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グリーンブックを最後まで観て爆泣きした回

アタマちゃんです。
グリーンブック、観終わった。
ハッピーエンドに限りなく近い終わり方でよかった…!
差別がなくなったわけじゃない。でも、1つの友情に救われることだって、きっとあるよね。

ラスト30分、良い場面しかなかった感想を綴る。
すでに冒頭からほぼネタバレしてる気がするけど、以降もネタバレ注意!


不当な待遇にノーと言う勇気

黒人のピアニスト・シャーリーが演奏前にレストランで食事することを断られ、演奏をボイコットし、白人のマネージャー・トニーと一緒に店を出ていくシーン。

レストランはこれからシャーリーが客前で演奏しようとしている場所。
演奏は恐らくレストラン側が依頼したはずで、レストランの客も演奏を聴きに来ている。それなのにレストランでは食事ができない。
矛盾していて本当に意味がわからない。でも、当時の人たちは大真面目だったようだ。

レストランで食事ができないなら演奏はしない、とレストランを後にするシャーリーたち。
仕事は仕事とシャーリーをなだめて丸く収めるタイプのトニーが、こんなレストランで弾く必要はないと言うのも、シャーリーへの差別とそれに対抗している姿を間近で見ていたからこそ起きた心境の変化だと思う。

スカッと南アメリカだった。

バーでショパンをブチかます!

レストランを出た2人が向かったのは、黒人も入れるバー。たぶんジャズバーかな?
店内はほとんど黒人の人たちでにぎわっている中、大衆的なバーに背広を着て入ってきたシャーリーに注目が集まる。
前回観たシーン、黒人でも白人でもないと感じているシャーリーを思いだして、ちょっとしんどい。

バーの店員に、自分がどんなにすごいピアニストか聞かせてやれ!とトニーは言うんだけど、店員が「言わないで、聴かせて」とピアノを弾くように促すのがかっこいいやり取りだった。おしゃれすぎる。

ステージにはこじんまりとしたピアノ。置いてあったウイスキーグラスを下ろし、ショパンを弾くシャーリー。

ここで爆泣きしてしまった。シャーリーの全てが詰め込まれている。

幼少期に家にあったピアノでクラシックを弾いていたが、黒人だからという理由で、今はクラシックではなくポップスを弾いている。
ピアノにウイスキーグラスを置かれるような気軽なポップスより、クラシックをやりたかったと言うシャーリーがちいさなピアノでショパンを弾く。

私は全くクラシックがわからず、曲を聴いて何の曲かわかる曲はほとんどないんだけど、シャーリーが弾き始めたとき、これはシャーリーのショパンだ!と思った。涙と鼻水が止まらなかった。
あとで調べてみたら、ショパンの「木枯らしのエチュード」という曲だったらしい。

人種や雇用関係を超えて友人となった2人

トニーは出発前に家族とクリスマスまでには帰ると約束していたが、眠気で運転できなくなってしまった。トニーは1泊して休もうとするが、それだとクリスマスには間に合わなくなるじゃん!とトニーを後部座席で寝かせ、シャーリーが運転して家まで送り届ける。
もうここで友情確定。

シャーリーがあとからトニーの家に行き、クリスマスパーティーに参加する場面。
トニーの親族と友人?たちはシャーリーをあたたかく迎えるんだけど…。
いやあんたら、さっきのさっきまで差別発言してたじゃん…とちょっとリアリティにかけるなと思ってしまった。現実はこんなにうまくいかないだろう。
でも、幸せならオッケーです。

ラスト、シャーリーがトニーの奥さんと対面するシーン。奥さんが「手紙をありがとう」とシャーリーとハグするところが好き。やっぱり、シャーリーだったってわかってたんだね。
あんまりマメじゃなさそうなトニーが毎回手紙を書いていて「彼女がクソ恋しい」のが伝わってきたし、奥さんもトニーのことをよくわかっているから手紙の内容に気づいたんだと思うと…良い夫婦。とても好きなシーン。

これ実話だったの!?

ラストはもうずっと泣いてた。
エンドロールが始まったら…え、これ実話だったんだ…!?知らないで観てた…!無知…!
トニーが俳優さんとちょっと似てて笑った。
現実はもっと過酷だったんじゃないかと思う。それを乗り越えた人たちが本当にいたんだと思うと、観てよかったと思える映画だったなあ。

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