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あなたはロン毛を許せるか?

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」は、先週怒涛の展開でした。
月曜日はトランペットが吹けなくなったジョーがるいを拒絶していたのに、金曜日にはもう赤ちゃんが生まれました。
コンコルド並みの超音速展開です。

ジョーからトランペットを取ると、なにも残りません。はからずもそのことを全視聴者に知らしめた週となりました。

入籍し京都に移住してからのふたりの生活は、るいがひとりで担っています。
ジョーはどこからどう見ても

ヒモ

です。
いいのか、るい。

ロン毛に無精ヒゲをたくわえ、ゆるんだ表情のジョー。まさにヒモを絵に描いたような風貌です。
清々しくあるべき朝ドラヒロインの相手役としてどうなのか。

あれが許されているのは、
オダギリジョー
だからにほかなりません。

いえ、許されるどころか、あれこそ夜ドラの帝王オダジョーの真骨頂なのでしょう。
あれが一般ピープルだったら、ただの小汚いおっさんです。

ドラマや漫画には、よくロン毛のキャラクターが登場します。
この設定でロン毛はないだろうよ、というキャラであっても、ロン毛で押し通すケースも珍しくありません。

私の好きなキャラを例に挙げてみます。

◆大正時代の帝国軍人でありながらさらさらロン毛の伊集院忍少尉(はいからさんが通る)。

◆NATO情報部の将校でありながらワンレンロン毛のエーベルバッハ少佐(エロイカより愛をこめて)。

◆軍人として生きているはずなのに豊かなブロンドをなびかせているオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ准将(ベルサイユのばら)。

◆ラケットの前に長い巻き毛でボールを打ち返しそうなお蝶夫人こと竜崎麗香(エースをねらえ!)。

◆中東イスラム教国の王族側近でありながら長髪ヒゲなしのセレム・ジン=スフィル(エイリアン通りストリート)。

などなど。
どれもロン毛だと時代や職業などに合わないキャラばかりです。

と、ここまでもっともらしく書いていますが、私の答えはひとつです。

いいんだよ、あれで。

丸刈りの少尉なんて、角刈りの少佐なんて、モーツァルトのようなカツラのオスカルさまなんて、見たくありません。

ちなみに私の髪型は、お蝶夫人のようになりたいと願いながらも、もうずっとエーベルバッハ少佐です。


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