見出し画像

日本代表選手もおすすめ!阿蘇であそぼうの旅~推しの推しスポットに押しかけてみた~

いきなりのおさらい


さて、ここで問題です。

私、大澤あすかの推しは誰でしょう。

......。

......。

知る人ぞ知る問題かもしれませんね。答えは、川崎フロンターレに所属の谷口彰悟選手です 。

その谷口選手ですが、先日開催された日本代表(SAMURAI BLUE)の中国戦・サウジアラビア戦での活躍をご覧になった方も少なからずいらっしゃるのではないのでしょうか。

「不動のCB不在で不安要素が一転、最大の収穫へ」

「谷口彰悟と板倉滉に感謝」

代表戦での大一番となる2連戦を終えた時、こんな記事やSNSでの反響を目にした私は、もう破顔を通り越して顔が崩壊してしまうのではないかと思うほど、ニヤニヤが止まりませんでした。

「彼は!!私の!!!推しなんです!!!!!」と、スキップをしながら街中を叫んで回りたい衝動に駆られましたが、なんとか家でひっそりと、白岳しろのソーダ割で祝杯をあげるに留めました。ふう、えらいぞ私!!

......。

なぜわざわざ「白岳」を強調したのかって?白岳と聞くと、かつてのロアッソ熊本のユニフォームを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう、何を隠そう!いや、隠すもへったくれもないけれども!谷口選手は熊本出身なのです。今年の高校サッカー選手権大会の決勝に進出した熊本県代表の大津高校は、谷口選手の出身校でもあります。

所属している川崎フロンターレの選手紹介ページにも、熊本出身ゆえの記述が随所にあり、去るある日、私の目にこの一文が飛び込んできたのです。

地元のおすすめスポット:熊本城、阿蘇山、街並み

※参照


そうだ、阿蘇であそぼう!


「阿蘇かぁ......。温泉にもゆっくり浸かりたいしいいかも!!」

それは今から少々時をさかのぼり、2020年秋のことでした。奇しくも当時、世間では「GoToトラベル」という言葉があちこちで飛び交い、当初適用の対象から外れていた東京にも適用されることが正式に発表されたところだったのです。

1年近く旅に出ていなかった私は、とにかく旅に出たくて仕方がありませんでした。旅どころか、完全リモートワークを始めてからの約半年間は近所からほとんど出ることもなく、「違う景色が見たい」「自然の豊かなところに行きたい」という思いでいっぱいになっていました。

しかし直近の遠方アウェイであった広島戦は、まさかの平日開催という間の悪さ。こうなったらアウェイ旅じゃなくてもいい!そうだ、せっかくだから推しを感じられる熊本に、阿蘇に行こう!!と思い立ったのです。

そしてそんな折、私をサッカー沼に引きずり込んだ鹿島アントラーズサポーターの友人が「旅行に行きたいね」と提案してくれたこともあり、私は行き先として熊本をゴリ押しした結果、無事に熊本行きのチケットを手に入れる運びとなりました。

※なお、直近で弊マガジンの代表である中村慎太郎氏がフットゴルフの件で熊本について言及していますが、この熊本ネタがリンクしたのはまったくの偶然です。いや、もしかしたら必然かもしれません。

サッカー遠征以外の旅は本当に久しぶりだなぁ......と思い入りながら、羽田空港に向かうモノレールの中で、既にワクワクが止まりません。

だって待ち望んだ旅で推しの地元を訪れるなんて!こんなテンションが上がる事態はそうそうないのではないでしょうか!!例えるなら、ものすごく大きなプロジェクトを成功に収めた日の、1杯目のビールのよう......。

この喉ごし......体に......しみ込んできやがる.......まさに悪魔的っっ!!

......。

なんだか某マンガのようになってきてしまったのでいったんおさめたいと思いますが、飛行機にも乗っていない段階の満面の笑顔から、どれほどまでに嬉しかったのかを想像していただけると幸いです。なお、早朝出発だったためすっぴん眉なしで失礼いたします。

画像3

そしてわれわれを乗せた飛行機は、九州の地へと旅立つのでした。

画像2


あつか火の国に到着ばい!


