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誰にでもある「空白」 人生が楽になる秘訣【長編】

ご高覧いただきありがとうございます。

梅雨になり、天気予報で一喜一憂する始末。
気圧の変化が辛い体質なので、対策して日々を過ごすばかりです。

ちなみにエアコンはぎりぎりまで使わない主義です。


そもそも空白ってなに?

メンタル関係に触れると、高確率で目にしたり、耳にする言葉があります。

それが『空白』です。

人生において『空白』の影響は計り知れず、非常に重要な要素です。

『空白』は人間の行動そのものに非常に強い影響力を持っています。

その為、空白を知っているだけで、
様々な問題そのものにメスを入れるきっかけとなりえるのです。

この『空白』を簡単に解説し、あなたの日々に生かしてほしいと思います。


空白の正体

『空白』とは、その名の通り「何もない」ことを意味します。

「何もない」とはどういうことか?

それは「知識」「知恵」「記憶」「経験」が欠如している状態です。

つまり、まっさらな状態。

「自分が体験したことがなく、無垢で無知な状態」と言えます。

空白をくわしく知ろう

この『空白』を作り出す「知識」「知恵」「記憶」「経験」。
この4要素について考えてみましょう。

まずは言葉を正しく把握するところからです。

・知識とは、ある事柄などについて知っている内容そのもの。
・知恵とは、物事をありのままに把握し、正しく処理していく力。
・記憶とは、過去に体験したことや覚えたこと。
・経験とは、見たり、聞いたり、行ったりして得られた力。

これらのものは、実は人間が生きていく上で重要なものです。

これら4つの要素は物事に対処する力と言えます。

例えば、
掃除では「高い場所から掃除するべし」と言われます。

これは「高い場所にある埃を床に落とし、最後に床掃除をすると効率がいい」ということですね。

これは知識です。
効果は分からなくても、自分が知識として持っていたならOKです。

もし、効率を意識して自然と理解していたなら知恵。
もし、誰かに教えられてたなら記憶。
もし、掃除をやる内に理解したなら経験。

これは床を汚してしまう失敗を防いだことになる。

つまり、『空白』とは失敗を防ぐ対処力を持たない状態

このように表すこともできるのです。

空白の原則

この「空白」が起こす非常に面倒な事があります。

その例えとして、私の方から質問させていただきます。

『川を思い浮かべてください』

さて、思い浮かべた川はなんでしょうか?

・アマゾン川のような巨大な川ですか?
・水路のような川ですか?
・河川敷のある川ですか?
・汚いドブ川ですか?
・里山に流れる美しい川ですか?

ちなみに私の実家の近くには大きめの用水路があったので、
川と言われたら用水路が思い浮かびます。

私が用水路を思い浮かべて会話をしても、
相手がアマゾン川を思い浮かべていたら話は通じません。

このように、
空白を埋める要素は「経験」や「記憶」などから引き出されます。

これはコミュニケーションエラーの原因にもなります。

その他にも、仕事や人の感情など、
分からない部分は勝手に自分で埋めてしまうのです。

これは勝手に埋めて安心することが目的です。
間違っているかは重要ではありません。

これを「空白の原則」と言います。


人間は空白が大嫌い!

「空白の原則」=「防衛本能」

さて、誰しもがもっている「空白の原則」ですが、

これが人間社会では
悪い意味での思い込み、すれ違いの原因になったりします。

なぜ、こんな厄介なものが備わっているのでしょう?

それは人間は『空白』が大嫌いだからです。

空白がある

不安になる

危険な状態

このように認識して無意識のうちに不安を消そうとします。

私が思い出せる実例は……
「初めて1人で電車に乗った時」ですね。

初めてだから目的地に無事にたどり着けるか不安で、
切符や電光掲示板を何度も確認する。
たかだか電車なのに緊張しっぱなし(笑)

では、なぜこんなことが起こるのか?

そもそも人間は「安心」と「安全」を最優先で確保します

人間にとって不安や恐怖は天敵です。
本当に大っ嫌いなのです。

もう空白があると怖くて仕方ない。
だから、なんとしても『空白』を埋めようとします。

つまり、人間は、

「知らない状態(空白)が不安」なので、
「安心と安全が欲しい」から、
「知識や経験で埋めよう」とする。

このように覚えておきましょう。

人間である以上、無意識に行ってしまうことです。

そして、人間にとって必要な防衛本能なのです。


「空白」→「私にはできない」ではない。

本来は防衛本能であり、良い事はずの『空白の原則』。

しかし、最も厄介な部分もあります。

それは「知らない」を「できない」と同一化してしまうことです。

人間は失敗を極端に恐れます。

人間が自然界に生きていた時代。

失敗は身の危険に直結するからです。

『空白』とは、まさに失敗の原因になるのでどうしても埋めたい。

そして、それがあらぬ思い込みや偏見になります。

つまり、埋めたところでポジティブに働くわけではないのです。

埋めた結果、「多分○○だから怖い」となってしまうのです。

だから埋めようとします。

デリケートな話ですが「差別は無知から起こる」と言われます。

「知らない=空白」が発生する
 ↓
知識、経験、五感で空白を埋めようとする。
 ↓
間違った思い込みを引き起こす
 ↓
怖いから排除しようとする。

空白、このような現象を引き起こす原因でもあるのです。

これは別に人物に限った話ではありません。

チャレンジしようとする時、
ついつい「面倒」「やりたくない」「怖い」と思ってしまう。

この瞬間、まさに「空白の原則」が働いているのです。

現代社会において、
本来の身を守る防衛本能が、悪い方向に働いてしまう。

このことを覚えておいてほしいのです。

「これは私の空白だ」と理解するだけ!

出てくる状況を知ろう

『空白』を理解していれば、様々なことに応用できます。

しかし、色々語るより、目の前のもっとも簡単な対策から始めるべき!

では、どのように『空白』を使うべきなのか?

「不安」や「恐怖」が出た瞬間、自分の『空白』を探る!

なんとこれだけです。
実に単純ですが、空白が埋まれば、「不安」や「恐怖」は出てこない。

つまり、
不安や恐怖が出るなら『空白』がある証拠とも言えます。

例えば、初登校や初出勤。
新しい環境の変化や、新しい手法の導入。

そんな時、
「こんなの分からない」「こんなの無理だ」と思ってしまう。

でも、それは初体験だから不安で怖いだけです。
試しにやったら、偶然1発で成功するかもしれませんよね?

つまり、成功するか失敗するかは『空白』とは別問題なのです。

もっと具体的な対策はコレ!

より具体的かつ即効性のある方法はコレです。

日常生活で不安を感じた。

状況を覚えておく。

家に帰ったら、なぜ不安に感じたのか思い出す。

紙に思いつく限り書き出す。

これだけです。
実に簡単ですね。

実は可視化はメンタル改善の最短ルートとも言われています。

なので自分の不安を可視化してしまいましょう。

そこには必ずと言っていいほど『空白』が存在しています。

自分の『空白』が分かるだけでも安心できます。
もし、可能なら『空白』を埋める作業を行ってみましょう。


今日はここまで!
ご高覧いただきありがとうございました。

あなたの人生のご多幸をお祈り申し上げます。

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