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サルトル、ボーヴォワール

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#読書

レ・マンダラン シモーヌ・ド・ボーヴォワール、(あだ名カストール)の小説を入手。アニー・エルノーの「場所」の終わりくらいに絶妙に引用されていた。
ボーヴォワールは自伝と第二の性はひと通り買い漁ったけど小説ははじめてかも。「人間は理屈で、異性と寝るものじゃない」p120 刺激的!

アラブとイスラエル サルトルのインタビュー2

サルトルのシチュアシオン8巻にはアラブとイスラエルについてのインタビュー2つ収められており、今日は2件目。A. シュヴァルツとのインタビューである。1969年10月25日 pp254

・イスラエルとアラブの紛争においては、まさしくどちらの側にも全面的な真理はなく、どちらの側の立場も完全に理解されうるものなのです。
・それはイスラエルが、現在のところアメリカ在住ユダヤ人の援助を必要としていることで

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アクティビストのサルトル

アクティビストのサルトル

サルトルは哲学者で、レヴィ=ストロースにやり込められてしまった人、という扱いだろうか。
 サルトルの主著の弁証法的理性批判には序説がありデカルトのようなタイトル「方法の問題」(1960年初版、日本版1961年 平井啓之訳 人文書院)
1ページ目から挑発的である。

・哲学とはまず、<興隆期にある>階級が自己についての意識をもつ或る仕方で或る。
・あらゆる哲学は実践的であり、一見最も思弁的とみえる哲

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