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Vol.15 ストレッチの効果とスポーツパフォーマンスへの影響【Part 1】


みなさんはストレッチについてどの程度知識があるだろうか。
ウォーミングアップの時にするといい、肩こりに効く、腰痛にいい…
ネットやテレビなどで様々な情報が流れている。
今回はスポーツにおけるストレッチの効果とパフォーマンスへの影響について話したいと思う。

1.筋肉が伸縮する仕組み

ストレッチとは言い換えれば筋肉を伸ばすこと。
筋肉を伸ばす事により可動域を広げ、怪我の予防になったり、パフォーマンスが向上する。
逆に筋力発揮(力を入れる事)では筋肉が収縮する。

起始と停止
基礎的な知識として筋肉には必ず起始部、停止部というのがある。

この起始部、停止部が近づく事が筋肉の収縮、逆に伸ばされて遠ざかる事が伸長(ストレッチ状態)となる。

筋肉の役割
筋肉は縮むという動作しか出来ない。
そしてその縮むという動作は起始と停止を近づけて、関節を曲げたり伸ばしたりする役割をもつ。
関節の曲げ伸ばしを行うことで骨が動き、身体を動かすという作用をもたらす。

つまり筋肉の役割とは、関節の曲げ伸ばしを行い身体操作を行う事なのだ。

ストレッチの方法
筋肉を伸ばす=起始と停止を遠ざける
起始と停止が近づく事が縮む動作なのならば、逆に起始と停止を遠ざければ筋肉は伸びるということになる。
ではどうすればいいだろうか。
先程の画像、モモ裏の筋肉、ハムストリングスで説明しよう。

まずこの画像、青い丸で囲った筋肉がハムストリングスだ。
この筋肉を伸ばすには、2つの方法がある。
1つ目はこの画像の様に膝を伸ばす事。
2つ目は股関節を屈曲する(上半身と下半身を折り畳む)ことだ。
画像で説明しよう。

最初のこの状態から

このように股関節を屈曲する。
するとハムストリングスの起始と停止は遠ざかり、ストレッチの効果を得る事ができる。
これを分かりやすくすると下記の画像になる。

このような形はよく見た事があるだろう。
だがこれをハムストリングスのストレッチだと認識してやっている人は意外と少ない。
よくジムなどでこの動作をやっている人を見かけるが、「それはどこを伸ばしているんですか?」と聞くと「よく分からない」と答える人が多い。
ストレッチを適当にやっている人間がいかに多いかというのがよく分かる。

一口にストレッチと言っても、どこを伸ばしているのか、その筋肉を伸ばしてどんな効果があるのかを理解しなければ、折角キツイ思いをしてやっている事も無駄になってしまう。
そんな事にならないためにも自分が今どこを伸ばしているのかくらいは理解するといいだろう。

次回は効果的なストレッチの時間、タイミング〜パフォーマンスへの影響について書いていく。

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鈴木 翔

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