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通院・配達・台風あれこれ

今月も無事に1か月分の入眠剤を手に入れることができた。
退職してからは、ストレスが減ったせいなのか、眠りの入りが早くなった気がする。
これまでは服用してからゆうに1時間はかかっていたのに、最近は40分くらいで眠れることもある。

とはいっても、薬を飲まないと一睡もできないのは相変わらず。
2日しか試したことがないが、たぶん3日くらいは起きていられると思う。
徹夜3日目でも、薬を飲んで寝る。

お昼寝も転寝も、したくてもできない。
午後のオフィスでウトウトしているほかの社員を見ると、腹が立つというより羨ましいと思い続けた社会人生活だった。

ただ眠くならないだけなら、活動時間が増えて都合がいいのだが、頭がガンガンしてくるので、眠らないけれど横にはなりたくなる。
これが、ほぼものごころついた幼児期から続いている。

一家心中を繰り返す家庭で育ったので、自分が寝ているあいだに家族がみんな死んでしまうという恐怖心が発端だろうと思っている。
朝は一番早く起きて、まず母の呼吸と鼓動を確認する毎日だった。
家族に「早く起きなさい!」と起こされる人生は、とても幸せだと思う。
「寝る子は育つ」というけれど、寝なくても育つのよ。

仕事を辞めたら、朝ゆっくり寝ようと思っていたけれど、むしろ6時半きっかりに目覚める。
介護していたときは5時前に起きていたから、ゆっくりには違いないし、睡眠時間自体が十分に確保されているのは本当に幸せなことだ。
素直に?薬を処方してくれるいまの主治医には感謝しかない。

これまでの病院では、習慣化とか過剰摂取とか心配してくれて、減薬を提案されたことも多かったけれど、私の生い立ちを知れば自ら命を危うくすることなどありえないとわかるだろう。
しかし、それをわかってもらうためのカウンセリングを私は拒否している。
どれほど言葉を尽くしてもけして理解できない事情はあるものだし、理解しきれないまま分析され、したり顔でアドバイスされるのなんてまっぴら御免だと思っている。

昼前に帰宅。
黙祷に間に合った。
日傘を差しているので、買い物はリュックに入る分だけ。
事故の後遺障害で、転んだとき左手をついて身体を支えることができないので、できるだけ右手を塞がないようにしている。

明日の予定だったネットスーパーの配達を、今日の午後に変更。
昨日の夜、終日の暴風雨が伝えられている明日に配達してもらうのは、なんだか人でなしのような気がして、配送料が100円高くなるけど1日早める手続きをした。
まあ、私一人が変更しても、ほかの配達はあると思うけれども。
台風で買い物や外食に出られないからという理由で、配達を頼む人もいるだろうが、私や家族が配達員だったら「こんなときに頼むなよ」と思ってしまうだろうなと。

配達された商品の中に、注文していないものが入っていた。
配達員さんが帰ったあとで、冷蔵庫に片づけているときに気づいた。
シャトレーゼの棒型のアイス6本入りの袋である。
あわてて、ネットで注文履歴を確認するが、やっぱり頼んでいない。
なので、会計金額にも入っていない。

一瞬、私の中の悪魔が「なら、このままもらっちゃおうか」と囁く。
でも、次の配達先で「頼んだアイスが入ってない!」と配達員さんが叱られたら気の毒だ。
スーパーに電話した。
確認して折り返し。
「引き取りに伺います」とのこと。

20分ほどして引き取りに来た。
「へえー、こんなのが入ってたんすか」とおにいさん。

いや、そこは、「すみません」と「ありがとう」でしょ。

つまりは配達員のおにいさんが間違えたのではなく、注文商品を取り分ける人が間違えたということなのだろう。
自分が間違えたわけではないから、罪の意識がない。
私のところに余分な商品を入れちゃったことは、私が言わなければわからないで済んだのね。

実は、こっそりと「次回の配送料無料券」みたいなものをくれるんじゃないかと期待していた。
せこい。
でもそういうものがなかっただけでなく、「ありがとう」もなかった。
しらっといただいちゃえばよかった。

でも。
明日の台風による大規模停電に備えて、冷蔵機能が失われたときのためにペットボトルを凍らせたり、捨てるはずの保冷剤を再度格納したりしている。
冷凍室は、いつもはないものも入って満杯になっている。
特に欲しくもないアイスを入れておく余裕は、今日に限ってはないのだ。

アイスキャンデーのようないわゆる「氷菓」はあまり好まない。
これがハーゲンダッツのカップならもらったかも。
正直も、誠実も、善行も、つまりは状況次第。

明日の暴風雨は、うちのベランダのサッシへの向かい風ではないとわかった。
よって、うちから飛んでいくものはあるが、うちへ飛んでくるものは少ないと踏んだ。
物干し竿とサンダルはすでに片づけてある。
私はベランダにものを置かないのでこういうとき簡単に済むけれど、覗き込んだらプランターなどが並んでいるお宅が結構ある。
片づけないのかなぁ。

反対側の玄関脇ポーチに置いてある椅子(介護していた兄が座る用、カギを開けるときちょっとした手荷物置き用)を、初めて屋内に入れた。

停電になったら水道も出なくなるので、明日は朝のうちにお風呂に入る。
お湯も落とさずトイレ用に備える。

どうか、被害がありませんように。
長期停電でエアコンが止まったら、40℃になってしまう我が家では生きていけないと思うから、ひょっとして最後の投稿になる可能性もある。
みなさん、いままで読んでくれてありがとうね、と言っておく。

写真はジョン・マーティン「嵐を鎮めるキリスト」(英・ヨーク市立美術館所蔵)


読んでいただきありがとうございますm(__)m