さて、そうこうしているうちに熊本に到着です。熊本の空港は阿蘇の方にありますが、せっかくなので市街地へも出陣することとします。

熊本は2度目ですが、1度目は長崎遠征でヴィヴィくんに会いに行きがてら寄ったものの、台風の影響でほとんど回ることができなかったため、実質はじめましてと言っても過言ではありません。

脳内には到着してからずっと、坂本冬美さんの「火の国の女」がずっと流れていました。

こちらは熊本市街地の中心部となる、バスターミナルからの風景です。現代的な建物とレトロな路面電車のコントラストが、地方都市ならではの良い雰囲気をじわじわと醸し出しています。

画像4

市街地に着いてすぐにわれわれが向かったのは定番の熊本城!......ではなく、山崎菅原神社でした。こちらは比較的小ぢんまりとした地域の方に愛される系の神社ですが、おみくじが一部の方の間で有名なのです。

そのおみくじは「イチハラヒロコ 恋みくじ」と言い、アーティストのイチハラヒロコさんが作ったユーモアあふれる恋みくじで、山崎菅原神社以外では、大阪・名古屋・神戸で1社ずつ扱われているだけという珍しいおみくじなのです。

実は神社仏閣が地味に大好きな私は、長らくこのおみくじを引きたくてたまりませんでした。ようやく念願の恋みくじとご対面です......!

じゃん。

画像5

左が友人のもの、右が私のものです。簡潔な言葉で記されているので色々な解釈ができますが、とりあえず私は我田引水っぷりがすごそう、もしくは虫の生まれ変わりなのかもしれないという結論に達しました。

友人の結果が少し心配です......。


おみくじをひいて大満足をした私たちは、ようやく定番スポットである熊本城へと向かいます。

......と思いきや、美味しそうな食べ物の匂いと縁日のような楽しそうな雰囲気に惹かれて、またしても寄り道をすることに。

画像8

ここは熊本城の手前にある「桜の馬場 城彩苑」という、お土産処やお食事処がある場所です。昔の街並みをイメージしたような、風情のあるつくりになっています。

さっそくくまモンにご挨拶。

画像61

そこから「これからラーメン食べるから食べ物禁止!」を合言葉にしていたにも関わらず、意思の弱い私たちは、ついつい買い食いをしてしまいます。

道中で見つけたうにコロッケと馬肉メンチカツ。この2つの誘惑にだけは勝てませんでした......。

女子2人旅の特権である「シェア」を駆使して無事に両方いただいたんですね。

うにコロッケは、クリームコロッケのクリーミーさの中にうにの風味が軽やかに、しかししっかりと絡んでいて、幸せを感じているうちに半分食べ終わっていました。あらやだ、そんなにがっついていたかしら。うふふ。

そして馬肉メンチカツは、友人チョイスでそんなに期待値が高くなかったのですが(失礼)、びっくりするほどジューシーで、うまみが脳に直接届いてくる系のやつでした......。時が経っても思い出すと強烈に思い出してしまう程、良い意味で裏切られた禁断の味です。あぶないあぶない。

画像62

美味しいもので小腹を満たした私たちは、ようやく熊本城へとたどり着きます。

まだ震災の爪痕が残る痛々しい部分が残りながらも、着実に復旧作業が進み、修復過程だからこそ見られる内部の特別公開もしていました。

画像10

この梁も、復旧が終わったら見ることができません。貴重な体験!

画像12

ちなみにこの時は特別公開の「第2弾」だったようですが、現在は「第3弾」として別ルートが公開されているようです。

震災からしばらくはまったく近づくことができずに、姿を見ることが叶わなかった天守閣も、ようやくここまで見ることができるようになったとのこと。

画像13

「こんなに内部まで見られるんだねー!いい経験だったねー!」とキャッキャしながら復路を進むと、突如ボランティアの方らしき男性が現れてこんな情報をくださいました。

「あそこの石垣の中にハートがあるけん、見つけたらよかことあるばい。

画像14

恋愛を連想させる「ハート」という言葉にめっぽう弱い独身三十路の私たちは、ついつい目を皿のようにして探しました。無事に見つけることができニコニコです。あなたも見つけられましたでしょうか?

