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新刊試し読み!『新版 はじめてのインドネシア語』

5月17日(金)発売の新刊、『新版 はじめてのインドネシア語』の「はじめに」を公開します!

■編集担当より
インドネシアには多数の島があり、公用語のインドネシア語のほかに、現地では様々な言語が話されています。
本書では現地の主な5言語(バリ語、スンダ語、ジャワ語、パレンバン語、パダン語)の簡単な会話フレーズも紹介しています。
音声は、2章、3章、4章、付録(基本単語)を「日本語→インドネシア語」の順に収録しています。


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【はじめに】

多民族国家のインドネシア共和国では、インドネシア語のほかにジャワ語、スンダ語、スマトラ語、バリ語など様々な言語がありますが、公用語として使用されているのはインドネシア語です。文法は複雑ではなく、様々な民族にとって習得しやすいようにと工夫されています。

インドネシア語は、日本人にとって学びやすい言語の一つです。文字はアルファベットで表記され、発音は日本語と似ています。一部注意すべき点はありますが、大部分はローマ字読みすればOKです。文法では、例えば名詞には単数形・複数形や男性名詞・女性名詞の区別がなく、時制による動詞の変化もありません。また、同じ名詞を重ねて複数形を表すという、日本語とよく似た点も多いです。

一方、日本語との相違点としては、まず語順の違いがあります。インドネシア語は、日本語のように述語が文の最後にくるのではなく、英語などのように主語の次にくることが多いです。また、名詞を修飾する言葉が、名詞の後にくるということも、日本語とは異なる部分です。その他、日本語にはあまりない受動態の表現が、インドネシア語には頻繁に登場することと、動詞は活用しないで、時制は副詞によって変わるなどという点も注意したい部分です。

また、接辞語という特徴があります。一つの基本となる語(語根)の前(接頭辞)や後ろ(接尾辞)に接辞をつけると、基本語から派生した意味の違う別の言葉になります。これらの規則がわからないと辞書を引くこともできないので、しっかりと覚えなければなりません。

本書には日常会話や、交流・旅行・ビジネスですぐに使える表現・単語を多く入れてありますので、例文を丸暗記するだけでもインドネシア人との会話を自由に楽しめることでしょう。初めてインドネシア語を学ぶ方はもちろん、既にインドネシア語が話せて更に表現力を高めたい方にとっても十分に役立てる本であると思います。
それでは、本書を利用して楽しくインドネシア語を覚えましょう。