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バンコクに住むということ

アメリカに駐妻として暮らすcoconちゃんとの遠距離交換日記。
私が盛大に止めてしまった(1カ月も…ごめん…)2巡目は、日々の暮らしについて。
英語圏かぶれな私からしたらcoconちゃんのアメリカの暮らしが羨ましくありつつも、それとはかけ離れたタイでの暮らしがどういうものなのか、少しだけシェアしたいと思います。

日本人ムラ?バンコク

タイには在留届を出している人だけでも7万人の日本人が住んでいると言われている。
そのうち6割がバンコクに住んでいると仮定すると、ここバンコクには4万2千人の日本人が住んでいる。
そのうち6割が日本人の多く住むエリア「スクンビット」に住んでいると仮定すると、なんと同じエリアに2万5千人の日本人が住んでいる。
これだけ日本人が多い上に本当に老若男女問わず様々な人がいるので、「日本人ムラ」と呼ばれているとも聞いた。

日本人が多い故、日本語で完結するサービスも山のようにある。
というより、日本に住んでいた時から必要としてきたものは大体日本語で手に入ると思っていい。
日本食がなんでも手に入るスーパー、居酒屋、マンガ喫茶、携帯電話、浄水器サービス、古本屋、整体などとにかく何でもある。

私はあえて日本人が少なめの通りに住んでいるけど、日本人が多い通りに住んでいる人は、「私東京に住んでるんだっけ」と思えるほど。

ほとんどの日本人は高層のコンドミニアムかアパートメント(日本で言うアパートではなくマンション)に住んでいることが多く、家賃は日本と比較するとめちゃくちゃ安い。
私は週3回のクリーニングサービスが付いたサービスアパートに住んでいるから、掃除洗濯は基本やってもらえる。
日本に住んでいた時もお金を出してプロに掃除をしてほしいタイプだったから、今それが実現できていることはめちゃくちゃありがたい。
家は2LDKで100㎡ほど。共用のプール・ジム・サウナ付き。
タワマンに憧れはありつつも、私の住む低層アパートの窓からは、隣に住むタイ人富裕層のヴィラみたいな家が見えるところが気に入っている。
日本人の住む場所は東京で言えば山手線の左下あたりのイメージ。
上記の条件を鑑みると、東京だったら家賃70万くらいする気がするけど、バンコクでははるかに安い。
「わ~セレブ~」って思う人もいるかもしれないけど、私だけがそういう家に住んでいるわけではなく、駐在員とその家族が住む一般的な家と考えてもらって問題ない。

交通手段

交通手段も基本的には東京とほぼ同じで、高層ビルが立ち並ぶ街に地下鉄とモノレールが走っている。
普段10分で行ける距離が時には1時間かかるほど渋滞がひどすぎることを除いてはタクシーも安くて快適。どれくらい安いかというと、都心から羽田空港まで800円で行けるイメージ。激安。
常夏故とにかく毎日暑いので、暑いのが苦手ですぐ熱中症になる私は結構タクシーに乗ってしまっている。タイ版Uberの「Grab」というアプリを使えばタイ語ができなくても目的地に到着する。すごい時代だね。

他にもバイクタクシーやトゥクトゥクなどバラエティ豊かな乗り物が街を走る。高層ビルの間をトゥクトゥクが走る光景は、バンコクの中で好きなシーンベスト10に入ると思ってる。

日本人だけでなく外国人が多いため、世界各国の料理が味わえるのもバンコクの魅力…!特にイタリアンは結構レベルが高いと感じる。
もちろん日本食も充実。大戸屋、ココイチ、一風堂などチェーン店も大量にあるし、日本人オーナーの寿司屋(ミシュラン星付き)や美味しい焼き鳥屋なんかも行ききれないくらいある。
カナダに住んでた時は2000円払ってラーメン食べてたのに。。

よく「バンコクって食べ物がめちゃくちゃ安いんでしょー!」と友人に言われるけど、そんなことはない。
確かに、ローカルのタイ人が食べるような屋台や食堂は安い。150円もあればお腹いっぱいタイ料理が食べられる。
ただしそれ以外は東京と同じか、東京より高いと思って良い。
日本でよくある「1000円ランチ」みたいなものが基本的にないので、イタリアンでサラダとパスタを頼むだけで2500円くらいは余裕で行ってしまう。
関税の影響で、お酒もめちゃくちゃ高い。安いプロセッコでも1ボトル4000円くらいする…。酒飲みにはつらい。
お水が無料で出てくる…なんてこともないし、つくづく日本は食に関しては物価が安いなあと思う。

言語

タイの言語はもちろんタイ語。
英語とも日本語ともまるで違うし、何よりアルファベットじゃない。
同じ東南アジアでもベトナムやマレーシアは独自の言語でありながらもアルファベットを使うけど、タイ語に関してはアラビア語のようなよくわからない文字。。

文字の勉強は早々に諦めたので、もちろん読めないし書けない。
一応日常生活で使う会話に毛が生えたくらいは話せるので(タイ人曰く4歳児くらいだそう)、日常生活で困ることはほとんどない。
Google翻訳というスーパーマンもいるし、難しいことを伝えたいときでもなんとかやっていけている。

タイに来て驚いたのは、日本人よりも遥かに英語を話せる人が多いということ。馬鹿にしていたわけでは全くないけど、後進国と呼ばれているタイに住む人たちが、先進国と呼ばれる日本に住む人よりも英語が話せるとは予想していなかった。

私が早々とタイ文字を諦めたのもそこにあって、私の出会う大抵のタイ人は英語が話せる。通っているジムは生徒のほとんどタイ人だけどレッスンは当たり前のように全部英語だし、何か情報が欲しい時も当たり前のように英語のサイトがある。

最悪日本語だけで生きていける人もいると思うし、それでいい人はそれでいいけど、私は英語と少しのタイ語が話せるだけで得られる情報の範囲も交友関係もぐっと広がった。
タイにこれから住む人はぜひタイ語か英語を勉強してほしい。


バンコクでの暮らしは便利で、東京とほとんど同じ生活ができる。
ありがたさももちろんあるけれど、海外生活に抵抗がなかった私は来タイ数日で適応してしまって、なんとなく物足りなさもあったりする。

とはいえここは東南アジア。
上に書いたのは本当に一部で、5つ星ホテルの横に窓のない家があったり、高級住宅街を一本反れたら子どもたちが裸足で遊んでいたり、高層ビルの隣に金ぴかのお寺があったり、今まで40か国ほど行ったけど、古さと新しさがこれほど共存する街はなかなか珍しいのではないかと思う。

いつか、ガタガタで汚くてあり得ないほど異臭がする道や、トゥクトゥクでほうきを売りに来るおじさんが恋しくなる日が来るんだろうなあ。

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