ずっと小坂菜緒の話 もりたからす
ソニー損保のCMといえば内田有紀だ。しかし実は日向坂46小坂菜緒verもあり、私の観測範囲ではBSの方で、結構な頻度で放映されている。
それを観るたび私は「よっ、センターになるために生まれてきた女神!声がか細い!コンコンコンコンコーン!」などと意味不明なことを心の中で叫びながら小躍りをすることにしている。
小坂菜緒は美しい。センターになるために生まれてきた女神だと思う。(周知の事実を台詞と地の文の二度にわたって繰り返したことをお詫び致します)
私はこの世のあらゆる生き物の中で金村美玖が一番好きだが(2位は柴犬)、坂道グループ史上最もセンターが映えるメンバーを問われたら、迷わず小坂菜緒の名を挙げる。
本当は内閣総理大臣も、アメリカ大統領も小坂菜緒がやれば良いと思っているし、赤道も本初子午線も小坂菜緒を通るべきだと考えている。小坂菜緒こそ世界の中心であり、地球のおへそである。地軸だって小坂菜緒から23.4度傾いているべきだ。
けやき坂46時代のBlu-ray作品『ひらがな推し 京子さん、何してんですか編』は齊藤京子の異常さが全編に詰まった名作だが、同作収録の「けやき坂46学力テスト」において小坂菜緒の成績が振るわなかったのを見て、私はショックのあまり頭痛、腹痛、喘息が悪化してしまった。金村美玖が優勝したので一命を取り留めたが、実に危ないところであった。それほどまでに私の、小坂菜緒にまつわる理想は高い。
小坂菜緒の誕生日は9月7日である。金村美玖は9月10日だから、9月前半、私がいつも以上に日向坂46の話しかしなくなるのを人々は甘んじて受け入れねばならない。
ところで、私は近頃とんとテレビを観る機会が減ってしまった。件のソニー損保のCMも現時点で放映中がどうかまるで知らない。
欠かさず観ていたテレビ朝日『科捜研の女』とEテレ『ベイクオフ4』もまもなく最終回だし、このままだと若者のテレビ離れを体現してしまう。
正しい若者はテレビから離れてもネットを通して動画媒体には触れているらしいが、私は当note記事を2日に1回書く他はスマホにすらほとんど触れない生活を送っている。
代わりにラジオはちょいちょい聴く。ローカルの悲しさでAM、FM合わせても選択肢は少なく、退屈な番組ばかりだが、軽い勉強時や外出中などには重宝だ。
民放ラジオのCMには、この世の地獄が凝縮されていて興味深い。詳しくは知らないが、ラジオの世界でもCMにはかなりの広告費が投下され、専門家による周到なマーケティングに基づいた制作がなされていることと思う。
ラジオCMが聴取者の傾向、嗜好、需要を反映しているとすればするほど、地獄の濃度は増していく。
即ち、私が聴く限りにおいて、ラジオ番組のリスナーはほとんどがB型肝炎に罹患し、過去の借金が原因の過払金があり、膝が痛くて頭髪が薄く、不要になった貴金属と着物に囲まれて暮らしている、持病が理由で従来の生命保険には入れなかった90歳までの老人であるらしい。
信じてもらえないと思うが、「あの頃歌った懐かしソング」というコーナーで滝廉太郎特集をやっているのを聴いたこともある。
世代間の断絶は、メディアだけでなくあらゆる場所で進んでいるのだろう。私などは一人で勝手に世間からも断絶しがちなので、近頃は10代の学生と話をしても何が何やらさっぱり分からない。
しかし思い返してみると、自分が10代の頃もやはり、同級生の話や流行はちんぷんかんぷんだったから、断絶どころか、一度も世間と繋がっていない可能性すらある。
困ったものだ。
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