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ミニハードル作ってみた!飯塚翔太選手がルワンダに!

アマホロ〜(平和〜)

雨が止み、晴れわたる空の下、今週の日記をまとめています。
晴れた空で鳥の鳴き声、大好きな音楽を聴きながら
コーヒーを飲む時間は幸せです。

今週の火曜日から木曜日にかけて、日本からリオオリンピックで銀メダルを獲得した飯塚翔太選手、そして、豊田裕浩コーチがルワンダに来訪されました。私の活動先にて走り方の指導をしていただき、スポーツ省への表敬訪問を行いました。

それでは、スタート!!!


10月23日|ミニハードルを作ってみた

練習のバリエーションを増やしたい!と思い、
ミニハードルを作ることにした。

道具は、町の小さなお店で購入。
今度写真撮ろうと思う。

水道を直したりするために使用するパイプとパイプをつなげる部品を購入した。
その場にいたルワンダ人に手伝ってもらって、約20分程で完成した。

元々は木で作成しようと思っていた。
8月から木材屋さんを転々と回っていたのだが、
明らかにぼったくりやろ!という値段を言われ、
お店の人の感じも非常に悪かったので、どうしようかと思っていた。

そんな時にインターネットで、ミニハードルの作成方法を調べてみるとパイプでの作成方法が出てきた。
・・・本当にありがたい。


そんなわけで完成した5つのミニハードルを使って、実際に練習を行った。
初めて使用する道具に、みんな興味津々!
楽しみながらトレーニングを行うことができた!

なかなか選手の反応が良く、なおかつ使い勝手が良さそうなので、
また5つほど作成する予定である。

日本では簡単に買えるものも、
ルワンダにいると、なかなか買えない。
首都でさえ、手に入らないものだってたくさんある。

買えばいい!のではなく
現地にあるリソースを使って、代用できないかを考えるこの時間はとても豊かだなと思う。


- メディシンの代わりにバスケットボールを使ってトレーニング -

今は、どうにかしてメディシンボールを作れないかと考えている!
何か良い方法があれば、是非知りたい!

10月24日|悲しい出来事は続く・・・

校長先生の異動が決まった。
1週間ほど前に、その情報は聞いていたのだが、確定したらしい。

彼はこの学校で約25年程、校長を務めてきた。
「私のブラザーだ、お父さんだ」と語る先生方は多い。

先生方もかなり同様していたが「新しい校長先生を待つしかない。」と
状況を受け入れていた。

上が決めた決定を覆すことはほとんどありえない。
どんなに願ったって、校長の異動は確定している。

ルワンダでは公用語がフランス語から英語に変わったり
ナショナル大会の日程が前日に変わったり・・・。

大きなことでも小さなことでもとにかく変化が多い。
こうした変化に振り回されて大変そうだなあと思いつつも
「ま、決まったことだし、適応するしかないよね〜」と考える人の方が多い気がする。

校長先生は、スポーツが大好きで、スポーツ活動に非常に力を入れていた。
そのおかげもあり、多くの先生や選手が「今の学校があるのは、校長のおかげだ」と話す。
一つのスポーツに力を入れるのではなく、ほぼ全てのスポーツに力を注いでくれた。

東アフリカ大会では、活動先の選手が出場したほぼ全ての競技の応援に駆けつけてくれた。
選手一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしていて、誰よりも朝早く学校に来て、
誰よりも遅く学校に残っていた。

彼がいなくなる=私の活動にも何かしらの影響がある。
最悪の場合、陸上競技クラブがなくなることも考えられる。

そんな不安をカウンターパートに話すと
「待つしかない。まずは僕たちが次の校長がどんな人なのかを知ることが大事だ」

いつも大切なことに気づかせてくれる。
彼と私は20歳以上年齢が離れている。
私が関わる相手は、ほぼ9割年上だ。
彼らの生き方や考え方から学ぶことばかりだ。


- 悲しい出来事があっても、お腹は空く -

10月25日|ミズノの飯塚翔太選手がルワンダに!

