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穏やかな人生は穏やかな言葉から「すべては書くことから始まる」阪東眞理子著

書く力をつけるための読書中です。

前回は、「調べる技術 書く技術」野村進・著をご紹介しました。

今回はこちら

「すべては書くことから始まる」阪東眞理子・著

阪東眞理子さんといえば、300万部越えのベストセラーになった「女性の品格」がありますね。この「すべては書くことから始まる」は、社会人として円滑に仕事を進めるための文章力について書かれています。

その中で私がいちばん響いた部分をご紹介します。あくまでも”私が”「好き♡」と感じた箇所なので、本のまとめではございません。

私が好きだった箇所は、

”第6章「和感英論」のすすめ”

「和感英論」とは、

「”曖昧なものの言い方を良しとする日本の文化と、明確、明瞭にyes noをはっきり伝える英語の文化”両方を、場面によって上手に使い分けましょう」

という意味です。

特に国際的なビジネスシーンでは、日本的な曖昧な言い方だと誤解されかねないので、日英それぞれの言葉の文化を理解して使いこなしましょうということです。婉曲さと明確端的さの差を認識することが、書く力を上げる上での基本である、と阪東さんは仰っています。

この第6章に書かれている内容が私はいちばん好きでした。

◎穏やかに生きていく上では、穏やかな言葉づかいが不可欠

◎ポジティブな言葉でまわりも明るく

中でもおもしろかったのは、

◎成功している女性は、男性をよく褒める

という部分。アメリカ人女性は男性を良く褒めるそうですが、日本でも成功している女性は褒め上手が多いとか。

「女性起業家などで財界の大物に可愛がられている女性や、世渡り上手の肉食系女子は、人を褒めて仲良くなっている。草食系男女は「人と関わるのは怖い」と、誰も褒めず、批判もせず、ひっそりと暮らしている。人と関わる上で、褒め言葉は大切な潤滑油である。」

この”褒め”に関する箇所がいちばんためになったかもしれません(笑)

ちなみに女性が男性を褒める時、内容はシンプルで良いんですって。「素敵な時計ですね」とか「そのネクタイ良くお似合いですね」とか、外見や表面的な事でも十分喜んでもらえるそうです。やってみましょう。

確かに仕事でアメリカなどに行くと、初対面の店員さんでも「素敵なワンピースね!」とかよく声を掛けてくれていたなと思い出しました。本心かビジネストークかはさておき、やはり何かを褒められるというのは嬉しいものです。欧米の方々は、知らない人どうしでもスモールトークを自然にできますよね。ああいうコミュニケーションが私はとても好きです。

ちなみに私は毎朝、出社する時同じエレベーターに乗った社員さんには必ず話しかける運動をずっと一人でやっていました(笑)同じ会社で働く仲間なら、少しでも繋がりを感じられた方が良いですし、知り合いも増えた方が良いと思って。それに、朝誰かと話して笑顔になれると、一日が明るくなりませんか?今はコロナでエレベーター内も会話は禁止なのでできませんが…。


ということで、「すべては書くことから始まる」は書き方の本なのですが、なぜか私には”褒め”の箇所がいちばん響きました。阪東さんの日本語は、とても柔らかくてたおやかで好きです。もちろん、ビジネスシーンに役立つ文章の書き方について、ためになる内容がぎゅぎゅっとつまった一冊です。おためしあれ。