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読書のススメ ~もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら~(続)

こんにちは! あたたけ です。

読書感想文の続きです。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

④人を増やせば良いってものではない!

本書では『部員数をどこまで増やすか』という視点から、規模が大きくなりすぎることの弊害が述べられています。

単純に『管理が難しい』というマネージャー側からの視点だけではなく、『野球部員(組織の構成員、かつ、顧客)の欲求を満たせなくなる』や、『他の部(外部の顧客)の部員が減る』という顧客に注目しての問題点が示されています。

特に『野球部員の欲求』に関しては、そうだよねという実感が強い!
部員が増えると試合に出られない人が増えるため、『欲求を満たす機会が得られない構成員が増える』という話!。
あたたけがチームを管理する際に気をつけているのは『機会は平等に、評価は(成果にあわせ)公平に』というものです。
仕事の量(≒成果を出す機会)は限られていますので、『過剰な人員⇒1人当たりの機会の減少⇒意欲の低下⇒組織の衰退』に繋がるのは良くわかります(と言いつつ、実際には人手不足が悩ましい問題なのですが)。

『市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である』という言葉が示されていますが、『最大』というのは自組織の都合のみの考え、『最適』というのは顧客(≒利害関係者)の欲求を基にした考えってコト!なのかなぁと思います。
裏を返せば、顧客の欲求をもとに方針を考えている組織は、『とりあえず、規模を大きくすればいい』という発想とは無縁なのでしょう。

⑤集中・選択⇔排除!

本書での野球部の指針は『ノーバント・ノーボール作戦』というものです。
バッターは(送り)バントをしない、ピッチャーはボール球を打たせる投球をしない、というものらしいです。
あたたけは野球素人なので、どれくらいすごいことなのか良くわかってないんですけどね。

『何かをするということは、何かをしないということ』
『何かを選ぶということは、何かを選ばないということ』
当たり前のことですが、集中・選択と排除は表裏一体なんですよね。
忘れないようにしないとなぁと思います。

そういう意味で『ノー』を指針に持ってきたことは、語感や伝わりやすさの問題もあるのかもしれませんが、とても感銘?を受けました。
『何をしないか』を明確にするのは指針を決める時には大事だよなぁと。


さて、『何をしないか』という話の繋がりですが、食品企業の品管担当者って『何をするかだけを考えがち』なんですよね。
で、現場の負担を考えず、どんどん『やること』を増やしていってしまう。
当然、その先には『ルールの形骸化』という状況が待っている。。。。

人員(≒人手)を増やせないのであれば、何かを足したら何かを引かないとダメなんですよね。
さらに言えば、品管担当者が現場の人員を増やすことは、なかなかできませんからね(生産管理部門とくっついていれば出来る??)。
現場の人員を確保する責任や権限がない人が、現場の負担を増やすことだけを考えるのは、やっぱり歪というか、真摯ではない気がします。あたたけの心情的に。

『足しているだけでは重くなっていくだけ』って当たり前のことなのですが、食品企業の品管担当者には改めて考えてもらいたいものですね。

なかなか本を読む時間が取れてなかったというか、サボっていたのですが、やっぱり本を読むのは良いですね!
ウォーミングアップが終わったということで、その内『マネジメント』も読もうかと思います。
ではでは。今回はこの辺りで!


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