで行政営業を担当する小林雄太さんも、この制度を利用した1人。業務内容は前職と同じですが、職場が変わったことで自身の働き方に予想外の変化が生まれたといいます。新しい職場環境で得た仕事に対する考え方や働き方の変化と、社内公募制度を利用しての感想についてお話をお伺いしました。


――社内公募制度を利用したきっかけについて教えてください。

 私は2014年にヒューマンアカデミー株式会社に入社して以来、行政営業を担当してきました。行政営業とは、国や地方自治体などの行政機関に対して、就業支援や生涯学習、介護支援など、さまざまな分野の事業受託を目的とした企画提案営業を行う仕事です。同じヒューマングループのヒューマンライフケア株式会社にも行政営業の部署があり、介護案件をメインに行政営業を行っています。ヒューマンアカデミーで約6年間、行政営業を行う中で介護に対する関心が深まり、またアカデミーからライフケアに転籍した先輩から話を聞いたことなどがきっかけで、自分も介護に商材を絞り、より深く専門的な事業提案をやってみたいと考えるようになりました。

 そんなとき、2020年の秋にヒューマンライフケアから行政営業担当の社内公募の求人が出たので、応募することにしたのです。

――社内公募に応募する際に悩みや不安はありませんでしたか?

 仕事内容については、これまでやってきたことと変わらないので、特に不安はありませんでした。ただ、同じグループ企業ではありますが、会社が変わるので、新しい職場環境や人間関係にうまくなじめるかな?という不安はありました。
 そうした不安は、エントリー後の面接で解消されていきました。1回目の面接は、現在の直属の上司で、もともと顔見知りだったこともあり、フランクに話ができました。最終面接ではヒューマンライフケアのプレジデントと1時間くらいお話をさせていただなかで、「こういう方と一緒に仕事をしてみたい」という気持ちが高まったのを、よく覚えています。

――公募に合格してからの周囲の反応はいかがでしたか?

 社内公募に応募すること自体、誰にも相談せずに1人で決断してエントリーしたので、上司や同僚からは驚かれました。合格が決まったあと、人事部から上司に話が届いて、仕事の引き継ぎや入社時期など具体的なことを話し合うのですが、その面談の際に、ありがたいことに引き留めをいただきました。自分の中でもアカデミーを離れることに葛藤がありましたが、最終的には快く送り出してくださいました。

――ヒューマンライフケアに転籍後、苦労されたことは?

 事前にわかっていたことですが、介護業界や介護に関する法制度、国の支援策などについての知識が不十分なので、先輩からアドバイスをいただきながら、介護全般について勉強し直しました。自社やヒューマングループが持つ資源でどのような行政受託事業が可能なのかを検討・企画したり、地域の自治体が抱えている課題やニーズをくみ取り、求められているような事業を提案したりするには、介護全般に関する知識と最新情報をしっかり頭に入れておくことが不可欠です。ヒューマンアカデミーで行政営業をしていたときも、介護は商材の1つとして扱っていましたが、表面的な知識しかなかったので、求められているところまでなかなか届いていないようなもどかしさがありました。自分が納得のいく仕事、きめ細やかで専門的な行政営業を行うためにも、知識のアップデートは常に心がけています。

――新しい職場環境で働き始めて、自身の中で何か変化はありましたか?

 大枠の業務内容は以前と変わりませんが、働き方が大きく変わりました。残業が減ったのです。これは、職場環境が大きく影響したことに因ります。ライフケアでは定時に帰るのが当たり前。午後6時30分以降も働いている人は、ほとんどいません。私にとっては、そんな職場環境が、いい意味で刺激になりました。「どうすれば残業をせずに仕事を終えられるか?」と、スケジューリングも含めて時間効率を考えながら仕事と向き合うようになったのです。以前は、朝に一度出社して準備をしてから外回りに出かけたり、夕方に会社に戻ってから事務作業をしたりしていましたが、直行・直帰を取り入れて移動時間のロスを減らすなど、残業をせずにすむ仕事のやり方を工夫しました。その結果、夜に子どもと一緒にお風呂に入ったり夕食をとったりと家族と一緒に過ごす時間が増え、プライベートの時間も充実するようになったのが、私にとっては予想外の変化であり、大きな収穫でしたね。

――仕事面で今後の目標や挑戦したいことは?

 介護業界は慢性的な人材不足をはじめ、さまざまな課題を抱えています。民間の努力や工夫では解決が難しいことも、国や自治体単位で支援ができることが、行政営業の醍醐味であり面白さでもあります。また、国が大きな方針を決めて地方自治体に下ろしてきたときに、各自治体がそれを全部理解して独自に施策や事業として具体化できるかというと、なかなか難しい部分もあります。そこに私たち行政営業が間に入ることによって、介護業界や地域の介護サービスをよりよくしていける。そういう形での貢献をしていきたいと思っています。

――最後に、これから社内公募制度の利用を考えている人へのアドバイスやメッセージをお願いします。

 私はヒューマンアカデミーに入社する前の前職で、社内公募制度を利用して営業職への異動を希望していましたが、なかなか希望が叶わず転職に踏み切った経験があります。ヒューマングループにきちんと制度化された社内公募制度があり、誰もが平等にチャンスが与えられているのは、ありがたいことだと改めて実感しています。
 ヒューマングループの社内公募制度は、応募したこと自体は公表されず、合格した場合のみ、合格後に人事部から上司に伝えられます。公募に応募したけれど通らず、それが周囲に知られて気まずい思いをするようなことはないので、安心して応募できます。
 私は、これまでの社会人経験から「いまやっている仕事は必ず将来に活きる」と感じています。いまの行政営業とは畑違いの仕事をしていた時期もありますが、以前の仕事の経験でムダになったことは1つもありません。未経験の職種であっても、やってみたいという思いがあれば、挑戦する価値は大いにあります。私のように同じ職種で違う会社・職場で新たな経験を積むこともできれば、未経験の仕事に挑戦して自分のキャリアを広げていくことができるのも、ヒューマングループの社内公募制度の大きな魅力です。年に1回のチャンスですし、同じ求人が次も出るとは限らないので、気になる求人があれば、思い切って挑戦してみるといいと思います。

<ヒューマンライフケア株式会社・会社概要>
ヒューマンライフケアは介護保険法施行前の1999年より介護事業を展開、現在では全国でデイサービスやグループホームなど各種介護事業所を175事業所(2022年11月現在/FC含む)展開しています。


※2022年12月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・役職等は取材時のものとなります。