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衛生教育の時間 ~食品企業 品管部門の立ち位置?~

こんにちは! あたたけ です。

ここ最近、『客テロ』の話題から、頑張っている&影響のあった飲食店を助けよう!みたいな話も聞くことがあります。
非常にありがたいことだなぁと思います。
(まぁ、あたたけは飲食ではなく小売ですが、、、、)

ただ、客テロとは別に、店舗での管理不良でお客様にご迷惑をおかけすることも、日々起こっているんですよね。
申し訳ないことに。。。。

当然、店舗だけの責任ではなく、本社側にも責任があります。
あえて言うなら、本社側の方が責任が大きいことが多いです。
が、管理不良の直接原因の多くが『店舗従業員のミス(≒ヒューマンエラー)』ですので、店舗もしくは従業員個人の問題だと見なされることが多いのが現実です。
このスタンスではヒューマンエラーは無くせないんですけどね。

さて、従業員のミスをなくすために取り組むこととして、真っ先に思いつきがちなのが『従業員への衛生教育』です。
(食品企業の)品管界隈でもよくそんな話題があがります。
そんな時、あたたけが感じるのが
衛生だけの教育にそんなに時間が取れるの?』とか
衛生だけの教育にそんなに意味があるの?』ということです。

数年前の話ですが、食品企業ではHACCP実施が義務化になりました。
その時、現場の従業員の皆さまにHACCPをどこまで伝えたんでしょうね?
あたたけは、ぶっちゃけ、『この作業が大事!作業記録にも入ってるからね!』しか伝えませんでした。
だって、安全性確保(≒正しい作業をしてもらう)にはそれで充分だと思いますので。

『ルールを守る意欲向上としての衛生教育』は大事だとは思います。
が、『ルールと繋がっていない、ただの専門知識だけの衛生教育』って意味があるのかなぁと。。。。。。

品管担当者は『正しい作業が安全性確保に繋がることの追求』つまり『ルールの妥当性確認』を行うのが最重要だと思うんですけどね。
それをしないまま衛生教育だけしても、『教育をしたという実績』だけしか残らない気がします。

衛生教育の話になると『教え方の工夫』が話題になることがあります。
確かにそれも大事なのですが、そもそもの前提となる『何を教えるか(≒どんな現場ルールにするのか)』の検討が甘いことはないのかなぁと、他人事ながら不安になります。

と、衛生教育のあり方をつらつらと書いてみましたが、それ以前の問題?として、そもそも『衛生教育の時間』って限られてるんですよね。
『限られた時間で何を伝えるか』をあたたけが考えた結果が、先ほどまでの内容なのです。

あたたけも、際限なく時間が取れるのであれば、全従業員にHACCP研修するわ!と思います。

ただ、衛生教育にそこまで時間を割くのが、企業として良いことなのかはだいぶ疑問です。
『事故を起こさない』は当然なのですが、『事故を起こさない』だけでは、(少なくとも今の日本では)企業として成り立たないんですよね。
美味しさなのか、価格なのか、はたまたその他いろんな価値がないと売れませんから。

それは組織のあり方からも明らかです。
『品管部門が営業部門より規模が大きい食品企業』ってあるんですかね?

品管担当者はそこを忘れてはダメだと思います。
『衛生教育に与えられた時間』や『品管部門の人員』等って、社内での品管部門の立ち位置を明確に示していると思います。
『決して中心ではない』ということを自覚した上で、『限られた時間・資源の中で何をするのか』を考えないとね。

あたたけも『研修する時間がない』『人が足りない』とか愚痴ることはありますが、結局はその程度の評価でしかないんですよね。
であれば、取り組むべきは嘆くことよりも、『限られた環境で成果を出す』『成果を出して、信頼を得て、時間・資源をとる』なんですよね。

嘆いて、不満ばかり言ってる人が評価されるわけがない。
評価されていない人が、組織に影響を与えることもない。
これを忘れず、地道に・真摯に仕事をすることが、将来の左うちわ生活に繋がると思う今日この頃です。

さて、『ヒューマンエラー』という言葉が出てきましたので、次回以降?は『あたたけ的ヒューマンエラー防止』について考えてみようと思います。
(ノープランなので変更になる可能性大ですが。。。。。)

ではでは。今回はこの辺りで!

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