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「貧困」について学んでみた。part3

~新しい資本主義、もしくは脱成長~


前回の記事で、格差を生み出す「資本主義」の大まかな構造や「社会主義」について学んだ。

色々調べてみると、現代では多くの研究者が「資本主義」の考え方と「社会主義」の考え方を取り入れながら、世の中が上手く回るシステムを生み出そうと四苦八苦しているようだ。

もう今のままでの資本主義は限界に達していることにみんな気づいているのだ。

多く持つものは、持たないものに与えなければならない

キーワードは「分配」

トマ・ピケティ著『21世紀の資本』

この本では少数のお金持ち(資本家)が資産運用した方が、しゃかりきに庶民(労働者)が働くよりも大きなお金を生み出している(r>g)という現実を示し、さらには「世襲される資本主義」によって、生まれた時点で多くの民の経済的な勝敗(運命)が決まってしまう危険性を述べている。

その解決策としてピケティ氏は、「世界的な累進資本課税」を推奨している。
もちろん日本でも累進課税制度をとっているが、それは国によって差があり、国を跨いで行った例はない。
もしこれが実現したのならば、格差問題は少し改善に向かうだろうか。


次の本は、今ブーム化・ファッション化さえしてきているSDGsのその先の未来について考えたものである。
経済格差と地球環境の観点から資本主義を批判した本だ。
今は多くの人が、国連主導のSDGsを盲信し、これを進めていけば世の中が勝手に良くなっていくようなイメージを持っているが、実はどこかで資本主義のシステム自体を止めなければ(脱成長)、根本的な問題解決には至らないと訴える。

②斎藤幸平著『人新世の「資本論」』

前の記事(Part2)で資本主義やマルクス『資本論』の理解を深めておいたことで、話の内容がなんとなく分かった。


Part4へつづく。


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