この石垣にも震災の影響がいまだ残っていましたが、「お城の復旧に関わる人たちにも“よかこと”がありますように!」と願いながら、熊本城を後にするのでした。

画像63

最後にドヤ顔で記念撮影!


その後いよいよ空腹を感じてきた私たちは、熊本ラーメンにありつくべくアーケード街へと繰り出しました。

この時おおよそ13時。先ほどコロッケとメンチカツを半分ずつ食べたとはいえ、羽田空港で6時頃に早めのモーニングを食べてから時間が経っていたため、もはやお腹と背中がくっつきそうでした。

いそいそとラーメン屋に入り、注文をして荷物を置き、溜まっていたLINEを何件か返そうとスマホを取り出すと......もう着丼!

さすが九州のラーメン、麺が細いだけあり驚きの提供の早さです。

そしてこのマー油、まさに熊本ラーメン!!

画像15

普段ラーメンといえば昔ながらの中華そばとあっさり塩ラーメンを愛する私ですが、この日ばかりは豚骨派に寝返ります。

クリーミーなスープにしっかりマー油が絡まりながらも、細麺で一気にすすれてしまう軽さ。しかし同時にニンニクチップの香りがふわりと鼻をくすぐり、それが「食べる」という行為の満足感をマシマシにしている......。

はー、うまかー!!

.......と、熊本の中心でウマイを叫んだか否かは不明ですが、ぺろりとラーメンを平らげた私たちは、大満足で次の目的地へと向かいます。

その目的地とは......。そう、ここでようやく登場、今回の旅の真打である阿蘇です!

「阿蘇であそぶ」その時が目前に迫り、更に私の胸は高鳴るのでした。

もはや大澤の旅恒例行事となっている、あんな事件が起こるとは思わずに......。


さて、ここからはマガジンの購読者様限定の公開とさせていただきます!この先ではこんな内容が待っているよ!

可愛いの落とし穴、ヤギ●●事件発生

推し濃度最高!―ドキドキキュンキュン、母校訪問の巻―

●●●●●ゆかりの旅館でxxx

人生で1番免許を持ってて良かったと思った日

禁断の女子力向上スポットに踏み入れる

推しが推している●●●●にかぶりついちゃった!

さて、有料ゾーンである阿蘇に旅立つ前に、バスターミナルのビルで出会った巨大くまモンをお見せいたしましょう。

画像64

え?どのくらい巨大か分からないって?

これなら分かりますでしょうか?

画像65

どーん。

ちなみに私は決して小人ではありません。体長約1.55mのれっきとしたヒト科です。

そんな巨大くまモンに優しく見守られながら、私たちは阿蘇へと発つのでした......。

ここより先の内容は、旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌「OWL magazine」購読者向けの有料コンテンツとなります。月額700円(税込)で、2019年2月以降のバックナンバーも含め、基本的に全ての記事が読み放題でお楽しみ頂けますので、ぜひご購読ください!

さて、阿蘇のイメージといえばなんでしょう。

雄大な自然、火山、名水、牧場......。

それですそれ!牧場!!

というわけで私たちは、「阿蘇ミルク牧場」を、「阿蘇であそぶ」最初の目的地にしたのです。

画像65

可愛いの落とし穴!ヤギハゲ事件発生


ミルクが美味しいところでのおやつと言えば、相場はおおよそ決まっているのではないでしょうか。

せーのっ、ソフトクリーム!!

画像21

というわけで、3時のおやつはソフトクリームです。ミルクが濃厚で、下の上でほどけるように溶けていきます......。

これも友人とはんぶんこしましたが、あっという間になくなってしまいました。

さらにはコーヒーミルクもいっちゃうよ!シェア最高!!

