創造と憩いの空間 Oodi(ヘルシンキ中央図書館)に行こう
一体何が出来たんだろう?と思ったら図書館で、中に入ってまたびっくり! 図書館は箱ではなくて機能なのだと、圧倒されました。2018年にオープンして以来、Oodiは私などが書くまでもない人気スポットになっていますが、あの感動が忘れられなくて記事にしました。(2019年8月訪問)
Oodi(オーディ)は略称ではなく、フィンランド語で頌歌を意味する愛称なのだそうです。フィンランド独立100周年を記念するプロジェクトの設計を担ったのは、市民投票で選ばれたALA ARCHITECTS 周囲に国会議事堂、ミュージックセンターやフィンランディアホールもあるエリアの、ランドマーク的な存在になりました。
横から見ると、船のような外観です。延床面積約1万平方メートルですから、豪華客船ですね。
フロアガイドをざっくり見ると、1階はロビー&カフェレストラン 2階は各種ワークスペース 3階は図書スペースといった感じです。
ランチ・ビュッフェが出来るカフェ。 お昼時で賑わっています。
さて、ここは何でしょう? じつは地下にあるトイレなんです! ジェンダーフリーで、男女の区別がありません。洗面台のゆったりした間隔は、フィンランドらしい距離感で、目も行き届いて安心です。
ベストセラー・コーナー。
無人の返却カウンター 3階の図書フロアまで上がらなくても、入ってすぐに返却できるのは嬉しい。
至るところに端末が設置されています。
なんと囲碁が・・
映画館だよ☆
PCコーナー。 あれ、ゲームやってませんか?
はい、どうぞゲームも楽しんでね・・
さらに個室まで用意されています。一人で使っている利用者さんは、スクーターで来たらしい・・・
貸し切りに出来るグループルーム。 サークルや起業系の方が使っているのかと思ったら、女子高生のグループが、楽しそうにおしゃべりしながらノートを広げていました。調べたいことがあったら資料を探しにいけて、一石二鳥ですね。
スタイリッシュなキッチンスタジオ。こんなキッチンでお料理してみたい。
ミュージックルーム もちろん防音仕様で、様々な楽器や機材を借りることができます。 レコーディングもOK♪
ずらっと並んだPC端末。プリンターも備わっていて、「IT弱者を作らない」というメッセージを感じます。
ワークスペース 真剣な眼差しでミシンや作業台に向かう利用者さん。 オープンな場での制作は、通りかかった人との交流も生まれ、インスピレーションが刺激されそうです。
エイリアンでも飛び出してきそうな部屋(笑) 何が生まれるかワクワク☆
3Dプリンター
落ち着いた環境で勉強したい人は、個室を。
さりげなく、くつろげるスペースがあるのも嬉しい。
やっと、図書館らしいフロアにきました。その名も「ブックヘブン」 奥の方が段差のついた緩やかなスロープになっています。本って、なぜか寝そべって読みたいときがあるんですよね~
カウンター付近。 右手のボールチェアに座ってみたかったけど残念、満席でした。
3階までベビーカーで上がれます。
書架と同じスペースにあるカフェ。 見晴らしが良く、こちらも人気です。
ガラス窓の外は・・・
広々としたデッキ
各種ゲームも貸し出しOK 館内のスロープで遊んでいる人がいました。
デッキから見た景色。国立博物館やフィンランディアホール、右手にはトーロ湾をのぞむ、カンサリストリ広場に面した気持ちの良い立地です。
反対側のヘルシンキ・ミュージックセンターから見た図書館。デッキにたくさんの人がいるのが分かります。
Oodiは、思いが形になる、誰か・何かと繋がれる場所でした。「思いってのがなかったら、ウダウダしてなよ。ここは君の居場所なんだから」と、ムーミンが言ってくれているような気もします。 Oodiを使える特典があるなら、フィンランドにふるさと納税したいなんて思っちゃいます。 平日は8時から22時まで、週末は10時から20時までオープン。市民のリビングルームのようなOodiが、これからどう育っていくか、とても楽しみです。ヘルシンキ中央駅からは、わずか500mの距離ですから、是非ゆっくり探検してみてくださいね。
<ヘルシンキ中央図書館Oodi 公式サイト>