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【短編】メンタルヘルス【マガジン】

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1500文字くらいで読めるメンタルヘルスの知識の数々。 短編集としてコチラにまとめておきますのでお気軽にどうぞ!
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#感情

「昔、あんな事がなかったら……」 それは今が辛いから思ってしまうんです。【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 「あの時の自分があったから、今の自分がある」。 そんな言葉を聞いた事はありませんか? テレビでもネットでも、何でも構いません。 悲惨な過去をプラスにとらえている発言です。 「この言葉が嫌い」「虫唾が走る…」と思っている人。 結構、いるのではないでしょうか? 実は私もそう思うときがあります。 私の考えですが、この言葉を嫌悪している人は少なくないと思っています。 その理由は実は単純です。 現状が辛かったり、不安に思っているからなん

「好きだ」と思ったら口に出してみてほしい【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 好きなことを好きと主張するのって案外難しいと思いませんか? 私は難しいと思っています。 でも、好きなものは好きで悪いなんてことはありません。 だから、こういう感情は全てにおいてポジティブです。 でも、主張するのは難しいものなんです。 ポジティブな感情を認めるにはどうするべきか? それは口に出すという単純な行いです。 これは主張している訳ではありません。 「これが好き!」ではなく「あー好きだなコレ」と言う感じです。 この場

よそはよそ。うちはうち。そう割り切れたらどんなに楽だろうか…【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 私は昔から他人の感情を敏感に察知してしまう傾向があります。 もちろん気持ちを察するなど、完ぺきにはできません。 人の考えや感情を完全に把握することは不可能ですから。 けれど、相手の表情や仕草でなんとなく読み取れます。 それはきっと邪推なのかもしれません。でも、ついやってしまいます。 この行いの問題は、その結果、自分を追い込んでまうことです。 分かりやすく表現するならば、 『相手に気を使い、相手を優先して自分の気持ちを無視する』

親への「愛」と「憎しみ」は共存するから苦しい【短編】

ご高覧いただきありがとうございます あなたは親に対して愛情を持っていますよね。 でも、親に対して不満もありませんか? 不満は持って当然だし、怒りだってあっていい。 でも、持つこと自体を拒否する人もいます。 親への怒りは親の愛情を否定するのか?本来、子どもは親を否定したくなく、されたくもありません。 親を否定したくない気持ちは当たり前です。 私も怒りを覚えました。 でも、親に対して複雑な心境もあります。 親の所為で辛い目にあっている。 それも実は理解してますよね?

「やってみたい衝動」のアクセル。勇気を出して踏み込んで【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 私は時折、強い衝動が心の内側から発生します。 「やってみたい!」という衝動がメインです。 ただ、そういう衝動を抑える自分もいます。 するとモヤモヤとした気持ちを長く抱えてしまいます。 それもそのはず、その衝動を例えるなら、 「子供が純粋な好奇心で行動する」のと同じです。 つまり、自分の中にいる、満たされない自分の悲鳴でもあるのです。 動きたい自分と抑える自分例えば、私の最近の衝動は「料理をやりたい!」です。 きっかけはYout

その『感情』は自分からのメッセージ【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 感情には様々なものがあります。 喜怒哀楽もしかり、切なさや怖さなども感情です。 こういった感情は人間に心がある理由と言えるでしょう。 しかし、感情は時として私たちを攻撃してきます。 ただ、同時にその感情がどんなものか? その判別さえできてしまえば、感情の原因を知ることもできます。 そして、原因を掘り下げると…… 感情にはメッセージがあるかもしれないのです。 不安も感情…原因は?アナタが”何か”に対して不安になる。 その不安の前

怒るのは本当の感情を隠すため【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 アナタはどんな時に怒りが沸きますか? その怒りにはしっかりと理由があります。 子供が危険なことをした。 誰かとのケンカ。 不甲斐ない自分。 これは外からの刺激です。 これこそ怒りの原因になります。 しかし、注目するべきは、外から刺激を”受けた後”の話です。 まず、怒りは『二次感情』と呼ばれています。 その名の通り、2つ目に出てくる感情です。 怒りの前に出るのが『一次感情』。 この最初の感情こそ本当の気持ちと言えます。 では

まずは感情に名前をつけていこう【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。 私が大事にしていることの1つ。 『人によって物事の感じ方が違う』という考えです。 例えば「痛み」。 ズキズキ、シクシク、ジンジン……表現はたくさんあります。 痛みは明確な基準がありません。 よって、個人の感覚でしか表せません。 ちなみに私は「差し込むような痛み」がよく分かってません(笑) つまり、自分はズキズキだと思ったのに、相手にとってはジンジンだった。 そんな差はあって当然だと思っています。 感情も同じです。 自分の中で