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新たにグループインした株式会社エフ・ビー・エス 井元道由代表取締役が語るシナジー効果と今後の展望

2021年10月、ヒューマンリソシア株式会社は、株式会社エフ・ビー・エス(以下FBS)より過半数の株式を取得し子会社化しました。これまで約35年にわたり、貿易システム等の企画開発および販売で実績を重ねてきたFBS。新たに代表取締役を務める井元道由さんに、今後の展望を伺いました。

——まずは、FBSがヒューマングループに加わった経緯を教えてください。

 これまで私はヒューマンリソシアで、業務自動化ツールであるRPAを事業化し「WinActor」の販売を担当していました。自ら事業を起ち上げ、推し進めていく中で、代理販売だけでなくメーカー機能を保有することの必要性を感じるようになりました。これからは、自社で開発した商品を世の中に提供していくことを含めて、会社の強みにしたいと考えたのです。
 そこで帳票出力に強みを持つ貿易システム等の開発で定評のあるFBSのM&Aを実行し、これを主導した責任者として、私が新たなFBSの代表取締役に就任いたしました。

——FBSの持つ強みとは何ですか?

 FBSはこれまで約35年にわたって、貿易業務管理ソフトである「PORTNeT」を自社開発製品として提供してきた会社です。
特に帳票出力における強みを持っており、開発・販売・導入支援まで、社員はお客様にとっての最適化をいつも考えており、商品を買ってもらえたらそれでおしまいではなく、常にお客様の業務をしっかりと把握し、製品の開発力とお客様に対する誠実さ、こうした強みを活かせば、これまで以上に事業を伸長できるのではと考えています。
 RPAをはじめとしたヒューマンリソシアのデジタル化支援サービスと、FBSの企画開発力を融合させることで、お客様が必要とするDX推進サービス提供を今後ますます加速させていくことができるでしょう。

——新たな代表取締役として、FBSをどのような組織にしようとお考えですか?

 社員一人ひとりが自ら考えて、自ら行動する自立型組織(一般的には自律型組織)をつくっていきたいと考えています。FBSは1985年の創業以来、一度も赤字決算が無く、慎重かつ堅実に歩んできたと言えます。その一方で事業を大きく成長させようというチャレンジが足りなかったのかも知れません。大きなポテンシャルを秘めているのは間違いないので、社員の力を引き出せるような成長戦略を私自身がきちんと打ち出していきたいと思います。

——今後の具体的な目標を教えてください。

 長期的には、ヒューマングループ全体のDX事業を担っていく必要があると考えています。そのためには、既存商品の改良だけでなく、新たな商品の開発も視野に入れ、スキルを備えた有能な人材の育成にも力を入れたいですね。

——最後に、ヒューマングループで働く皆さんへのメッセージをお願いします。

 FBSは、これまでのヒューマングループにはなかった技術やノウハウを持った会社です。ヒューマンリソシアのDX事業と連携し、グループのIT事業領域を伸ばしていくことに貢献できると考えています。ゆくゆくはグループのシナジーを使って、教育や介護にも関わるような新商品を生み出したいと考えています。
  ヒューマングループの良いところは、誰もがチャレンジできる土壌があることです。私自身、RPA事業の立ち上げや今回のM&Aにおいて、多くの方々から背中を強く押してもらえました。誰かに指示される人生より、自らチャレンジする人生のほうがおもしろいと思いますし、そうしたヒューマンのカルチャーを実践・具現化していきたいですね。

<プロフィール>

井元道由(いのもとみちよし)

2000年、ヒューマン・タッチ(現ヒューマンリソシア)入社。人材派遣部門やアウトソーシング事業部を経て、自らRPAの事業化を企画し新サービスを起ち上げた。2018年、RPA事業本部長。2022年、株式会社エフ・ビー・エス代表取締役に就任。

<株式会社エフ・ビーエス・会社概要>

2021年に、貿易システムの企画開発と販売で実績のあるエフ・ビー・エスをヒューマンリソシア株式会社が子会社化。エフ・ビー・エスは、1985年創業以来一貫して独自開発のパッケージソフトを販売し、特に長年のノウハウと知見を活かした貿易業務管理システムにおいて、導入企業より高い評価を得ており、さらに、ビジネス環境が変化する中、帳票電子化ツールやBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)も開発。ヒューマンリソシアのデジタル化支援の実績・ノウハウと、エフ・ビー・エスの企画開発力を融合させることで、ニーズを捉えたサービス開発を加速させ、顧客企業が必要とするDX推進サービス提供をしています。



※2022年5月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・役職等は取材時のものとなります。




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