CSRは著名人を守る保険になるのでは論

今現在としましては、ニューヨーク本社でのインターンがキャンセルになり、状況を待てというメール後、連絡がないので今は時間に余裕があったりりします。(ToDoタスクは、たくさんあって現実逃避しながら書いているというのもある。)

(因みに日本はインターンと言えば大学生インターンのことを主に指すようです。私のように若手ビジネス大学院生は割とインターン必須だったりするのですが、日本ではなかなか難しそうだなと感じる今日このごろです。)

また、ここ数日備忘録的に記事を書いていたのですが、思ったよりも閲覧数が多く「伝える」ことに特化してないので良いのかな・・と不安になりながら書いております。

本題

先の記事でGENERATIONS 片寄涼太さんとSNSとリーダーFeedback論を綴り、

今回は著名人の社会的な批判をかわす一手段としてのCSR論を綴っていきたいと思います。

(私は海外展開という意味でLDH社のGENERATIONSさんの動きからいろいろ調べてみたため、トピックがGENERATIONSさんに偏っております。)

著名人には批判がつきまとう

「片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡3」週刊新潮 を見ていて、彼はその中で

自分の名前で少し“エゴサーチ”してみたら……例えばこんな具合です。〈片寄涼太は歌が下手だ〉〈片寄の大根芝居はなんとかならないのか〉〈歌も演技もできないなんて終わってる〉〈片寄涼太ってどこがカッコいいの?〉〈片寄の顔が嫌い〉などなど。ああだこうだと言われるのは仕事の一部分であり、気にしないようにしていたものの、全てに目を瞑ることはできませんでした。歌や大根芝居は自分の努力が至らないところもあると思うのですが、顔はどうしようもないしなぁ、僕は良いですが親に謝れ! って話ですね。(笑)

と述べ、自身に批判的なコメントに対して落ち込んでしまったご経験について触れていました。

片寄さんご自身も以前 ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」の記者会見で「コンサートなど、なかなかみることはできない景色」について言及していたのを(私はアメリカにいてドラマ配信は全て見ていないのですが)動画で見ました。

(恵まれた環境にあるからこそ、達成できたことだという言及の仕方かなと思っています。*同じ片寄さんの実力であっても、片寄さんがフリーのカバー歌手だった場合、数年間キャリアがあっても同じお仕事が回ってくるかという意味での”環境”)

つまり、EXILETRIBEの一員だからこそ、”下駄を履かせてもらって”お仕事をできていること、しかし努力して自分を見つめ踠いていらっしゃるのかと思いました。

こういった場合、

批判は、単純に 片寄さんのパフォーマンスが嫌い、もしくは仕事が実力に伴っていない(ルックスやEXILEというバックグラウンドによる下駄を履いた状態での仕事)などが考えられるのかなと思います。

(こういう批判について日本芸能界はデータ調査会社入れて統計取ったりするのでしょうか・・?)

CSRと芸能タレントの関係性

またここで片寄さん個人を離れ チーム「片寄涼太」というマネジメントを考えます。

企業組織も同じく批判は受けます。そういった場合批判を肯定的賛同にかえる手段としてCSRが存在します。

CSRとは何か、世界の捉え方の違い

CSRの概念は欧州とアメリカ、日本でそれぞれ定義が異なっているように見受けらます。そしてCSRの定義はまだ変遷中です。

CSR欧州型 引用

3-1-3. EUレベルでの CSR の特徴
欧州における CSR の特徴は、政府が CSR の推進に積極的に関与していることだろう。政策の決定過程は、パートナーシップの原理に基づいて、労働組合、NGO、ビジネスパートナー、企業など様々な関係者との議論に時間をかけている。欧州における CSR の考え方の特徴は、法令順守や企業倫理は企業にとって当然の義務と理解されているため CSR とは認識されないこと、
CSR は社会問題の解決に企業が参画することを指し、企業は自社の取り組みを社会問題の解決と関連づけて説明するよう求められることなどである。

つまりは、企業活動に対する責任・義務ですね。

日本では、CSRとしては松下幸之助氏の「社会の公器」という考え方があります。(因みにいろいろレポートなどを読んだのですが、日本のCSRは歴史は浅いものの、欧州に劣ってないとするレポートが多かったです。しかしその根拠は環境報告書・持続可能報告書を元にしていたので、Environmental FriendlyだけがCSRではないのでは・・と思ったりします。)

一方アメリカでは以前まで、

In its contemporary version, this debate has been shaped by Milton Friedman’s provocative claim that the only responsibility of the corporate executive is to his employers—the shareholders (Friedman 1970).

Friedman, M. (1970). The social responsibility of business is to increase its profits. New York Times Magazine, September 13. Last retrieved January 2014 from http://www.colorado.edu/studentgroups/libertarians/issues/friedman-soc-resp-business.html.

フリードマンの、企業は、株主のためにあるべきだ論だったんですね。

しかし、今現在企業はステークホルダーのため論が進むと共に、

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Ferrell, O. C., Fraedrich, J., & Ferrell, L. (2017). Business ethics: ethical decision making and cases. Eleventh edition. Boston, MA: Cengage Learning. 

アメリカでは、CSRからCSVへの移行もみられます。

CSVとCSRは何が違うか

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簡単に言えば、企業の経済的価値と競争優位性を担保するのがCSVなわけです。

CSVはCSRに比べると打算的だとも言えます。

しかし、CSVとして、ここで提案したいのは保険としてのCSVのいかし方です。

CSRは最終目標を持続可能な社会と置いているが、CSVの概念によって自己利益的活動もwin-winであると考えられるようになっている。

CSVをエンターテイメント産業に応用する

つまり、エンターテイメントビジネスで言えば CSVを行うことによって、

タレントAに対して、

世間「あの人はXXというようなマイナス評価されていたけど、でも社会にとっていいことをしているから憎めないし、あんまり悪口は言えないよね、だっていい人だもん」

というCSVを実施することが有効であると推測できる。

例)

紗栄子さん→熊本地震など被災地に対し、二年間継続的に活動、寄附金 を行うことで、徐々に好意的な賛同者が増える。

引用

指原莉乃さん → 豪雨被害被災地に2000万円寄付(税金対策もあるでしょうが)、賛同の声広がる。

CSRは企業価値を向上させるならタレント価値も向上できるのでは

CSRに積極的な企業はSalesもブランド力も向上させます。引用

画像3

Forbes の記事 How Some Of The Biggest Celebrities Are Leveraging Their Influence To Do Social Good And How You Can Too Apr 24, 2020

 The Gurdian の記事 Just causes vs personal brands
Should we question the motives of celebrities who hire expensive PR experts to “sell” their convictions? As Daniel Drezner writes in “When foreign policy goes glam”, engaging in humanitarian causes clearly benefits the Clooneys, Jolies and Damons of the world. It provides them with access to new outlets – political talk shows or international forums – and helps polish their personal brands. Who really benefits from celebrity activism? Fri 10 Jul 2015 

ちなみに日本はCelebrities の寄付が他国比較で少ないとされています。アメリカと比べると10%程度

Why do Japanese make fewer charitable donations than people in other countries? Aug. 3, 2019 

(宗教文化や、税金控除の制度)

まとめ

著名人に向けられる批判を和らげたり、炎上を防いだりするには、好感度を高めることによって

「あの人欠点はあるけど、いい事しているし、いい人だよね」というマイナス意見やアンチの抑え方がある。

つまり、著名人のメリットを踏まえた CSR活動=CSVを行うことによってアンチや社会的好感度を高める方法もあるのだと思う。









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