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見上げた月

母から来たラインは、「団子たべ」

そうか、今日は中秋の名月か。
お昼のニュースで流れていた。残暑は今日で終わりとのこと。

私の中で月は特別。
他にも月に心寄せている人はいるだろうけど、私の知る限りは2人だけだ。

現実は思ってたのとは違って、“月が綺麗ですね”なんて言われることはなかった。
少し寂しい気もするけれど、私が選んだこと。

今日見た月は特別に綺麗だった。
夜中にこっそり家を抜け出した。といっても玄関の前だけど。
夏も終わったかのように涼しい空気が流れて、多少の雲では覆いきれない程の、明るい月が出ていた。
鳥とか虫とか何か飛べる生き物ならよかった。あの綺麗な光をめがけて飛んでいきたいとすら考えた。

雲の中に浮かんでいて、もちろん、月が雲の真ん中にいるわけなんてないのに。周りを囲むように、夜空にひとつ主役のようだ。

いつかの日に話したよね、君が月なら、私は近くで光る星になりたい。
文章にすると、なんだか少し滑稽ね。

誰かが決めた暦では、夏は終わってしまった。
今日も明日も、幸せでありますように。
1.5メートルの大切な人と一緒に居れるように、身体には気をつけてね。
月を見上げていると、心に隠していることを考えてしまう。つまりは月の裏側に隠していること。
他の誰よりも君の幸せを祈っているよ。

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