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嗚呼、薔薇色のサポーターライフ ーVer.川崎フロンターレ&谷口彰悟ー【Short letter】

「Are you a SUPPORTER?」

いきなりですが、あなたに応援しているクラブ、選手はいますか?

おそらくOWL magazine読者の方の多くは「YES」と答えるのではないでしょうか。そして、私も同じです。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は川崎フロンターレのサポーターであり、その中でも特に谷口彰悟選手を推しています。

そして先日ふと気付いてしまったのです。「ひょっとすると私はいちサポーターとして、とんでもなく恵まれているのではないか?」と。

本日はこの場をお借りしてそのありがたさを振り返り、そしてサポーターとしてのこれからについて改めての決意を記したいと思います。しばしお付き合いくださいませ。

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恵まれすぎサポーター疑惑:クラブ編

私がフロンターレを応援しはじめたのは、2016シーズンの途中です。攻撃的なプレースタイルで、良くも悪くも「ゴールシーンがたくさん見られる」ことが、素人目に分かりやすく面白かったことでフロンターレの試合を観に行くようになりました。そしてクラブとしての姿勢や振る舞いに感銘を受けたことで、川崎に縁のない立場ながらもサポーターとなったのです。

その時にクラブは「シルバーコレクター」と揶揄されるほど、優勝までのあと一歩がどうしても遠く、獲得したタイトルはひとつもありませんでした。

そこからのクラブの歩みを、時系列でご覧ください。

2016年
リーグ戦 年間2位 チャンピオンシップ初戦敗退 総合順位3位
天皇杯 準優勝
ルヴァンカップ 予選リーグ敗退

その他トピックス
中村憲剛選手 史上最高齢JリーグMVP選出
ACL出場権獲得


2017年
リーグ戦 優勝(初)
天皇杯 ベスト8
ルヴァンカップ 準優勝
ACL ベスト8

その他トピックス
小林悠選手 Jリーグ得点王、MVP選出
ACL出場権獲得


2018年
リーグ戦 優勝(2回目)
天皇杯 ベスト8
ルヴァンカップ ベスト8
ACL グループリーグ敗退

その他トピックス
家長昭博選手 JリーグMVP選出
Jリーグベストイレブンにクラブ最多となる7選手が選出
ACL出場権獲得


2019年
リーグ戦 4位
天皇杯 4回戦敗退
ルヴァンカップ 優勝(初)
ACL グループリーグ敗退


2020年
リーグ戦 優勝(3回目)
天皇杯 優勝(初)
ルヴァンカップ ベスト4

その他トピックス
Jリーグ史上最速優勝
過去最高勝ち点、最高得点、最高得失点差記録
Jリーグベストイレブンにクラブ最多となる9選手が選出(2018年の記録を更新)
ACL出場権獲得


2021年
リーグ戦 首位←イマココ

......と、あれよあれよという間に、寂しかったエンブレムの上には、5つもの星が輝くようになりました。フロンターレサポーター以外はあまり目に入れたくないものが羅列している可能性もありますが、この6シーズンを通して愛するフロンターレは、階段を爆速で駆け上がるような成績を収めています。

特にフルシーズンで応援をした2017シーズンからは、全てのシーズンで何かしらのタイトルを獲得しているのです。つまりとても恐ろしいことに、私はサポーターとしてきちんと応援をし始めてから「タイトルのないシーズン」を経験していないことになります。

そして成績以外の部分でも、さまざまな分野でクラブが花開いているのです。

財政面でも2019年度まで16年連続で黒字を続け、堅実な経営で知られています。

そして育成面でも、フロンターレアカデミーをはじめとした下部組織から続々と人材を輩出しています。その先駆けとして、現在海外で活躍する板倉滉選手や三好康児選手がおり、現在U-24の代表で活躍する田中碧選手や三笘薫選手などが続きます。他にもこれからが楽しみな選手も多くいるような状況です。

他にも列挙しきれないほど、多方面に及びサポーターとして大きな幸せを享受していると感じています。これは本当に贅沢な話ですが、大きな問題も起こらず、色々なものが高次元で融合しているからこその現状なのだと思います。


恵まれすぎサポーター疑惑:推しの選手編

そして続いては、推しの選手である谷口彰悟選手に関しても、サポーターとして恵まれすぎているなぁ......と感じます。先ほどと同様に、時系列でトピックスを振り返りたいと思いますのでお付き合いください。ちなみに2016シーズンにフロンターレを応援し始めた当初から、着用するユニフォームは谷口選手一筋です。

2016年
副キャプテン就任
天皇杯準決勝で決勝ゴール。クラブ史上初の決勝へと導く

2017年
チームで唯一となる全試合フル出場
自身最高となるリーグ戦7ゴールを記録

2018年
リーグ戦フル出場
Jリーグベストイレブン初選出
E-1選手権 代表選出

2019年
リーグ戦出場記録が途切れるも、コンスタントに活躍


2020年
キャプテンに就任し、最速優勝に大きく貢献
Jリーグベストイレブン選出

2021年
キャプテン継続
A代表選出 代表戦初アシスト←イマココ

このように、やはり谷口選手もクラブと同様、階段を上るがごとくクラブ内外での存在感を強めていると感じています。

そして当たり前のように書いてしまっているけれども、全く当たり前でないことがあります。それは、「大好きな選手が大好きなクラブに居続けてくれていること」「大きな怪我なく、高いレベルでパフォーマンスを維持して、試合に出続けてくれること」。本当にありがたさの極みです。活躍する姿がコンスタントに見続けられるのは、本人の努力、丈夫に産み育ててくださったご家族、そして周りの方のサポートがあってこそですね。

元々サッカー選手としても、比較的エリート街道を歩んできた選手ではあります。しかし代表にあと一歩のところで呼ばれないように感じていたモヤモヤを払拭する今回の代表選出。そして昨日のセルビア戦でのスタメンに加え、代表初アシスト。

伊東純也選手のゴールが決まった後、満面の笑顔を浮かべる姿を見て「ああ、生きてて良かった......。」と思ったのは、決して大げさな表現ではありません。


サポーターとして、改めての決意

私自身いまだにサポーターとして「新参者」という気持ちでいるのですが、そうは言いつつサックスブルーのユニフォームと共に過ごすのも、はや6シーズン目となりました。

そして前述のように、応援するクラブ、そして選手共に上昇気流の真っただ中にいて、現在怖いくらいの幸せにどっぷりと浸っています。

先ほども言いましたが、恐ろしいことにクラブと選手、どちらに関しても「悪い状態」というものを知らないのです。

しかし、クラブも良い時がずっと続くなんてことはそうそうないですし、選手だっていつかスパイクを脱ぐ日がやって来ます。

その時私は何を思うか、何をするか。

サポーターとして辛くて仕方ない日も、もしかしたら今後やって来るかもしれません。対戦する相手チームのことをうらやましく感じ、「いっそあちら側に行きたい」と心揺れる日もあるかもしれません。散々な試合を見せられて、ユニフォームを脱ぎ捨てて帰りたい日も出てくるかもしれません。

しかし私はフロンターレサポーターの一員として、今後クラブが病める時も健やかなる時も、クラブを支え、共に歩むことを誓います。


......はっ、思わずフロンターレと結婚するようなセリフを口走ってしまった!これじゃ本番の結婚がますます遠のいちゃうかもぉぉぉぉぉぉ!!!!

でもフロンターレが生活の中にいてくれれば、とりあえずはおっけえぇぇぇぇぇ!!!!!

さてさて、お後がよろしいようで。

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サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

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