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再開発が進む八重洲・日本橋エリアのパブリックアート

こんにちは、@ARTです。

9月17日に東京ミッドタウン八重洲の一部がオープンしました。再開発が進む東京駅の東側 八重洲・日本橋エリアですが、屋外には魅力的なパブリックアート作品も多く設置されています。
今回はその中から新作も含めて何点か紹介します。アート巡りを通じて、改めて八重洲日本橋の街の歴史を学ぶのにもオススメの作品たちです。

LPJブラート ヤン・ヨーステン記念像

LPJブラート ヤン・ヨーステン記念像

ヤン・ヨーステンは、1600年に日本に漂着したオランダ人。江戸時代に徳川家康の通訳として仕え、彼の邸宅がこの地にあったことから、彼の名前にちなんでこのあたり一帯の地名は「八代洲(やよす)」と呼ばれていました。その後、明治時代に「八重洲(やえす)」と書かれるようになり現在に至ります。地名の由来となった彼の像は、八重洲地下街で見ることができます。

LPJブラート / ヤン・ヨーステン記念像

吉岡徳仁 STAR Light for peace

吉岡徳仁 STAR Light for peace

東京ミッドタウン八重洲正面エントランスに設置されたシンボル的なパブリックアート。2000本以上のミラーステンレスバーで、まるで結晶が爆発したような躍動感のある表現がされています。表面が鏡になっていることで、周辺の景色や光も作品の一部として取り込まれ、常にどこかが動いたり光ったりしている様子がとても美しいです。

吉岡徳仁 / STAR Light for peace

中西信洋 Stripe drawing -Sunset reflection

中西信洋 Stripe drawing -Sunset reflection

こちらも東京ミッドタウン八重洲に登場した新作。八重洲通り側の屋外で見ることができます。かつて八重洲日本橋エリアが水辺で溢れていた記憶を未来へ繋げていくように、直立した複数本の金色の棒で季節や時間により移ろう光の表情を表した作品です。

中西信洋 / Stripe drawing -Sunset reflection

栗林隆 Mountain Range

栗林隆 Mountain Range

東京ミッドタウン八重洲に設置されたパブリックアートの3作品目。こちらの作品は、八重洲の土地の記憶を地層の山として表現し、実際の八重洲の土が作品の一部に使用しています。山の割れた内部に入ると両サイドが鏡になっており、八重洲の街なかで昔から未来へと無限に続く異次元空間に迷い込んだような体験ができます。

栗林隆 / Mountain Range

二宮金次郎像

二宮金次郎像

東京ミッドタウン八重洲から有楽町方面へ少し歩いた先には、日本で一番最初に建てられた大型書店「八重洲ブックセンター」があります。この正面入り口には、読書に勤しむ二宮金次郎の銅像が設置されています。八重洲ブックセンターは、八重洲エリアの再開発に伴い来年2023年3月の営業終了が決定しています。この地で二宮金次郎像を鑑賞できるのもあと数か月かもしれません。

二宮金次郎像 “Ninomiya Kinjiro “

中西信洋 Stripe Drawing - Flow of time

中西信洋 Stripe Drawing - Flow of time

八重洲ブックセンターから少し歩くと、京橋駅に行くことができます。そこでは、先ほど紹介した中西信洋氏ウォールアート作品を見ることができます。この地にショールームを構えるAGCグループのガラス素材が使用され、角度や時間帯によって異なる表情を見せるガラスの彩りを楽しむことができる作品です。

中西信洋 / Stripe Drawing - Flow of time

山口晃 日本橋南詰盛況乃圖

山口晃 日本橋南詰盛況乃圖

最後に紹介するのは、京橋駅から銀座線で一駅先にある日本橋駅に設置された山口晃氏のステンドグラス。八重洲・日本橋エリアの今と昔が、仮想の風景も織り交ぜながら精密に作り込まれていて、なんとも見ごたえのある作品です。今では多くのビルが建ち並ぶ八重洲の街が、昔は水路や橋の多かった様子が思い浮かび、思わずタイムスリップをしてしまったような感覚が味わえます。

山口晃 / 日本橋南詰盛況乃圖


以上、八重洲・日本橋エリアのパブリックアートを7つ紹介しました。どれもアートを通じて、街の歴史を感じられる作品ばかりです。
昔から未来へと変化し続ける街並みに想いを馳せながら、ぜひパブリックアート巡りを楽しんでみて下さい。

今回ご紹介した作品も含め、八重洲・日本橋エリアのパブリックアートは@ARTのパブリックアートマップでもご覧いただけます。

Public Art Map(八重洲・日本橋エリア)


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