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美容師が語る、フィルムカメラとデジタルカメラ…の違いについて。

僕はヘアスタイル撮影が好きなんで、スタイリストデビューする前からやってて、何年も継続的に月3〜くらいのペースで撮影してます。

ヘアスタイル撮影は好きなんですが、カメラ自体には興味なくて、綺麗に撮れりゃカメラやメーカーに特にこだわりはなく、なんでもいいや。って感じです。が、ある事がきっかけでフィルムカメラに興味を持って、流行りだしたのもあって2.3年くらい前から趣味としてやってます。

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ハマるとのめり込む方なので、フィルムカメラも10台以上、コンパクトカメラ含めると20台くらいのフィルムカメラを使って来ました。

色んなカメラを使ってみて、僕は機械式のマニュアルフィルム一眼を好んで使ってます。(これについて詳しくはまた別に書きます。)

ヘアスタイル撮影ついでにポートレート、ブツ撮り、風景…色んな事もやって、フィルムも現存してるフィルムは結構使ってきたんでそこそこのレベルでは語れると思うので…ていうか、プロのカメラマンやフォトグラファーの知り合いが増えて、お世辞かもしれませんが何人かに…

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みたいなこと言ってもらえるようになったんで、【フィルムカメラ】について語ろうと思います。

(もちろんそんな簡単にプロになれるとは思ってないです!)

がその前に…

フィルムとデジタルの違いについて、実際撮った画像を載せながら僕の感じ方で簡単に説明を


まず、デジタル一眼。

デジタルカメラは、撮影してデジタルデータとして画像を記録するカメラです。デジタルデータで画像を保存するので、外部メディア(SDカードなど)の容量次第で、かなりの枚数を撮影でき、撮影した写真をリアルタイムで確認でき、スマホやPCに転送できます。失敗した写真は簡単に削除できます。
デジタルカメラの場合は必要な物を初めに揃えれば、そのあとは写真にコストはかかりません。フィルムカメラのように、フィルム代や現像代を気にすることなく、何枚でも撮影できることも大きな魅力だといえます。
デジタルカメラを本格的にやるなら、むしろ「撮ってからが本番」です。デジタルデータは画像編集出来る幅が大きいので、必要な画像処理を想定したデータサイズで撮っておけば(データサイズが小さいと画像処理に耐えられず画質が悪化することがある)そこからPC、アプリ等をつかって画像編集処理を施して仕上げます。修正、加工がやりやすいです。

ちなみに僕はスタイル撮影において、あまりいじりすぎるのは好きじゃないので、殆ど編集はかけませんが。

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SONYα7Ⅱで撮影.

これは余談ですが、美容師がスタイル撮影し、インスタやホットペッパービューティー等でアップする程度であればプロが使うような高級機のフルサイズ一眼である必要はないです。

駅の壁なんかの大きな広告みたいなサイズに引き伸ばして紙媒体などにする際にはフルサイズ一眼みたいな高画素数でデカいデータに設定出来るカメラが必要になります。

『クリエイティブ』と呼ばれるような、コンテストフォトはフルサイズのがいいですが。

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が、さっき言ったようにネット上でしか使わないとか、写真として印刷するにしても4つ切りサイズ程度くらいまでならフルサイズではなく、APS_Cという、フルサイズよりセンサーの少し小さい一眼レフ入門用、所謂エントリー機(Canon EOS Kiss等)でも十分です。画素数的には1200万画像程度あれば事足りると僕は思ってます。

今はフルサイズ一眼レフ、SONYα7Ⅱがサロンにあるのでそれを使ってますが、それまでは10年くらい前に発売されたCanon EOS 50Dという中級機をメインに使ってましたが、不便だと思ったことはあんまりありません。

Canon EOS  50Dのボディーは、何年か前に僕が買った時で中古で3万するかしないかでしたが、今調べてみたら実働品程度でいいなら1万くらいで買えちゃいます。レンズはSIGMAのartシリーズを使ってますが。

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Canon EOS 50D (レンズはSIGMA art35mm F1.8  DG HSM)

こんくらいは撮れます。

((ぶっちゃけパッと見でフルサイズ機と違い分かる人おるんか…?))

まぁISO値とか、フォーカスの速さとかその辺の操作性とか微細な設定するなら新しいカメラの方が圧倒的にいいです!


対して、フィルムカメラは

撮った画像を記録する媒体がフィルム。フィルム1本に対し、24〜36枚という撮影可能枚数に上限がある。使用するフィルムによって仕上がりが変わってくる。また、必要機材を揃えても撮影する度にフィルムというランニングコストがかかる為、1枚1枚を丁寧に撮る事になる。
撮ってすぐ画像を確認できず、画像を確認するまでに『現像』という工程が必要。また失敗しても1枚使ってしまい取り消せない。ので、シャッターを切る前の設定が大切になる。
画像編集するという概念はほぼない。現像過程で多少調整は可能だが、自分でそれを行う場合それこそ超専門知識と技術、経験則、設備が必要。写真屋さんなどに現像に出す場合は調整してくれるところはほぼない。が、【プララボ】と呼ばれるところなら多少注文出来るが、現像仕上がりまで1週間程度時間がかかる。

って感じです。

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こんな感じ。

天気や使うレンズやフィルムによってかなり仕上がりに影響が出ます。デジタルカメラもそうですが、フィルムはもっと影響します。

そして、僕はオートフォーカス使わないんで、っていうかオートフォーカス機能のある電子式フィルムカメラは使った事なくて、フルマニュアル機が好きなので撮り手の腕もかなり影響しますが、良い意味でも悪い意味でも画質が『ユルい』ので、フィルムならではの独特の『アジ』のある写真になります。


画質とか仕上がりとかは好みがあったり、編集するしない。の部分もあるんですが、僕がフィルムとデジタルで決定的に違うと思うのは『時間』です。

デジタルカメラはどんどん進化していってますが、フィルムカメラはもう製造されてないし、今後進化する事がない過去の遺物と言っていいでしょう。

その分、歴史は圧倒的に長いので、デジタルカメラに淘汰されるまで、今あるカメラメーカーより多くのカメラメーカーがあって、企業競争があった中で様々なバージョンやデザインがあり、今のカメラにないクセが強いものが多々あります。そこが僕的にハマった理由の1つだったりします。


また、フィルムは画像にするまでに【現像】という過程を踏まなければいけない為、デジタルと比べどうしてもタイムラグが生まれます。

タイムリーに、画像という情報の速さに価値を求める場合、圧倒的にデジタルです。フィルムはむしろ撮り終わって、どんな写真に仕上がったか、仕上がりまでの時間を楽しむ。って感じです。

フィルムカメラの楽しみ方は利便性や速さじゃない部分が大きいので、今後フィルムカメラの魅力について掘り下げて書きます。

内容的には『選ぶフィルムによる仕上がりの違い』『僕の愛用のフィルムカメラとその理由』『フィルムカメラの魅力』『フィルムカメラで撮ったお気に入り写真』とか今のところそんな感じでまとめようと思ってます^_^


ここまでありがとうございました☺︎







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