脱走犯A

いつか見つけてね

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最近の記事

まわる

洗濯機を回す 食洗機も忘れずに回す 地球も回っている くるくる回っている ダンスダンス

    • 夜雨

      夜雨が降っていても、窓を開けるのが好きだ。 外から聞こえてくる雨音を聞いて眠りにつきたい。 少し得した気持ちになるから。 たまに部屋に吹き込んでしまい、床が濡れちゃうこともあるけど。

      • 見上げた月

        母から来たラインは、「団子たべ」 そうか、今日は中秋の名月か。 お昼のニュースで流れていた。残暑は今日で終わりとのこと。 私の中で月は特別。 他にも月に心寄せている人はいるだろうけど、私の知る限りは2人だけだ。 現実は思ってたのとは違って、“月が綺麗ですね”なんて言われることはなかった。 少し寂しい気もするけれど、私が選んだこと。 今日見た月は特別に綺麗だった。 夜中にこっそり家を抜け出した。といっても玄関の前だけど。 夏も終わったかのように涼しい空気が流れて、多少の

        • スケボー

          君が好きなスケートボードを 真似して買っちゃうあたり まだまだだ ネット通販でお遊び用のをチョイスして どうせすぐ飽きるだろうし 飽きないかもしれない こっそり練習してしまおう バレることなんてないし

          灯台

          2021年7月、オリンピック真っ只中の連休は実家に帰った。奇跡的且つ強引に行われたオリンピックが開催されている休日は、家でのんびり過ごしたかった。 母は年々スポーツ観戦が好きになっている。この間なんて、何しているか尋ねたらライジン(格闘技の試合)観てると言われて少し笑ってしまった。 2泊3日の帰省は、とても暇である。分かってはいたが家にいる間は、ご飯を食べて猫を愛でて、妹と映画のセリフゲーム※をするくらいだった。(※セリフを言って映画のタイトルを当てるゲーム、特にジブリか

          水溜り

          生ぬるい雨の後 帰り道に水溜りをジャンプした クーラーの温度は 24度 膝掛けは必須

          シャボン玉

          元バイト先の先輩にお会いしました。バイトを辞めて4年が経った今も、時たま遊んで頂いており、最近生まれた息子はのんぴーに次ぐ天使ぶりでした。 あおちん(碧斗くん)の頬は、何か隠しているに違いない。 今にもこぼれ落ちてしまいそうな頬、長いまつ毛とゴムで結ばれた前髪も、全てが愛らしく一体全体どうしたんだい、可愛すぎて何が何だかもわからない。 天気も良かったため、公園でシャボン玉をして遊びました。彼の10カ月という人生で、初めてのシャボン玉だったらしい。 2本の足で不安定に(震え

          シャボン玉

          フェリー

          年に2度、フェリーに乗ることがある。 仕事の関係で小さな島の小学校を訪れなければならない。 福岡では猫がたくさんいることで有名な島だ。 朝の2便で出発するフェリーの中は、猫好きな人たちと釣り人でいっぱいになる。 島の中で増え続ける猫たちは、今や島の人口より多いらしい。 釣り人が釣った餌を分けてもらい、時折り撫でてもらう猫たちを羨ましく眺めながら、わたしにもひと撫でさせておくれと心に秘めて仕事へ向かう。 朝から始めた仕事は、昼頃には終わってしまう。 案外楽な仕事で気に入って

          夏の音

          実家は長崎の五島列島。 父方の故郷が五島であり、そこで生まれた。 母は長崎本土の出身であり、実家は多良見町という。 多良見町はいい。ゼリー工場のタラミもある。他にも母が好きなじゃがちゃん(ジャガバターに似ているが、母から言わせると全く違うらしい。)もある。実は私もお気に入り。 祖父は過去にみかんを育てていたこともあり、田舎のよくある、段々畑に住んでいる。 祖父の家を訪れるのは決まって夏だった。 もともと母と祖父は、仲が良いとは言えないし、母から言わせると法事くらいでしか会

          パン屋の横、たまにくる花屋

          今日はね、パン屋に行きました。 私はもっぱら、白飯派で、そりゃ福岡に住んで8年目に成りますもんで、明太子食べないけんたい!!と心の華丸さんが喝を入れている次第であります。 しかし、そんな私がパン屋に足を運んだ理由あります。そう、ミモザに会いに行ってきたのです! 彼(あるいは彼女)は、青い空の中を風に揺られて泳いでいるようでした。前に上司(素敵なお姉様)と行った時には「私はあのタコ脚みたいに揺れているのが好きなの」と言っておりましたのを思い出しました。 ミモザを見て大満足

          パン屋の横、たまにくる花屋

          紫の花 

          先週、花を買ったの。近所の24時間空いているスーパーで、何度か買ったことがあるやつ。 紫色の花と(名前はわからない)白いバラでね、私のお母さんは紫色が好きだったことを思い出した。 手に取るもの、可愛いと言うものの殆どが紫色だったから、子供の頃はどうしてそんなに好きなのかわからなかった。 紫色のものをあげたら大抵は喜んでくれた。 24歳になったわたしはというと、躾されたペットみたいに換気扇の下でタバコを吸っていて、仲間入りした花を見ていた。 茎の部分だけが枯れていて、まだ花