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これぞ、ほんもののパパ活。

こんにちは、小谷りなです。

アラサーの良い大人にもなるが、父親にアクセサリーを買ってもらった。

私の両親は離婚しており、父親と顔を合わすのは年に数回、もしくは一回だ。

父の誕生日と父の日が近いため、毎年合わせてプレゼントを贈ってはいるが、連絡を取るとすればそれくらい。あとは、あけましておめでとうなど、新年のあいさつなどだろうか。

そんな父と、今年の正月に顔を合わせた。

食事をとり、そのままぶらついていたところ、


「ピアスいるか?買ったるわ。」


とのこと。


なんやえらい急やな(笑)それに私もアラサーだ。さすがに親に物をねだる年齢ではない。大抵のものは自分で買えるし、自分で買えないようなものを欲しがるような身の程知らずでもない。

毎日顔を合わすような関係だったら、自分で買うよ~と言っていたかもしれない。

でも、この日は、買ってもらうことにした。

甘えることも、父親を喜ばせるひとつのことかもしれない、と、ふとなんとなく思った。


父と私は、ショッピングモール内にあるチェーン店へ入った。

好きなの選び!と気前よく言う割に、選ぶ時間を存分に与えてくれるわけではない、なかなかせっかちな父の様子を横目に、私はピアスを見る。

「ダイヤがええやろ!」と野次はきっちり飛んでくるが、確かにそれは同感だ。ストーンよりもなんとなくパワーを感じる。人よりなんとなく敏感な父が宝石好きなのも、そういうところなんだろうか。

そんな話はさておき。

野次を飛ばされながらも私の頭は冷静だった。本当のことを言えば、自分で手が届くような値段のちょっとしたジュエリーは、ここ最近で一番欲しいものだった。できれば、職場にもプライベートにも活躍するようなデザインが良い。

自分のイメコンスペックを振り替える。

骨格ウェーブ
顔タイプソフトエレガント(フェミニン寄り)
ソフトオータム

言わずもがな、華奢なアクセサリーで優勝できるタイプだ。

そして、自分がひそかに似合うと確信していたものがある。

パールだ。


パールはかわいい。雑貨屋の安くで買えるパールはプラスチックでおもちゃみたいだけど、こういうジュエリーショップのものは、格差はあれど、おもちゃとは違う、ちゃんと貝だ(語彙力)。

私はパールのピアスを探した。

すると、とんでもなく可愛いものを見つけた。


石の下にパールが付いているピアスだった。

値段も良心的で、自分で買ってもいいくらいのものだった。小さいけどキラッと光る石は、もちろんダイヤモンド。パールの種類もランクもよくわからんが、貝であることは間違いない(語彙力)。

パールのサイズに悩んでいたところに、父登場。


「小っちゃい方が綺麗やろ。

・・・・・デカい方がええか?好きな方にせえよ。」


どちらでもよさそうだった。


まあ、あまりアテにはしていたわけではないけど、父の最初の言葉と、自分の顔タイプ診断を信じて、小さい方のパールにした。


父は疲れたのか、私に自分の財布を渡して店の前のソファーへ向かう。

お金は出してくれるが、それ以外のところはなんとも雑な父親であることは確かだが、愛情表現は人によって違う。素直に嬉しい。

丁寧にラッピングしてもらい、店員さんから受け取り、父親のもとへ。

お礼を言って、車に戻ったときの父の一言。


「デカい方が良かったかの~・・・??」



気にしてたんか~~~~~~~~~いww



帰宅後、ラッピングされた箱を開封してみると、店に並んでたときよりも素敵に見えた。

実際につけてみると、想像をはるかに超えて可愛かったし、思ってた50000倍は似合っていた。



私も子どもが生まれたら、たまには太っ腹になれるような母親になりたいなと、ちょっとした将来の夢ができた。

父よ、ありがとう。小さい方で良かったよ(笑)


おわり。


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