そして時間が時間だったため、一部体験系のコーナーはしまっていましたが、われわれが目を付けたのは「どうぶつふれあいゾーン」

「かわいいどうぶつ......!」と鼻息荒く、ふれあいゾーンへと駆け寄っていきました。

まずは羊。安定のかわいさと癒しオーラを放っています。

画像22

うさぎは液体であるという、うさぎ好き界隈の一部でまことしやかに囁かれている説を少し信じた日。

画像66

前髪ぱっつんのポニー。

画像67

そしてこちらは、私がお気に入りだったお犬様。全く似ていないのに「和風顔」という共通点だけで勝手に「わさお」と呼んでいました。

画像23

一緒に写真を撮りたいのに、こちらに興味を示してくれないわさお(仮称)。

画像24

頑張って近づくと、ちょっと嫌そうな顔をするわさお(仮称)。

画像25

ヤギのおたわむれもいとかなしー!!何これ反則級にかわいいー!!!

画像27

というわけで、「ヤギかわいい」と狂ったように連呼をしていたら、友人が「写真撮る?」と言ってくれたわけですね。

そして、ヤギと目線が合うようにしゃがんで構えたのです。

すると......。

画像27
画像28

頭をかじられました。

そして驚きが脳に伝達された瞬間、「ブチブチッ」という音が耳に届きました。

そうです、なんと、ヤギに髪の毛を引きちぎられたのです。

茫然とヤギを見る私を尻目に、ヤギは優雅に私の髪を「もっしゃもっしゃ」と食べていくではありませんか。

「ヤギって、紙だけじゃなくて髪も食べるんだ......。」と間抜けな感想を呟くことしかできない私に、友人が追い打ちをかけます。


「ハゲできてるよ」


髪の毛をむしられたつむじの左側に、円形のハゲがうっすらとできていました。

「いつも旅行するとどこかしら負傷するけど、今回はまさかのハゲ!?」と、お腹を抱えてしばらく笑った私たちの間で、この件は「ヤギハゲ事件」として語り継がれることとなるのでした......。

ちなみに「旅行すると負傷するジンクス」については、よろしければこちらもご参照ください。


推し濃度最高!―ドキドキ、母校訪問の巻―


さて、なんとか気を取り直した私たちが次に向かった場所は......。

この写真を見て、察しが良い方、もしくは高校サッカーが好きな方はピンと来ているのではないでしょうか。

画像16

そうです、お邪魔したのはこちら!

画像17

熊本県立 大津高校です。

私の推しである谷口選手の出身校であり、公立高校でありながらインターハイや高校サッカー選手権大会の常連校である、サッカーにおける熊本の雄ともいえる高校です。

もちろん怪しくない程度に外からそっと眺めるにとどめましたが、私の脳内にはめくるめく妄想......ではなく想像が駆け巡ります。

「谷口選手は何回この門をくぐったんだろう......」

「朝早くから夜遅くまでの練習も頑張って、ここでたくさんの時間を過ごしたんだなあ......」

「嬉しい日もあれば悔しい日もあったでしょう......」

怪しくない程度にとは言ったものの、そんな風に思いを巡らす私は、傍から見れば十分怪しかったかもしれません。

せっかくなので、グラウンドの方にも回ります。

画像19

日本代表に選出されたことのあるOBのパネルがあり、その中には谷口選手も並んでいます。

そして谷口選手に横に添えられている言葉は「不動心」。常に冷静なプレーを心掛ける谷口選手に、なんてぴったりな言葉なんでしょう......!

テンションが最高潮に達した私は、谷口選手の背番号である「5」を示しながら写真を撮ってもらってご満悦です。

せっかくならユニも持ってくれば良かった......と思ったのは、帰ってから写真を整理している時でした。時、だいぶ遅し。

画像18
画像29
画像30
画像31
画像32
画像33
画像34
画像35
画像36
画像37
画像38
画像39



画像40
画像41
画像42
画像43
画像44
画像45
画像46
画像47
画像62
画像62
画像48
画像49
画像50
画像51
画像52
画像53


画像54


画像55
画像56
画像57
画像58
画像59
画像60
画像63
画像64

ここから先は

0字
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?