タイトルの通り、ミズノの飯塚翔太選手と豊田裕浩コーチがルワンダに!
活動先にて、走り方の指導をしていただきました。

http://mobile.igihe.com/imikino/article/abana-basiganwa-ku-maguru-bakuye-isomo-ku-munyabigwi-iizuka-sh%C5%8Dta

体育の授業では、走るための身体づくりを行い、
最後にはJ I C A ボランティアの方々も参加した日本とルワンダの交流リレーを行った。

笑顔で目を輝かせながら走る生徒たち、仲間に向かって全力で声援を送る生徒たちの姿がとても印象的だった。

「生徒はバレーボールやサッカーは好きだけど、走るのは大嫌いだ。」
と言っていた体育教員の陸上競技の捉え方にも変化があったように感じる。

陸上競技クラブの練習では、速く走る上で重要な基礎トレーニングやマーカーを使ったトレーニングを行った。

飯塚選手や豊田コーチのアドバイスによって、
選手の動きがどんどん変わっていく。

練習後に生徒のひとりが「僕の走り変わったよね!向上した!」と。

自分の変化を実感すること
できなかったことができるようになった喜びを味わっている選手の表情は充実感に溢れていた。

最後に、飯塚選手と豊田コーチから「ルワンダ人の生徒たちは才能に溢れていますね!」という言葉をいただいた。

その言葉通り、ルワンダには本人ですらも気づかない才能に溢れた生徒がたくさんいる。
そんな生徒の可能性を引き出せるよう、現地コーチと共に試行錯誤しながら、コーチングをしていきたい。

世界で活躍するトップレベルの選手に走り方の指導を受けられる機会はなかなかない。

高校生の頃にオリンピアンのハードル選手(木村文子選手)と走る機会があった。
「いつかこの選手ともう一度走りたい!」という目標を掲げて、練習に取り組んだ。

大学進学後、日本選手権と南部記念で、同じスタートラインに立ち、競えたことは一生の思い出に残っている。

今回の飯塚選手と豊田コーチの訪問を通じて、陸上競技の魅力の一つである「速く走れるようになることの喜び」を多くの生徒が味わった。その喜びを味わった彼らが、次は飯塚選手と同じ舞台に立つという目標を掲げ、練習に取り組む日が訪れることを期待したい。


今回のお話は、4月頃からいただいていた。
当時の担当スタッフさんや多くの方々の協力サポートによって、今回のイベントが実現した。
こうした機会をつくってくださったJ I C Aに感謝!
そして、忙しいスケジュールの中、遠いルワンダまで来て、子どもたちやコーチに陸上競技の楽しさや魅力、トレーニング方法を教えていただいた飯塚選手と豊田コーチに心から感謝!

10月26日|スポーツ省への表敬

今日は、スポーツ省へ表敬訪問。

スポーツ大臣と実際にお会いし、現在活動先も対象となっている
イソンガプロジェクトについての話もすることができた。

小学生、中学生、高校生・・・
日本では各カテゴリーでの大会が頻繁に行われる。
一方で、ルワンダにおいてこれらの大会は非常に少ない。

少しでも選手の日々の努力を発表というか、発揮できる場が増えることが理想だ。
ただ予算がなければ、これらは実現しない。

キガリには来年4月にアマホロスタジアムという大きなスタジアムが完成する。
このスタジアムが完成すれば、陸上の世界大会がルワンダで行われる日も夢ではなくなる。
そうなれば、審判の育成、選手の強化により一層力を入れていく必要がある。

ボランティアの立場である私ができること。
目の前の選手やコーチに、自分自身の経験や知識を伝え続けること。
日本とルワンダをつなげること。

ワクワクと同時に、大きな課題を目の前によろけてしまいそうになるけど、
小さくてもいいから、一歩ずつ一歩ずつ、前を向いて進んでいきたい。

10月27日|給与が発生しないなら、指導はやらない!

体育教員に「明日のユース生徒の練習は何するの?」と聞いてみた。

「僕はもう指導はしない。お金もらってないのに、なんで指導しないといけないんだ?」
「僕にはお金が必要なんだ。指導の時間があるなら、外でビジネスを始めてお金を稼ぐよ。」
「お前みたいにボランティアで指導?そんなのできるわけないじゃないか。」

・・・何も言い返せなかった。

9月から開始されたタレント発掘プロジェクトでお金が支払われておらず、
それが彼らのモチベーションを低下させている原因であることがわかった。

そのことを校長に主張しに行くと、体育教員の彼は言っていた。
一方で、カウンターパートのコーチは
「僕はこういう争い事が好きではないこと知っているよね?この状況を遠くから見つめておくよ」と。

