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続・読書のススメ ~「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か~

こんにちは! あたたけ です。

読書感想文の続きです。

「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か

著者:林智裕

本書からあたたけが学んだこととして、『正しさを僭称した(自分の)正義』を『絶対に正しい』と押しつけて実利を得ようとしている人たちが風評被害を引き起こす風評加害者となっているという構図がありました。

で、これに立ち向かうため、『風評被害には毅然と立ち向かう』旨の提言をされています。
これには納得しかありませんね。
下手にでれば調子にのってくるだけですので。

さて、あたたけは情報災害の一因として『リスクコミュニケーションの不備』があると考えていました。
正しい情報が伝わっていないから、誤解≒風評が生まれるという感じです。

が、本書を読んで『そもそも客観的な正しさ(Correctness)には興味がない人』『自分の意見は押し付けて相手の意見は無視する人』『コミュニケーション=論破だと思っている人』相手にはそんな理屈は通じないんだなぁと気づかされました。
さらに、『風評被害』に対しては毅然とした態度での反論が大事ではありますが、『悪意を持った人(風評加害者)自身にはどうすべきか』が難しいよなぁと何となく感じたんですよね。

『風評』ってざっくり言えば『世の中の人(≒多数の第三者)の考え方・意見』ではないかと思います。
で、相手が第三者であれば、『風評加害者の意見に反論する意見をぶつけ、客観的に判断してもらう』が正攻法かつ一番有効な手段だと思います。
ですが、それだけでは風評加害を起こす行動自体を抑制するのは難しいのかなぁと。
(実際、汚染水の話題が終わったら、汚染土とか米の汚染とかを話題にしているようですし)

そう考えていくと、悪意を持った行動(≒罪)と止めるには、罰しかないのかなぁとちょっと悲しい結論になってしまう。。。。
あと、その前提として『何が罪となるのか』の明示も必要でしょうか。

あたたけがこの辺りにこだわってしまう?のは、食品企業の品管担当として『食品防御』『食品偽装』という、個人の悪意に基づく行為をどのように止めるのかが、やっぱりそれなりの課題だからなんですけどね。
あたたけの基本方針は『善意にもとづく緩やかな監視』というスタイルですが、これだけでは難しいのかなぁとちょっと悩ましいところです。
うーん、本書で甘い理想に対する厳しい現実を学ばされた。。。。。

▼あたたけ的食品防御はこちらに▼

さて、『悪意を持った行動をする人』って、結局は社会に甘えている?寄生している?んだろうなぁと思います。
権利と義務に対するバランスが悪いって印象です。
まぁ、『権利』は個人の話で『義務』は社会の一員としての話なので、視野が狭い&考えが浅い人には『義務』ということが良くわかっていないのかもしれませんが。
と、エラソーなことを言いつつ、あたたけも別に清廉潔白というわけではありませんので、自分のことは棚に上げての発言はご容赦いただくということで。

何にしろ、(良い)本を読み視野を広げ、考えを深めるのは良いコトです!

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ではでは。今回はこの辺りで!

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