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紫の花 

先週、花を買ったの。近所の24時間空いているスーパーで、何度か買ったことがあるやつ。

紫色の花と(名前はわからない)白いバラでね、私のお母さんは紫色が好きだったことを思い出した。
手に取るもの、可愛いと言うものの殆どが紫色だったから、子供の頃はどうしてそんなに好きなのかわからなかった。
紫色のものをあげたら大抵は喜んでくれた。


24歳になったわたしはというと、躾されたペットみたいに換気扇の下でタバコを吸っていて、仲間入りした花を見ていた。
茎の部分だけが枯れていて、まだ花は綺麗に咲いているのに、少し不思議だと考えながらね。


自然と大人になっていくにつれて、自分も紫色が好きになっていることに気がついた。(急に気がついたよりも、薄々気がついていた。といった方が正しい。)

元々好きな人の好きなものには、甘くしてしまう性格だけれど、心のどこかで、私はお母さんみたいに紫色に執着しないぞ、とは思っていた。
その考えも甘かった。
結局の所、半分はお父さんで半分はお母さんなのね。



今夜お兄さんと話せたら、聞いて欲しかったこと。

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