考え方や行動の仕方が異なっていて、興味深い。

結局、主張はできなかった様子。

その後、体育教員の彼の言葉。

「パッションだけで指導はできない。一番のモチベーションはお金。」だと言っていた。

「お金が出るならやる。お金がもらえるのかはっきりしないなら、はっきりさせてからじゃないと僕はやらない。」

「僕は現実主義で、今の生活を少しでもよくすることが最優先事項だ。」

その中で「あなたがそう思うことによって困るのは生徒だよ!」と喉まで出かけた言葉を飲み込んで
彼の言葉の意味をじっくり考えることにした。

確かにそうだ。
給与も発生しない(実際は日本の場合、手当があるけど)のに、
ほぼボランティアで部活動指導をしていることを当たり前に思っていたけど
十分な給料も得ていないのに、加えてクラブ指導なんて、相当なモチベーションがあったとしても、酷だよね・・・と思った。

彼は理想を語ったりしない。現実を見て、言葉を発している。
その言葉の端々から、ボランティア・日本人・自分よりも若い子娘、
すなわち私に対して「お前とは何もかも違うんだよ」と言われている気になる。

お金も問題は、ボランティアの私にはコントロールできる問題ではない。
彼の言い分だってよくわかる。彼の給与や生活費も知ってる。(詳細は許可をもらえたら書く)
だからといって指導を継続せずに困るのは、選手だ。

なんとかユース選手の指導もしたい。
ただ、マンパワーが続かないのもわかっている。

理想と現場の間で活動している、だからこそ、感じることがいっぱいある。
いろいろ考えても、結局最後にたどり着くのは、目の前の選手に向き合うこと。

10月28日|Boyz Ⅱ Menのライブへ!

今日の練習は、試合に向けたTT(タイムトライアル)をおこなった。
試合に向けて、各自の課題を選手と共に見つけることができた。

練習後、J I C Aの世界の 笑顔のため プログラムで寄付していただいたスパイクを
選手に渡すことができた。


- 陸上クラブの選手たち -

楽しみにしていたスパイク・・・!
11月11日に控えた試合でそのスパイクを使用して、レースに出場する。
彼らが自信を持ってスタートラインに立てるようにサポートしていきたい。

練習後は、急いでキガリへ!
今日はBKアリーナという首都にある大きな施設で
Boyz Ⅱ Menのライブが行われた。


- お客さんは想像以上に多かった! -

このお知らせをはじめに見たのは確か7月か8月頃!
行くか非常に迷っていた。
先輩隊員さんに誘われて、行くことに!

もともとR&Bが大好きなのことに加えて、コロナ以降コンサートに行く機会はなかなかなかったので絶好の機会だった。
それにしても、ルワンダでライブを見れるとは思っていなかった・・・。

このBKアリーナは、ナショナルのバスケットボールの試合が行われたりと、ルワンダの中では最大級の体育館だ。

会場に入ると「ここはルワンダなのか?」と疑ってしまうほど、立派なステージが出来上がっていた。
スクリーンに映し出される映像は非常にきれいだった。


- 会場の様子 -

会場は大盛り上がり!観客席で体を揺らす人々はとても気持ち良さそうだった。
コンサート中もビールを頼めたり、席を移動したり・・・
かなり自由度が高かった!笑

Boyz Ⅱ Menの歌声、ダンス、ライブパフォーマンス・・・
どれも素晴らしかった。

かなりリフレッシュできた休日を過ごせた。

10月29日|日本からの嬉しい知らせ

ルワンダに来る前、派遣 前 訓練の前に、走り方のパーソナル指導をしていた。
お母さま方の口コミで3ヶ月約30組のご家庭の子どもたちに指導をした。

そのなかの一つのご家庭から連絡をいただいた。

指導のあとも、特訓を続けて、運動会で良い成績を収めたという知らせだった。
今年も運動会が近づいていて、絶賛練習中とのこと。

動画を送っていただいて、走り方のアドバイスをした。

わざわざ報告をしてくれたこと、
自分が伝えた走り方のコツを忘れずに、継続的に練習してくれたこと
そして、結果が出たこと。

とても嬉しかった!

おわり

とても充実した1週間でした。

生徒たちにとって、豊田コーチや飯塚選手との会話の中で
過去の成功や失敗に捉われることなく、
トライアンドエラーを続けることの大切さを学びました。
現役時代に意識したことのなかった動きやトレーニング方法を知ることができ、私にとっても忘れられない、貴重な時間を過ごせました。

大きなエネルギーをいただいたので、まだまだ頑張ります。


- はじめてエチオピア料理のインジェラを食べた・・・!
思った以上に食べられた!おかずの肉や野菜が特に美味しかった! - 

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