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【ワーママたちの本音】いまの私のミッションは、仕事と子育てなのだから。

 ヒューマングループ各社には、小さなお子さんを育てながら働くワーキングママがたくさんいらっしゃいます。仕事と育児の両立テクニック、同僚や家族のサポート、今後のキャリア形成など、さまざまなテーマについて本音で語っていただきました。

ヒューマンアカデミー株式会社 全日制事業部 保育営業部 営業推進課 |波多野 美佳さん


——現在のお仕事内容を教えてください。
 
 ヒューマンアカデミーが運営する保育園の本部機能を担う部署で、保護者向けPR活動に携わっています。東京、千葉、神奈川、大阪に9つの保育園を運営していますが、昨今は少子化によって保育園も選ばれる時代です。園児獲得のため、SNSでの発信や地域交流などを通じて園の魅力を伝えるべく日々奮闘しています。私は、第三子を産んでからこの部署に異動してきました。親目線を活かした仕事ができるため、とてもやりがいを感じています。
 
——1日のタイムスケジュールを教えてください。
 
 第一子を出産して復帰した2017年以降は、ずっと9:00〜16:00の時短勤務です。いまは小学生1人と保育園児2人を育てているので、目の回りそうな毎日です(笑)。朝は6時に起床。子どもたちの着替えと持ち物の準備、朝食の支度、洗濯を終えてから、私が家族でいちばん早く家を出ます。保育園へは、私の出勤後に夫が送って行きます。
 16時になったら何があってもPCを閉じて退勤し、買い物を済ませて保育園へお迎えに。洗濯物を片付け、夕食を準備して、下の子2人に食べさせてから、上の子を学童に迎えに行きます。夫が早く帰宅していたら子どもたちをお風呂に入れてくれるのですが、たいてい遅いので私が入れる日が多いですね。歯みがきや着替えなど寝る支度をしたら、20時過ぎには私も子どもたちと一緒に寝てしまいます。とにかく起きている時間は、座って一息つくヒマがまったくないんです。


——どのようにして育児と仕事を両立していますか?
 
 自分では、両立できているとは思っていません。理想とはほど遠いですよ。平日5日間の夕ご飯は、肉2回、魚2回、麺1回と決めてローテーションしています。週末に作り置きしたものを前夜に解凍しておき、帰宅したら焼くだけとか。正直、もう生きてさえいてくれたらいいやという感覚です。ときどき保育園や学校給食とメニューが一緒だと、子どもたちに文句を言われることもあったりします(笑)。
 育児に関しては、私一人でやろうとすると絶対に無理なんですね。だから夫はもちろん、祖父母やママ友、近所の皆さんに助けてもらっています。また会社にもワーママがたくさんいるので、お互いに相談したり励まし合ったりしています。育児の大変さを挙げるときりがありません。そもそも子どもを育てるってそういうことだと思っているので、大変だと思わずに毎日なんとかやっています。

休日はお子さまたちとしっかり遊び、しっかり休むそう。

——産後、仕事への向き合い方に変化はありましたか?
 
 私が長女を産んだのは35歳のときでした。それまでは新卒から10年以上、バリバリ働いてきたんです。そのため子どもを産んで時短勤務を選んだとき、いままでのように働けないという思いがありました。たとえば会議が16時以降に設定されると、私は必要とされていないんだと感じるなど、フラストレーションもだんだん溜まってきたんですね。
 けれど、次女を産んだくらいのタイミングでそこは割り切ることにしました。いまの私には、仕事と子どもを育てることの2つの大きなミッションがあるのだから、出産前のように働きたいとか、そういうことを求めるのはいったんやめようと。仕事は与えられたものを120%でこなし、家のこともしっかりこなそう。そんなふうに吹っ切ることができました。

 
——当時、仕事を辞める選択肢はなかったですか?
 
 それはなかったですね。結婚前は、子どもが生まれたら専業主婦になろうと思っていたんです。けれど、同じ頃に出産した同期も復帰するって聞いていたので、私もやってみようかなと。復帰のたびに部署は変わりましたが、その都度必要としてくれる人たちがいたので、この人たちのためにがんばろうと思って、いまに至ります。仕事を続けていたおかげで母以外の役割を果たせることができ、結果的にはとてもよかったですね。
 
——お仕事で心がけていることは?
 
 保育園からの急な呼び出しなど、子育てをしているとどうしても早退しないといけない日があります。そこで普段から仕事の見える化に努めています。自分の担当している仕事の内容や資料の置き場所を部内で共有し、何かあってもすばやく引き継げるようにしています。ワーママはみんなそうだと思うのですが、産後は「限られた時間の中でタスクを終えないといけない」という気持ちがとても強くなりました。ワーママたちの時間生産性はすごいと思います。


 ——今後の目標を教えてください。
 
 下の子が3歳になると時短勤務も終わるので、仕事の範囲を広げていきたいですね。社会人となって最初の10年は仕事に邁進しました。次の10数年は育児と仕事の両立を目指してやってきたので、この先はそのバランスを徐々に仕事へ傾けていきたいです。フルタイム勤務に戻ることへの不安もありますが、社内にはフルタイムのワーママもいるので自分もやってみようと考えています。

休日は、朝からお弁当をつくって、家族で近くの公園へピクニックに行くことも。


——これから産休・育休を取ろうと考えている人たちにアドバイスをください。
 
 出産を理由に仕事をあきらめる必要はないし、仕事を理由に出産をあきらめる必要もありません。ぜひ積極的に育休を取得し、自分のタイミングで職場復帰してほしいです。
 私のときは周りにロールモデルとなる方がそれほどいませんでしたが、いまはグループ内にたくさんのワーママがいます。子どもの人数や働き方もいろいろなパターンがあるので、相談すればかならず誰かがよいアドバイスをくれるはず。不安もあるかもしれませんが、大丈夫だから一緒に乗り越えていきましょう。

<波多野 美佳さん>

2004年ヒューマンアカデミー株式会社入社。2014年に結婚。夫はIT系企業に勤務。15年に長女、18年に次女、21年に長男を出産。それぞれの期間で育休を取った後に3度の職場復帰。総合学園ヒューマンアカデミー秋葉原校、広告宣伝室などを経て現職。取材時のお子さまの年齢は、7歳、5歳、1歳。


※2023年12月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・部署名等は取材時のものとなります。

<ヒューマンアカデミー株式会社・会社概要>

ヒューマンアカデミーは、学びの面白さを提供する「Edutainment Company」として、1985 年の創設以来、時代や社会の変化にあわせながら800以上の講座を編成しました。未就学児童から中高生・大学生・社会人・シニア層とあらゆるライフステージにおけるSTEAM教育やリスキリング、学び直しの支援を行っています。
 さらに、独自の「ヒューマンアカデミーGIGAスクール構想」を推進し、学習支援プラットフォーム「assist」を開発。SELFingサポートカウンセラーと講師が、個別に学習目的や目標にあわせた進捗管理や相談などの学習サポートをします。私たちは、常に最先端の教育手法やテクノロジーを取り入れ、学びの喜びを追求し最高水準の教育サービスを提供していきます。


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